BMW X3 Mは、2019年に登場した高性能SUVで、スポーティな走行性能と豪華な装備が魅力です。3シリーズのMモデルの血統を受け継ぎ、力強いエンジンと俊敏なハンドリングで人気を集めました。高性能SUVとしての位置付けは、BMWの高い技術力とスポーツカーのDNAを体現しています。
BMW X3 Mの生産中止
BMWは、X3 Mの製造を終了することを公式に発表しました。
今回の決定は、X3 Mの後継モデルとして電動SUV「iX3 M ZA5」が登場するためです。
BMWは現在EV(電気自動車)のラインナップを急激に拡大すると共に、ICE(内燃機関車)の削減も積極的に行う予定です。
増えすぎたラインナップを整理し、EV中心のラインナップへ統廃合することで生産、販売効率向上を目指します。
また、同じエンジンを搭載するBMW M3も次期モデルはEV化されることが決定しているため、X3 Mへ搭載するエンジンがない(S58エンジンはこれ以上開発されない)ため、順次S58エンジン搭載のMモデルはモデルチェンジをきっかけに生産中止が決まると思われます。
X3 M F97の性能とスペック
BMW X3 M F97は、その力強いパフォーマンスで高く評価されました。
エンジンには3.0リットルの直列6気筒ターボを搭載し、最高出力は503馬力を発揮しました。
0-100 km/hの加速はわずか3.7秒で、スピード感あふれる走行性能を実現しています。
装備面では、スポーツサスペンションやMスポーツブレーキ、可変スポーツステアリングなどが標準装備され、優れた操縦性と快適なドライブを提供しました。
市場での位置付けとしては、X3 M F97は同クラスの競合モデルと比較しても際立った性能を持っていました。
例えば、メルセデス・ベンツAMG GLC 63やアウディRS Q5と比べても、パワフルなエンジンと鋭いハンドリングで優位性を持ち、高性能SUVの中でも一線を画す存在でした。
iX3 M ZA5の登場
iX3 M ZA5は、BMWの電動SUVとして登場する新モデルです。
従来のX3 Mの後継として、最新のNeue Klasseアーキテクチャを基にしています。
この新しいプラットフォームにより、軽量で高剛性のボディが実現され、電動パワートレインの性能を最大限に引き出しています。
予想されるスペックとしては、iX3 M ZA5は「少なくとも600馬力」を発揮し、0-100 km/hの加速を4秒前後で達成するとされています。
新技術としては、高効率の電動モーターや先進のバッテリー管理システムが搭載され、充電性能や航続距離の向上が図られています。
また、最新の運転支援システムやインフォテインメント機能も充実し、快適で安全なドライブをサポートします。
BMWからはまだ公式な発表は行われていない
今回のG45型X3にはX3 Mモデルが設定される予定がない、ことに関しての公式な発表はBMWからは行われていません。
現段階では噂レベルの話ですが、可能性は大いに高いと思われます。
先にも述べたように、S58エンジンの今後の開発が見込めない、または新しいMモデル用の6気筒エンジンが開発される見込みがないことを考えると、新しいICEのMモデルが登場する可能性は限りなく低くなります。
そして、これまでのICEのMモデルのポジションであったハイパワーモデルという点では、ICEよりもEVの方が完璧ではありませんが、スペックを大幅に向上させることが可能です。
よって、今後はX3 M以外のMモデルの生産中止が発表されることになると思われます。
ただし、Mハイパフォーマンスモデルに関しては、当面は継続して販売される予定です。
Reference:thedrive.com