(出典元:http://response.jp/article/2016/10/19/283880.html)
予定通りにBMWから新型5シリーズ(g30)の発表がありました。日本への導入は2017年初め頃だと思いますので、興味のある方は今からディーラーに伝えておけば初期入荷分が納車されると思いますよ。
グレードは5種類
今回発表された内容から新型BMW5シリーズのグレード構成は以下の通りです。
・530i:2L直列4気筒ターボ(252馬力)
・540i:3L直列6気筒ターボ(340馬力)
・520d:2L直列4気筒ディーゼルターボ(190馬力)
・530d:3L直列6気筒ディーゼルターボ(265馬力)
・530e iPerformance:2L直列4気筒ターボ+プラグインハイブリッド(252馬力)
5種類が発表されていますが、530e iPerformanceは後で追加されるようです。
現在のBMW5シリーズ(F10)と比べるとエンジン構成は似たような感じですが、523iというグレードは廃止されています。グレード名は変更されていますが、実際には4気筒ターボと6気筒ターボの組み合わせなので、実態は大きな変化はありません。
ただし、V型8気筒がラインナップから消えていますのでこの辺は7シリーズ(G11)に譲るということでグレード間の差別化を図っているのでしょうか?
ただし、日本に導入される際には530dは見送られる可能性が高いですね。
ぶっちゃけ、3シリーズ(F30)のボディが大きくなっただけ?
G30型の5シリーズの3スリーサイズは・・・
・全長4,935mm
・全幅1,868mm
・全高1,466mm
ですが、F30型3シリーズのスリーサイズが・・・
・全長4,645mm(-290mm)
・全幅1,800mm(-68mm)
・全高1,440mm(-26mm)
( )内はG30型5シリーズとの差分ですが、これとエンジン構成から考えるとボディが大きい3シリーズという状況になります。最近のBMWの傾向として1気筒500ccという排気量でエンジンを開発しているので、どうしてもエンジンラインナップ的に種類が少なくなります。
・3気筒エンジン・・・排気量1,500cc
・4気筒エンジン・・・排気量2,000cc
・6気筒エンジン・・・排気量3,000cc
昔のように1,800ccとか2,800ccというエンジンが存在しませんので、あとはターボの有無ということになりますが、そのターボについても基本すべてのエンジンがターボ付きという状態になりつつあります。
これらの観点から3シリーズと5シリーズの差別化はボディの大きさのみということになります。内装に関しても基本的には3シリーズ、5シリーズ共にシンプルなデザインが基本ですので、余計に差別が難しい。
こうなると5シリーズの価格設定いかんでは5シリーズのポジショニングがF10型5シリーズ異常に中途半端になるように思います。
もちろん、G11型7シリーズから最新装備が移植されます
G11型7シリーズから装備されている最新技術はG30型5シリーズにも搭載されています。
・軽量素材使用のシャシーで約100キロの軽量化
・新型「iDrive」
・パーキングアシスト機能
・新型アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
・レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
・ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
などが主な装備ですが、どこまでが標準装備なるのかは不明です。日本導入モデルは基本フルオプション状態になることが多いので、この辺はG11型7シリーズに準じるか、一部オプションという形になると思います。
もちろん、F30型3シリーズが次期型にモデルチェンジを行えば、これらの優位性はほぼ無くなることになりますので、ますます3シリーズと5シリーズの差別が難しくなりますね。
64oiグランクーペオーナーから見たG30型5シリーズ
実車を見ていないのであくまでも想像ですが、もう5シリーズを購入する動機がありません。同じ金額、例えば新型530iは車両価格が1,000万円前後かと予想できますが、1,000万円で購入するのであれば資金にプラスしてF80型M3を購入します。
または現在は430iグランクーペですが、間もなく440iグランクーペにアップデートすると思われる4シリーズグランクーペをフルオプションで購入しますね。私はあまりボディの大きさにこだわりが無いので。
さらに、まだ詳細は分かりませんが、次期6シリーズのグランクーペが存在するのなら、内装の豪華さで6シリーズを選びます。
私の場合はBMWマニア、直列6気筒信者ですからかなり変態的思考で考えていますのでこのような思考になりますが、もちろん3シリーズよりは5シリーズの方が室内は広いわけですから、それが購入へのインセンティブとして有効であることも分かります。
この辺の判断は、あなたの車に対するプライオリティの優先順位によって決まるということになります。こんな風にどれを買うのか?を考えている時間がクルマ好きな社長の1番の楽しみですから、じっくり考えてみればどうでしょうか?