BMWは中国での販売を強化している自動車メーカーの1社ですので、中国専用仕様車を数多く販売していますが、大型SUVのBMW X5にもロングホイールベース仕様が存在します。
中国版 BMW X5 Li G06 LCIモデルの新デザインと内装アップデート
BMWは中国専売モデルを数多く生産販売しています。
これまでは、3シリーズ以下の小型モデルのロングホイールベース仕様が多かったですが、現在ではBMW X5Li G06というX5のロングホイールベースも販売されているようです。
2023年、中国で発表されたBMW X5 Li G18のフェイスリフトモデルが登場しました。
このモデルは、長いホイールベース版であり、G18というコードネームで知られています。
フェイスリフト版のX5 Li G18は、先行して発表された標準ホイールベースのG05 X5 G06と同様のスタイリング変更を受けています。
これには、35mm狭くなり、新しいデイタイムランニングライトのシグネチャーが追加されたヘッドランプのリプロファイルが含まれます。
また、逆さまのLの形状でXのモチーフを形成する新しいライティングシグネチャーを備えたテールライトも特徴的です。
中国専用モデルであるBMW X5 Li G18は、中国ではM Sportパッケージが標準装備となり、よりアグレッシブなデザインのフロントとリアバンパーを備えています。
内部では、BMW カーブドディスプレイ(iDrive8系)が採用され、12.3インチのデジタルスピードメーターと14.9インチのタッチス式センターディプレイから成ります。
さらに、センターコンソールにあったギアレバーは、iDriveコントローラーの隣に配置されたトグルのようなスイッチに置き換えられています。
要するに、ロングホイールベースであること以外は、日本や欧州のBMW X5 G05 LCIと同仕様になっています。
拡張されたホイールベースと珍しいパワートレインオプション
新しい中国専用モデルのBMW X5 Li G18は、ホイールベースが3,105mmに拡大され、リアシートの脚部スペースが大幅に増加しました。
これは通常のX5よりも130mm長くなっており、さらに大きなリアドアも備えています。
中国で製造されるX5 Li G18は、2つの異なるパワートレインオプションを提供しています。
最初のオプションはxDrive30Liで、2.0リットルのターボチャージド直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、258PSのパワーと400Nmのトルクを発揮します。
これは8速のステップトロニックトランスミッションとxDriveオールホイールドライブシステムと組み合わされています。
もう1つの選択肢はxDrive40Liで、3.0リットルのターボチャージド直列6気筒ガソリンユニットを搭載し、381PSのパワーと520Nmのトルクを提供します。
このパワフルなエンジンにより、0-100km/hまでの加速は5.5秒と迅速です。
日本や欧州との違いは、X5にも2000cc4気筒ターボエンジンの設定があるのがユニークです。
価格的に安く抑えるためのエントリーモデルということでしょうか?
日本でも発売すれば一定数は売れると思いますので、ぜひロングホイールベースでない2000cc4気筒ターボエンジン仕様も設定して欲しいですね。
中国仕様のBMW X5 Li G18の豊富なグレードレベルと装備
中国仕様のBMW X5 Li G18は、価格が615,000元から800,000元(日本円で1200万円から1600万円)までの幅広い価格帯で提供され、6つ以上の異なるグレードから選択できます。
高いグレードには、エアサスペンション、M Sportエキゾーストシステム、M Sportブレーキなどの特別な装備も含まれています。
これにより、顧客は自分の好みに合わせてBMW X5 Li G18をカスタマイズする幅広い選択肢を享受できます。
日本ではBMW X5 G05は実質的にはMスポーツ仕様のみ、3000cc6気筒ターボエンジンと4400ccV型8気筒ターボエンジンの2つしかグレードが設定されていませんが、中国では6つグレードが用意されているのは面白いです。
先程紹介した2000cc4気筒ターボエンジンのグレードが最安グレードだと仮定すると、日本で1200万円はかなり高額なモデルと言えるかもしれません。
日本で2000cc4気筒ターボエンジンモデルのBMW X5 G06が発売されるのであれば、1000万円以下でないと売れないと思いますが、中国ではそれでも売れる、ということなんですね。
【引用・参照元】