BMW iX3 NA5のデザインはなぜ賛否両論?プロが指摘する問題点

BMW iX3 NA5のデザインはなぜ賛否両論?プロが指摘する問題点 BMW
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BMW iX3(NA5)はNeue Klasseと呼ばれる新世代プラットフォームを採用した初のモデルであり、BMWにとって今後のデザイン方向性を占う重要な一台です。

新しいキドニーグリルや整理されたボディラインは「最近のBMWからの脱却」として評価する声もある一方、プロのデザイナーからは具体的な問題点が複数指摘されている。

この記事では、そのデザインがなぜ賛否を呼ぶのか、プロの視点から指摘されたポイントを部位ごとに整理します。

記事3行まとめ
  • ✅iX3 NA5のデザインをプロデザイナーがNOT評価
  • ✅キドニーグリル・バンパー・リアに具体的欠点あり
  • ✅BMW販売台数はメルセデス・アウディを上回る

BMW iX3(NA5)とは?Neue Klasse第一弾の位置づけ

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BMW iX3(NA5)は、BMWが「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」と名付けた新世代EV専用プラットフォームを初めて採用したモデルです。

第6世代の円筒形バッテリーセルと新開発の電気モーターを組み合わせた次世代アーキテクチャであり、デザイン言語・デジタルコックピット・ソフトウェアまでを一体で再設計している点が特徴です。

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BMWはこのNeue Klasseを2028年までに40車種以上へ展開すると発表しており、iX3(NA5)はその「第一弾」として位置づけられています。

つまりiX3のデザインは、今後数年にわたって登場するBMW新型モデル全体のデザインの起点になるということです。

新型i3(NA0)や3シリーズ後継モデルのG50、X5後継のG65なども同じデザイン言語を引き継ぐ予定であり、この一台に対する評価が持つ意味は単なる一車種の話に留まりません。

賛否両論はなぜ起きる?BMWデザインの歴史を整理する

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BMWのデザインが賛否を呼ぶようになったのは、2010年代後半以降のことです。

当時のBMWは、キドニーグリルを年々大型化する方向性を選び、iXやXMといったモデルでは車体の半分近くを占めるほどの巨大なグリルが採用されました。

この路線に対してはBMWファンのあいだでも批判的な意見が多く、「BMWらしさが失われた」という声が絶えませんでした。

そうした背景を受けて、Neue Klasseではグリルを縮小し、ボディの面処理をよりシンプルにまとめる方向へ舵を切っています。

iX3(NA5)ではキドニーグリルが復活しつつも形状は小ぶりに整理され、過去のような圧迫感は抑えられました。

この変化を「正常化」と歓迎する声がある一方で、今度は「物足りない」「没個性」と感じる人もいます。

デザインを変えれば必ず賛否が生まれるわけですが、BMWの場合はブランドへの期待値が高いぶん、その振れ幅も大きくなりやすいといえます。

今回iX3を評価したプロデザイナー、フランク・ステファンソンとは?

BMW X5 E53 フランク・ステファンソン デザイン

iX3(NA5)のデザインを評価したのは、フランク・ステファンソンというデザイナーです。

モロッコ出身のステファンソンは、BMWグループに在籍していた時期にX5(E53)や現行MINIの初代モデルのデザインに関わり、その後フェラーリへ移籍してF430やマセラティMC12を手がけました。

さらにマクラーレンではP1のデザインを担当するなど、自動車デザインの世界で第一線を歩んできた人物です。

現在はFrank Stephenson Designという自身のコンサルティング会社を運営しており、YouTubeチャンネルでの辛口デザイン批評でも広く知られています。

BMW在籍経験があるからこそ、同ブランドのデザインに対して一般のジャーナリストとは異なる解像度で評価できる立場にあります。

ステファンソンが指摘したデザインの問題点

キドニーグリル : 「つぼんだ口」と評された理由

BMW X5 E53 フランク・ステファンソン デザイン

ステファンソンがまず注目したのは、キドニーグリルの形状です。

過去の巨大グリル路線から一転して小ぶりに整理された点は評価しつつも、その形状を「too pinched(つぼみすぎている)」と表現しました。

縮小の方向性は正しいものの、比率や造形のバランスにまだ課題が残るという指摘です。

なお、グリル上部には「スネークアイ」と呼ばれる新しいライティングシグネチャーが採用されており、従来のエンジェルアイズから刷新されています。

この変化自体はNeue Klasse全体の新しい顔として機能しています。

フロントバンパー — EVなのにエアインテークが複雑すぎる

次に挙げられたのが、フロントバンパー下部のエアインテーク周辺です。

EVであるiX3(NA5)は内燃機関車ほどの冷却風を必要としないため、複数の開口部が詰め込まれた造形は「過剰に複雑」と評されました。

機能的な必要性に対してデザインの情報量が多すぎる、という点が問題として挙げられています。

サイド・リア — Cd値0.24の代償とL字テールライトの喪失

BMW X5 E53 フランク・ステファンソン デザイン

サイドビューでは、フェンダー周辺のキャラクターラインが「全体のトーンと噛み合わず違和感がある」と指摘されています。

一方でフラッシュサーフェスのドアハンドルやなめらかな面処理は、Cd値0.24という優れた空力性能に貢献しており、機能面では評価できる部分でもあります。

リアは「ありきたり」との評価で、歴代BMWのアイコンだったL字型テールライトが廃止され、横置き2灯ユニットへ変更されたことへの物足りなさも言及されました。

ナンバープレート周辺の凹み処理についても、周囲のボディ面と自然につながっていないという点が指摘されています。

賛否があっても「売れるBMW」の現実

ステファンソンによるiX3(NA5)の総評は「よくやった、でも次はもっとうまくやってほしい」というものでした。

プロの目から見ると及第点には届いていない、というのが正直なところのようです。

ただ、デザインの評価と市場での実績は必ずしも一致しないのが自動車業界の現実でもあります。

BMWはここ数年、賛否を呼ぶデザインを続けながらも、販売台数ではメルセデス・ベンツやアウディを上回る実績を維持しています。

つまり「デザインが論争を呼ぶこと」と「クルマが売れること」は、別の話として動いているわけです。

Neue Klasseへの移行でデザインをトーンダウンさせた判断が、今後の販売にどう影響するかはまだわかりません。

ただ少なくとも、「物議を醸すことを厭わない姿勢」がBMWの販売を支えてきた一因であることは、実際の数字が示しているといえます。

まとめ:Neue Klasseデザインは「通過点」に過ぎない

iX3(NA5)のデザインは、Neue Klasseという大きな転換期の「第一歩」として見るのが正確かもしれません。

2024年10月にはBMWのデザイン責任者だったドマゴイ・ドゥケツがロールス・ロイスへ移籍し、後任としてマクシミリアン・ミッソーニとオリバー・ハイルマーの2名が就任しています。

ただし、新体制のデザインが実際のモデルに反映されるのは2029年以降になる見込みです。

つまり現在のNeue Klasse世代は、旧チームによる仕事ということになります。

次に控えるG50(新型3シリーズ)やNA0(新型i3)がこのデザイン言語をどう引き継ぎ洗練させていくか、そこが当面の注目点といえます。

Reference:topgear.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMW iX3(NA5)とはどんなモデルですか?

BMWの新世代EV専用プラットフォーム「Neue Klasse」を初めて採用したモデルです。第6世代バッテリーと新型モーターを搭載し、2028年までに展開される40車種以上のデザインの起点となっています。

Q2. デザインを評価したフランク・ステファンソンとは何者ですか?

X5(E53)や現行MINIの初代モデル、Ferrari F430、Maserati MC12、McLaren P1などを手がけた自動車デザイナーです。BMW在籍経験もあり、現在はFrank Stephenson Designを主宰しています。

Q3. ステファンソンはiX3のデザインをどう評価しましたか?

「よくやった、でも次はもっとうまくやってほしい」という総評でした。巨大グリル路線からの脱却は評価しつつも、キドニーグリルの形状・フロントのエアインテーク・フェンダークリース・リアの処理について具体的な問題点を指摘しています。

Q4. Neue KlasseのデザインはiX3以降のモデルにも引き継がれますか?

はい。新型i3(NA0)や3シリーズ後継のG50、X5後継のG65にも同じデザイン言語が採用される予定です。2028年までに40車種以上へ展開されます。

Q5. デザインへの賛否はBMWの販売に影響していますか?

販売台数への直接的な悪影響は確認されていません。BMWはここ数年、賛否を呼ぶデザインを続けながらも、メルセデス・ベンツやアウディを販売台数で上回る実績を維持しています。

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