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M3 CSツーリング G81はなぜ最速なのか?ニュル最速ワゴンを徹底分析

M3 CSツーリング G81はなぜ最速なのか?ニュル最速ワゴンを徹底分析 BMW
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BMW M3 CSツーリング G81がニュルブルクリンクで量産ワゴン最速記録を樹立しました。

タイムは7分29秒490。

3.0L直6ターボエンジンとxDriveによる加速力、徹底した軽量化、そして専用セッティングが生み出す走行性能によって、セダンをも超える速さを実現。

本記事では、その「なぜ速いのか」に迫ります。

  1. 最速ワゴンの記録更新:BMW M3 CSツーリングがニュルで7分29秒490を記録し、最速ワゴンに。
  2. 圧倒的な加速性能:543馬力とxDriveにより、0-100km/h加速はわずか3.5秒を実現。
  3. 軽量化と制御技術:CFRPとセミスリックタイヤ、専用サスにより高い旋回性能を発揮。

M3 CSツーリング G81とは何か

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BMW M3 CSツーリングは、BMWのハイパフォーマンス部門「BMW M」が手掛けた限定生産モデルです。

ベースとなっているのは、2022年に登場したM3 Touring(G81型)で、ワゴンとしての実用性を保ちつつ、走行性能を極限まで高めた仕様となっています。

CSとは「コンペティション・スポーツ(Competition Sport)」の略称で、これまでもM2 CSやM4 CSといった限定ハイパフォーマンスモデルに付けられてきた称号です。

M3 CSツーリングもその系譜に連なるモデルであり、単なるチューンナップ仕様ではなく、専用設計に近い内容が特徴です。

販売地域は日本とヨーロッパに限られ、アメリカ市場では正規販売されていません。

価格はドイツ本国での設定で152,900ユーロ(約2,400万円)から。

カーボンブレーキや専用塗装などを含めたフルオプション仕様では、173,000ユーロ(約2,700万円)を超えるとも言われています。

このように、BMW M3 CSツーリングは単なる追加グレードではなく、BMW Mの技術力と情熱が詰まった“究極のワゴン”として設計された1台なのです。

最速記録「7分29秒490」の衝撃

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スーパースポーツ並みのワゴンタイム

2025年夏、BMWはM3 CSツーリングをニュルブルクリンク北コース(ノルトシュライフェ)で走らせ、7分29秒490という公式ラップタイムを記録しました。

この数値は、量産型ステーションワゴンとしては史上最速です。

比較対象として、2022年に同じBMWが記録したM3 Touring(非CS仕様)の7分35秒を大きく上回っており、わずか2年で6秒も短縮したことになります。

ドライバーはBMW Mの開発ドライバーであるヨルク・ヴァイディンガー氏。

彼は前回のM3 Touringの記録も担当しており、BMW Mの限界性能を知り尽くしたベテランです。

注目すべきは、このタイムがスーパースポーツカー並みであることです。

たとえば、フェラーリ599 GTB(7分35秒)やポルシェ・ケイマンGT4 RS(7分30秒台前半)とほぼ同等のラップタイムを、ファミリーカーとしても使えるワゴンが叩き出したという事実は、自動車業界に大きなインパクトを与えました。

この記録は、単なる“ラップタイム”以上の意味を持ちます。

重量があり空力的に不利なワゴンボディで、セダンやクーペすら上回るタイムを出せたという点において、BMW M3 CSツーリングは「ワゴンの常識を覆した存在」と言えるでしょう。

なぜ速い?圧倒的なパワーと駆動システム

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543馬力を発揮する直列6気筒エンジン

BMW M3 CSツーリングが驚異的な速さを実現できた最大の要因は、そのパワートレインにあります。

搭載されているエンジンは、3.0リッター直列6気筒ツインターボ(S58型)で、最高出力は543馬力(550PS相当)、最大トルクは650Nm(479lb-ft)に達します。

このエンジンはM3 CSセダン G80と同じもので、M3 Touringの「510馬力」をさらに強化した仕様です。

xDriveが生むトラクション性能

この圧倒的なパワーを路面に効率よく伝えるのが、BMW独自の「xDrive」全輪駆動システムです。

通常走行では後輪駆動に近い特性を持ち、加速時やコーナリング時には前輪にもトルクを配分。

これにより、ドライ路面だけでなく、ウェットなコンディションでも安定した走行が可能です。

8速ATと0-100km/h 3.5秒の加速力

トランスミッションには8速MステップトロニックATを採用。

変速スピードは極めて速く、かつ滑らかで、サーキット走行でもストレスを感じさせません。

0-100km/h加速はわずか3.5秒。

これはセダンのM3 CSと同タイムで、ワゴンとしては異例の俊足ぶりです。

Mドライバーズパッケージによる最高速度アップ

また、Mドライバーズパッケージを装着すれば、最高速度は290km/hにまで引き上げられます。

このように、M3 CSツーリングはパワー、駆動方式、トランスミッションの全てにおいて、サーキットでの速さを追求した設計となっているのです。

サーキットを走るための専用装備

CFRP採用で15kgの軽量化

BMW M3CS ツーリング G81。

M3 CSツーリングの速さは、エンジンや駆動系だけでは語れません。

車体各部に施された専用装備と軽量化技術もまた、重要な役割を果たしています。

まず目を引くのが、車体の随所に用いられたカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)です。

ルーフ、ボンネット、フロントスプリッター、リアディフューザーにCFRPが採用され、車重は従来型M3ツーリング比で15kgの軽量化が実現されています。

カーボンバケットシートの軽量化効果

BMW M3CS ツーリング G81。

さらに、オプションで装着可能なカーボン製バケットシートも、1脚で10kg以上の軽量化に貢献します。

軽量化は、加速性能だけでなくコーナリングやブレーキングにも直接影響する要素です。

サーキット専用に調整された足回り

BMW M3CS ツーリング G81。

足回りでは、サーキット向けに専用チューニングされたアダプティブMサスペンションが搭載され、より引き締まった乗り味に。

ESC(電子制御スタビリティコントロール)も専用プログラムに変更されており、限界域でのコントロール性を高めています。

セミスリックタイヤで驚異のグリップ性能

BMW M3CS ツーリング G81。

タイヤはセミスリック仕様(オプション)が用意され、ドライ路面でのグリップ性能は抜群です。

これにより、サーキット走行時におけるコーナリング性能と制動力が飛躍的に向上しています。

これらの軽量化・補強・制御系チューニングが相乗効果を発揮し、M3 CSツーリングはワゴンとは思えないほどのサーキットパフォーマンスを手に入れたのです。

まとめ:BMW M3 CSツーリングが最速となった理由

BMW M3 CS ツーリング G81

1. 543馬力+xDriveが実現する高次元の加速性能

搭載される3.0L直列6気筒ツインターボエンジンは、最高出力543馬力、最大トルク650Nmを発生し、0-100km/h加速はわずか3.5秒。

さらにxDriveシステムが前後トルクを最適に配分することで、加速時のトラクションを最大化しています。

これにより、ストレートのみならず立ち上がり加速にも優れた性能を発揮します。

2. 軽量化と空力改善が高速域での安定性に貢献

車体各部にカーボン素材(CFRP)を用いることで約15kgの軽量化を達成し、重心を下げる効果も得られています。

さらに、フロントスプリッターやリアディフューザーなどのエアロパーツにより、高速域でも車体が安定し、ブレーキング時や高速コーナーでの挙動も向上しています。

3. セミスリックタイヤと専用サスペンションによる旋回性能の向上

オプション設定されるセミスリックタイヤと専用チューニングのアダプティブMサスペンション、改良されたESCプログラムが組み合わされることで、コーナリング中の横G耐性と制御性が飛躍的に向上。

これがラップタイム短縮の決定的な要因となりました。

4. 数値で証明された「最速ワゴン」という称号

こうした総合的な設計とチューニングの結果、M3 CSツーリングはニュルブルクリンクにおいて7分29秒490を記録し、従来のM3 Touring(7分35秒)や他の競合ワゴンを上回る「量産ワゴン最速」の称号を獲得しました。

単一の要素ではなく、エンジン・駆動・軽量・制御のすべてが揃ったことが、この記録を可能にしたのです。

Reference:topgear.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMW M3 CSツーリングは日本で購入できますか?

はい、日本でも正規輸入が行われていますが抽選販売になっています。

Q2. M3 CSとM3 Touringの違いは何ですか?

CSは出力強化・軽量化・専用装備が施された上位モデルで、M3 Touringより6秒以上速い記録を持ちます。

Q3. ニュルブルクリンクの記録は公式ですか?

はい。BMWが公式に公表しており、ドライバーはBMW Mの開発ドライバーが担当しました。

Q4. M3 CSツーリングの最高速度はどのくらいですか?

Mドライバーズパッケージ装着時は、最高速度290km/hまで引き上げられます。

Q5. 限定生産台数や購入制限はありますか?

BMWは正式な台数を公表していませんが、生産は期間限定で、各市場ごとに配分数が設けられています。

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