BMW3シリーズのフルモデルチェンジは2025年頃だと思われていましたが、実際には2025年に2回目のLCI(マイナーチェンジ)が行われることになりそうです。
BMW MINIが2021年に2回目のLCIを実施
こちらの記事でも書きましたが現在販売されているBMW MINI F56系は本来であれば2023年にはフルモデルチェンジされる予定でした。
しかし実際にはBMW MINIのフルモデルチェンジは2024年から2025年にかけて行われることになった結果、現在は2回目のLCIが行われたBMW MINIを継続して販売しています。
なぜBMW MINIはフルモデルチェンジしなかったのか?
それはこのタイミングでフルモデルチェンジした場合、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車の販売期間が短くコストを回収することが困難だと考えたためです。
欧州では2030年頃からEV以外の自動車の新車販売は事実上禁止されますので、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車が販売出来る期間には限りがあります。
よって今回は2回目のLCIを実施し2024年から2025年に行われるフルモデルチェンジの際には、EVを中心にモデルを刷新し、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車に関しては外見、インテリアのみを新型デザインに変更した実質的にはビッグマイナーチェンジ版を販売することでコストの削減と速やかなEVへの移行へ備えることになります。
BMW3シリーズ G20に関してもBMW MINIと同様の対応へ
BMW3シリーズ G20は2025年頃にフルモデルチェンジが行われる予定でしたが、実際には2回目のLCIが実施される可能性が高くなりました。
2025年にはBMWとしては新しいEV対応(専用?)のシャシーが投入される見込みですので、このタイミングで3シリーズのEV版となるi3が発売されることになります。
しかし2025年に発売される新型のi3に使用されるシャシーはEV対応(専用?)シャシーになることから、新しいシャシーでのガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車は発売出来ないことになります。
しかし2025年になってもまだまだガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車の需要は大きいと思われますので3シリーズのガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車も販売しなければいけない。
よって2025年にはBMW MINI同様にEV版のi3が新型として登場し、それに似たデザインにマイナーチェンジされた3シリーズ G20系が登場することになりそうです。
EV版のi3は新型として登場し、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車番の3シリーズは2回目のLCIか事実上のビッグマイナーチェンジ版を新型として発売することになりそうです。
今後のBMWのガソリン車とEVの棲み分けはどうなるのか?
現在BMWではこれまでのクラス分けである1から8シリーズに対応する形でEVを設定する戦略を取ってきました。
- 4シリーズ:i4
- 5シリーズ:i5
- 7シリーズ:i7
このような形で他社のようにEV専用のブランドやグレードを設けるのではなくこれまでのクラス分けの中にEVを加える戦略が行われてきました。
しかし、今後は少しずつだと思いますがEV専用のブランドなりグレードを新設してこれまでのガソリン車とは違うクラス分けを行うことになりそうです。
次の世代のEV用のシャシーは完全なEV専用のシャシーになると言われているので、これまで通りのシリーズ分けと踏襲するのではなく、EVに最適なシリーズ分けを行うことになるでしょう。
BMWは他社と違い必ずしも全面的にEVにシフトするのではなく、ガソリン車も継続して販売する意向であると発表しています。
EVは航続距離を長くするためにはボディの大型化、重量増が必要になります。
しかし全てのEVが航続距離が長い(500kmとか1000kmなど)必要もないと考えているので、価格との兼ね合いで航続距離やボディの大きさ、重さなどを加味したクラス分けをEVに関して行っていくと思います。
数年後、十数年後にはBMWの各グレードの構成や名称は今とは全く違うものになっているかもしれません。
【引用・参照元】