自動車保険の加入時に見る注意書きには改造車は保険に入れないことになっていますが。。。
カナダの自動車保険会社はマフラー交換で保険金の支払拒否
スバルBRZを購入→保険加入後にマフラー交換→全損後に保険金請求。保険会社が「マフラー交換は規約違反」として保険金支払いを拒否する事案が発生
こちらの記事によるとカナダの自動車保険会社はマフラー交換されている車の車両保険の支払いを拒否したとのこと。
マフラー交換は改造に当たるので保険の規約に違反しているためというのが保険金を支払わない理由とされています。
確かに自動車保険の加入時には改造車は加入できないとする但し書きを読んだことがありますが、この改造という言葉の定義は非常に曖昧だといつも思います。
今回記事で紹介されているカナダ人がどんなマフラーを取り付けたのかは不明ですが、それが合法なのであれば自動車保険の支払い拒否の理由になるのでしょうか?
例えば今回記事になったカナダ人の車はスバルのBRZとのことですが、このBRZにスバルSTI製のマフラーが取り付けられていても改造に値するのか?
この改造という言葉の定義として違法改造ということだとすれば、自動車メーカーであるスバルがカナダの法律に違反するマフラーを販売することはあり得ないので違法改造にはならないと思いますが。
20数年前は17インチのホイールは違法でした
今から20数年前の話ですが、私が20代の頃にR32型スカイラインタイプMに乗っていた時の話を思い出します。
当時は規制が厳しくホイールの大きさにも規制がありました。
国産車として販売される車は16インチまでのホイールしか車検では認められていませんでしたが、社外品のホイールは17インチも販売されていました。
当時流行っていたボルクレーシングの17インチのホイールがとてもカッコよく当時安月給だった私はボーナス全額で17インチのボルクレーシングのホイールを購入して取り付けていました。
そしてボルクレーシングを取り付けてたった2ヶ月でそのホイールは盗難にあってしまったのです。
流石にかなりショックでしたが警察に届けてもたぶん見つからないでしょう、つれない返事だったので早速自動車保険の会社に連絡して保険金の請求を行いました。
自動車保険会社からはボルクレーシングを取り付けた写真や購入時の領収書などを提出した後に担当者から連絡がありました。
自動車保険会社の担当者からの連絡事項の要件は以下の通り。
- 17インチのホイールは車検非対応なので保険金は支払えない
- 純正のホイール、タイヤ代金なら支払う
私の場合は車検非対応なホイールを履いていたのでその分は保険では賄われないと言われればグーの音も出ない訳ですが、純正のホイール、タイヤ代金なら支払えると言ってもらえたのでラッキーでした。
ホイールはカタログを見れば価格は確定しますが、タイヤはカタログ価格と実売価格とは当時かなりの開きがありました。
なので自動車保険会社の担当者はカタログのタイヤ価格で保険金を見積もってくれたおかげでボルクレーシングのホイール購入代金の8掛けぐらいの金額を支払ってくれることで解決することが出来ました。
まだまだおおらかな時代だったということでしょうねえ。
車をカスタマイズする場合は自動車保険に注意が必要
自動車保険の加入時に改造車は加入できないと記載されている以上、改造車の定義は自動車保険会社の基準に基づいて判定されます。
新車購入時の状態を未改造とするならばスタッドレスタイヤとホイールを交換しただけで改造車になることになりますが、実際にはそれを改造車とは見なさないでしょう。
なので日本の場合は車検というシステムがありますので車検対応であることが最低限改造の定義に当てはまらないようにする対策になると思います。
当然車検対応品であったとしてもその部品が原因の事故ならば、自動車保険会社的には改造の定義に当てはめるかもしれません。
なのでカスタマイズする場合は、自動車保険との兼ね合いも考えてカスタマイズすることが必要なのかもしれません。
自分は、前車アバルト500にレカロシートを付けた際に、車両保険額も見直してもらいました。+50万くらい。
なので、もしシートが壊れても保険の対象になっていたでしょう。
現車595コンペには前車のレカロをそのまま載せ替えましたが、数年経過してたこともあり、特には車両保険の対象にはしませんでした。
社外品の高額パーツを付ける際には、事前に保険会社に確認した方が無難でしょうね。
高額なパーツを取り付けた際に保険会社に通知して保険金額をその分増やす方法は一番確実な方法だと思います。
私もその方法は知っていますが実際に行ったことがないので今回は記事に書きませんでした。
昔カーオーディオに凝っていた時にオーディオ屋さんからその方法は教えてもらっていましたが
その分自動車保険が高くなるのでためらってしまいました。
確実に自動車保険でカバーしたい場合はやはり申告するのが一番良いと思います。