BMW M社において過去最高の販売台数を記録した先代のBMW M2 F87の後継車種として新型のBMW M2 G87が公式に発表されました。

BMW M2 G87は小さなM4クーペである

BMW公式発表前にBMW M2 G87がフルヌードでスクープされる

BMW M社で過去最高の販売台数を記録した先代のBMW M2 F87はなぜそこまで販売台数を増やすことが出来たのか?

理由はいくつかあると思いますが、先代、そして今回発表された新型のBMW M2 G87の最大の魅力は上位モデルであるM4クーペと主要な部品が共用されていることで限りなくM4クーペに近いパフォーマンスを発揮出来るモデルでありながら、価格的にはM4クーペよりもかなりリーズナブルな車であることだと思います。

今回発表された新型BMW M2 G87に関してもその流れは受け継がれており、エンジン、サスペンション、ブレーキなど主要な装備をM4クーペと共有しています。

エンジンはM4クーペとの差別化としてデチューンされているとは言え460馬力もの出力を発揮することになりますが、これは先代のM4クーペ F82の450馬力を上回っていると言えば、差別化されていてもかなりのパフォーマンスが発揮できると期待することが出来ます。

小さなM4クーペである新型M2 G87にも弱点はある

上位モデルのM4クーペと主要な部品を共有していることで新型M2 G87のパフォーマンスは先代同様に期待できるものでありますが、わずかながらその部分がデメリットとなる部分も存在します。

先代のM2 F87と比較して新型M2 G87の重量は150kgも重くなっています。

これはベースになっている2シリーズクーペ G42のボディにM4クーペの足回りを移植するなどをした結果、写真のような迫力あるオーバーフェンダーがあるボディに生まれ変わった(ボディにサイズの大型化)されたことも原因の1つです。

当然最新の安全装備が追加されたことや快適装備などが追加されたことでの重量増も関係があります。

しかしM2という車の特徴の1つである小さく軽量なボディ(上位モデルのM4クーペと比較して)が故のコーナリング性能だったり、運動性能の高さであった訳ですが、そこに関しては少し不満が残る仕様になっています。

その代わり150kgの重量を多少でも減少させる方法も用意されています。

オプションのカーボンルーフを装着すれば(かなりの割合で装着されると思いますが)約6kgの軽量化に成功します。

またオプションのMカーボンバケットシートを装備することで約10kgの軽量化に成功することも可能です。

個人的にはこのデザインは賛否があると思う

新型BMW M2 G87にはメリット、デメリットも存在しますが個人的にデメリットとは言わないまでもしっくりこない点はこのデザインです。

車のデザインにはそれぞれ好き嫌いがありますのであくまでも個人的な感想としてですが、昔のランエボのようなガンダムチックなデザインがしっくりしません。

味方を変えれば迫力のあるデザインだという見方もありますし、ベースの2シリーズクーペ G42との差別化が強化されてよいと見ることも出来ます。

それでも個人的にはフロントバンパー、前後フェンダー、リアバンパーなどボディを拡張した部分の処理があまりにも唐突的というか不自然なラインを描いているのがちょっと残念です。

過去のBMWとBMW Mのモデルの差異は例えばE46型の3シリーズとM3ではパッと見た感じは同じように見えても細部を見ていくとハッキリと違う部分が見えるという羊の皮をかぶった狼的な感じでしたが、最近はより違いを明確に区別する方向性になっています。

例えばM3セダン G80/M4クーペ G82のキドニーグリルが強大化されたこともその区別家の一貫だと思いますが、個人的には羊の皮をかぶった狼的な感じの方が好みです。

デザインは別にしてパフォーマンスに関しては確実に進歩していると思われるBMW M2 G87は販売は2023年からになりますので、発注自体は年内にも開始されると思われます。

いち早く新型M2 G87を手に入れたい方は早めにディーラーで情報を収集した方が良さそうです。

【引用・参照元】