北米では現在BMW X5 G05、X6 G06、X7 G07及びXM G09のエアバックについてリコールが発表されました。
北米でBMW X5 G05、X6 G06、X7 G07及びXM G09でリコール
BMW X5 G05、X6 G06、X7 G07、およびXM G09モデルのいくつかは、正しい仕様で製造されていない可能性のある前席乗客用ニー(膝)エアバッグを装備しているため、米国でリコールされています。
問題のエアバッグは、メキシコのJoyson Safety Systemsによって製造され、BMWは一部のファブリックの縫い目密度が指定よりも低い可能性があると主張しています。
これは、車両がニーエアバッグの展開を必要とするクラッシュに巻き込まれた場合、意図された通りに展開しない可能性があることを意味し、負傷のリスクを高める可能性があります。
このリコールは、米国内で合計2,352台のBMW SUVに影響を与えています。
これには、2023年6月13日から2023年8月16日までに製造された2024年モデルのX5 sDrive40i、X5 xDrive40i、X5 M60i、およびX5 Mの1,044台が含まれます。
同じ期間に製造された2024年モデルのX5 xDrive50eハイブリッドの513台も影響を受けます。
さらに、2023年6月12日から2023年8月15日までに製造された2024年モデルのX6 xDrive40i、X6 M60i、およびX6 Mの208台もリコールの対象であり、同じ期間に製造された2024年モデルのBMW X7 xDrive40i、X7 M60i、およびAlpina XB7の586台も影響を受けます。
また、2023年6月19日に製造された1台のBMW XMも影響を受けます。
短期間に二度目のエアバックのリコール
興味深いことに、BMWは同じ問題に関連するリコールを2023年7月中旬に発表しましたが、その場合、影響を受ける車両は2023年5月23日から2023年6月27日までに製造されたものに限られました。
BMWは、サプライヤーからの情報に基づいて、エアバッグが意図した通りに展開しない可能性があるという潜在的な問題について、2023年7月中旬に初めて知らされました。
調査の結果、内部テスト中にファブリックの縫い目が開いたように見え、BMWはすでに顧客に納品された車両が、縫い目の密度が低く、高温にさらされてクッションの縫い目が部分的に開く可能性があることを迅速に発見しました。
所有者は2023年10月30日以降にリコールの通知を受け、ディーラーに車両を持ち込んで前席乗客用ニーエアバッグを交換するように求められます。
日本でも同じ様のエアバックのリコールが発生するのか?
BMWに限らず多くの自動車メーカーがリコールを発表します。
しかし、それが日本とそれ以外の国でリンクして発生することはあまり多くはありません。
なぜなら、リコールのルールが各国で統一されていないこと、またそもそもの規格、基準が各国で違うことから、アメリカでリコールが発生したから日本でも発生する、という感じには一概にはならない模様です。
ただし、今回発表されたリコール対象車のほとんどが、全てアメリカで生産されている車両が世界中に輸出されていると思われますので、今回リコールの対象になっているエアバックが日本仕様にも搭載されている可能性はあるかもしれません。
今回のエアバックは重要な安全装置なので、日本のリコールのルールに基づいた不具合であれば、日本でも同様にリコールの対象になる可能性はあります。
たぶん、日本の規格の方がアメリカより厳しいと思うので、今回対象になっているエアバックは採用されていないと思いますが、オーナーの方はディーラーからの連絡には注意をしておいた方が良いかもしれません。
【引用・参照元】
BMW X5, X6, X7, And A Single XM To Get Knee Airbag Replacement, Fixing Safety Issue