アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置とは?~全ての車に取付けられる訳ではない

最近何かと多い高齢者ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故。その中で脚光を浴びているのが後付けできるアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置ですが、どんな装置なんでしょうか?

アクセルとブレーキの踏み間違いがなぜ起きるのか?

熊谷宗徳氏(交通事故鑑定人):
若い方は、ブレーキと間違えてアクセルを踏んでスピードが出てしまっても「あ、これ違う」とすぐに気づいて、それを修正できる反射神経がまだあります。しかし高齢の方はそれが鈍ってしまい、ブレーキを踏んでいるつもりなのにスピードが出てしまった時に、間違いに気付けず「え?」と思っている間にもどんどん車が進んでしまう。そしてパニックになり、事故につながるということです

(引用元:https://www.fnn.jp/posts/00046124HDK/201905172000_goody_HDK)

こちらのサイトではアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故の原因のひとつに高齢者の反射神経が若いときよりも鈍ることが原因としています。

私も50代になって思うのは反射神経や視野が若いときよりも確実に鈍く、狭くなっていることを実感しているのでここで述べられている理由には納得感があります。

しかし、ブレーキを踏んだつもりで車が加速すればそれはそれでびっくりすると共に不思議に思って足元を確認、またはペダルから足を離すことはできるのでは?と思うこともあります。

なので、一概に高齢者ドライバー全員がアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を起こすとは考えずに、そういう人の割合が増えると考えるのが合理的な考え方だと思います。

とは言え、備えておくことは必要だと思いますので、最近話題のアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置とはどんなものなのか?を知れべてみました。

アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置とは?

BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置とは?~全ての車に取付けられる訳ではないアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置として現在オートバックスを中心に販売されているのが「ペダルの見張り番」という装置になります。

私はてっきり物理的な装置を想像していましたが、こちらの「ペダルの見張り番」は物理的にアクセルとブレーキの踏み間違いを防止するのではなく、電子的に急発進させないようにする装置です。

現代の車はアクセルやブレーキなどはワイヤーでエンジンやブレーキとつながっていません。

全て電気信号に変換してコンピューターを経由してエンジンやアクセルに指示を出しています。

今回ご紹介する「ペダルの見張り番」も電子的に急発進させない装置を販売済の車に後付けできる装置です。

ざっくり言うと、低速での走行または停止時に急激なアクセルペダルの踏み込みを感知した場合、コンピューターが異常と判断し、車が加速しないようにエンジンへ信号を出します。

車好きな方なら聞いたことがあると思いますが、スロコン(スロットルコントローラー)の原理に近いもの、と言えばピンとくる方もいるのではないでしょうか?

よって、「ペダルの見張り番」は車のコンピューターへ配線を割り込ませる形で取付けますので、現在あなたがお乗りの車にも後付けが可能になります。

ただし、10年以上前の古い車や一部の商業車などには取付けられない可能性があること、車のコンピューターへ配線を割り込ませるために、専門の業者に取付けを依頼する必要があります。

アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置の価格

今回紹介した「ペダルの見張り番」という商品の場合、実売価格は概ね3万円から4万円程度になっている模様です。

この価格には取付け工賃が含まれていない?と思われますので、実際にはもう少し高額な商品になると思います。

東京などの一部の自治体ではこれらのアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置の購入、取付けに関して助成金を出している地域もあるそうですから、一度気になる方は行政の方へ問い合わせるか、またはオートバックスやカーディーラーなどに確認するのが良いと思います。

また、この記事を書いている段階では通信販売などでは販売されていない模様ですので、やはり実店舗(オートバックスなどのカー用品店、自動車ディーラー)で購入、取付けするしか方法がない模様です。

比較的高額な商品ですが安全との引き換えになりますので保険代と思って取付けを検討されるのは良いことだと思います。

ただし、一部の車には取付けられないことや今後の新車には標準装備される可能性もありますので、車の買い替えを検討している方は、後付するか?新車への標準装備を待つか?少し考えた方がよいかもしれません。

【引用・参照元】

https://response.jp/article/2019/08/02/325127.html?fbclid=IwAR0JbNKD4VkRaB1fXq-rbWjj6PnqqptnBoZsLe72X2w4yKg86vRfWhIEMSQ