現在事実上空白になっている6シリーズをBMWは復活させる計画があるようです。
世界一美しいクーペ~BMW 6シリーズとは?
かつて世界一美しいクーペと言われたBMW 6シリーズクーペ E24は現在も多くのファンに愛されるBMWの一台として有名です。
1976年から1989年までの長きに渡り生産し続けられた名車です。
1番の特徴はシャークノーズと言われたサメの頭のようなデザインのフロントデザインです。
まだ大柄なボディならではのプロポーションの良さも「売り」の1つだったことは間違いがありません。
その初代6シリーズ E24からバトンタッチされた2代目6シリーズがE63です。
2代目は当時大型クーペの最大市場であるアメリカを意識したアグレッシブなデザインが特徴。
初代のE24型6シリーズと比べるとデザイン的には違った方向性ですが、大型クーペとしての存在感が強かった一台と言えます。
そして、三代目の6シリーズ F12は1番皆さんに馴染みのあるモデルだと思いますが、この三代目6シリーズで1番評価の高かったのがクーペではなく、4ドアクーペの6シリーズ グランクーペです。
E24型6シリーズにちなんで、世界一美しい4ドアクーペと言われたF06型6シリーズグランクーペは、E24型と同様に大型のボデイから生まれたプロポーションが自慢の一台。
私も三年ほど乗っていましたが、特に女性からの支持が多かったモデルという印象です。
このようにBMWの6シリーズは大型な美しいクーペモデルが伝統的なシリーズになります。
BMW 6シリーズの今後のポジションは?
F系の6シリーズが8シリーズへ移行した後の6シリーズのポジショニングが定まっていません。
一時はよりピュアスポーツより(妥当ポルシェ911)のモデルへチェンジするような噂もありましたが、結局は原点に帰って美しいクーペというポジションに戻ることになりそうです。
現在世界的に大型クーペの市場規模は縮小傾向で、代替として大型SUVまたはSUVクーペが主軸になっています。
メルセデス・ベンツも次期Sクラスクーペ&カブリオレの開発は凍結しているとの話もありますので、益々SUVのシェアが高まると思われます。
ピュアスポーツとしてはポルシェ911が君臨し、大型クーペの市場は縮小傾向であることを考えると大型クーペであるBMW 6シリーズの生き残り策はデザインということになるのでしょうか。
2025年に発売されると噂にBMW 6シリーズ
今回公開された2025年に発売されると言われるBMW 6シリーズクーペは、まだプロトタイプレベルと思われます。
基本的なデザインはE24型初代6シリーズクーペをイメージしたシャークノーズを基本とした、流れるようなプロポーションに仕上げられています。
細かい造形はまだ不確定要素が多いので断言はできませんが、トランク周りの跳ね上がるデザインもE24型6シリーズクーペを意識した作りになっています。
先程もお伝えした様に6シリーズクーペのポジショニングをどうするのか?の1つの問がEV化です。
2020年または2021年に登場する次世代のBMW EVであるi4と同様にフルEV化された大型クーペになることで、存在感を発揮するのも選択肢です。
また現行の6シリーズGTのようにマイルドハイブリッド化も考えられますが、フルEV化と比べると積極的に新型6シリーズクーペを選ぶ選択肢には乏しいです。
個人的にはガソリンエンジンも用意してもらって、クーペとグランクーペで美しいクーペの再現を期待したいと思いますが、どうなることでしょうか?
【引用・参照元】