中小企業の社長さんの給与ってどうやって決めるの?と思っている社長さんが多いです。社員も自社の社長の給与って幾らぐらいだろう?と思っているし、会社が大きなるにつれて自分の適正な給与額とは?と悩む社長さんが多いようです。なので、私が考える社長の給与の決め方の考え方をお伝えします。
中小企業の社長の給与相場はありません
そもそも論として社長の給与が幾らぐらいなのか?という統計資料がありません。あるにはあるのですがデータの母数が少なく過ぎたり、大手上場企業の集計だったりと公に統計資料がないのが実態です。
これには理由があります。統計資料を作っても意味が無いからです。なぜ、意味が無いかというと中小企業の社長の給与って給与を決める要素が多すぎて平均値を出したとしてもそれが正しい給与相場とイコールにならないからです。
日本の会社の90%は中小企業である
日本の会社の90%は中小企業と言われています。つまり非上場企業です。この場合のオーナー=社長の場合がほとんどだと思いますので、社長の給与は勝手に決めることが可能です。つまり、社長は給与はいくらでも構わないことになります。
では、実際に社長の給与はどのように決められているか?ぶっちゃけこれは社長の考え方によって大きく変わります。経営方針と言っても良いでしょう。どんな会社にしたいと思っているか?これが社長の給与決定に大きく影響します。
給与でもらうか?経費でもらうか?
例えば、私は給与は多い方がうれしいですが、今以上に給与額を増やそうとは思っていません。給与が増えたとしてもほとんどは税金に持っていかれるだけなので、このぐらいでも十分だと思っています。その代わり、数年に1回は車を買い換えたいと思っているので、その際は経費で車を購入して社用車扱いにしています。
私の今の愛車はBMW 640i グランクーペですが、車両本体価格は約1,000万円です。これを給与でもらって購入しようと思えば、ザックリ給与を2,000万円ぐらいもらわないと購入出来ません。日本の税金はそれぐらい高いです。
しかし、会社の経費として購入すれば会社のキャッシュアウトは1,000万円だけで済みます。なので、給与を増やすよりも経費で車を購入した方が私も会社もお得になります。なので、私は今の給与を大幅に増やすつもりはありません。
社長の給与は社長が決めるしかない
私は車ですがお酒がお好きな社長さんなら接待交際費として飲食代金を経費で精算してお給料は少し少なめに設定される方もいらっしゃります。また、車を飲食代金も自腹で払うので給与をもらえるだけもらう、と言う社長もいらっしゃります。
つまり、社長の給与というのは中小企業でオーナー会社の場合は社長自身で決めるしかない、と言うことです。もちろん、会社に必要な利益が確保出来る範囲でですが。
よく従業員の顔色を伺いながら給与を決めたり、経費を使わなかったりする社長さんがおられますが、雇われ社長なら仕方がありませんが、オーナー社長ならそんなことを気にする必要はありません。なぜなら、あなたの会社なんですから。あんばたがすべて決めればいい。それがオーナー社長というものです。
その分、あなたは背負っている責任が大きいのですから、それを肩代わりしてくれる人が決まるまではあなたが自身の給与を決めればよい。それに文句を言う社員は社長の本当の姿を理解できない社員ですので、早めにお引き取りしてもらう方が会社のためになると思います。
【参考図書】