世界限定700台、日本限定30台という貴重な存在であるBMW M4 GTS。その試乗記が公開されましたのでお知らせします。車のナンバープレートから推測するとBMW Japanの広報車ではなくユーザーの車両と思われます。
やはりナンバープレート付きのレーシングカー
ご覧の通り後部座席はありません。本来後部座席がある部分にはロールバーが我が物顔で存在しています。下に見える丸型の筒のようなモノは消化器を固定するホルダーです。まさに、サーキットを走るための装備です。
リアウイングもご覧の通りカーボン製の可動式リアウイング。取り付け部分は記事ではアルミと記載がありますが確かジュラルミンだったと思うのですが。どちらにしても超軽量な素材をふんだんに使用していることは間違いありません。
そもそもリアタイヤへのダウンフォースの設定ができるような速度域は少なくても日本の公道では存在しない訳ですから、純粋にサーキットを走るための装備になります。
リップスポイラー&スプリッターも大型化されていますね。実際のスプリッター部分はオレンジの部分なんですが、日本では調整できない仕様になっています。(これが日本の非関税障壁ってやつですね(笑))
(引用:https://www.instagram.com/p/BQPNbrHFA5-/)
こちらが本国仕様のスプリッター。明らかに出っ歯になっています(笑)この編の調整もリアウイング同様に日本ではほぼ使用することがない装備ですが、本気でサーキット走行を行う場合は重要なセッティング部分になります。
肝心の走りはかなりのスパルタンさ
マフラーはチタン製。最近の車はマフラーの音も小さくなる傾向にありますが、今回は確実に早朝の住宅街では近所迷惑で改札に通報されるレベルだとか。アバルトのレコードモンツアのマフラーもそこそこ爆音ですがその比では無さそう。
ミッションはもちろんDCTですがこちらのセッティングも加速重視のようです。私も昔DCT付きのE92 335i クーペに乗っていましたが、低速時には少しギクシャクする感じがありましたが、今回はさらにギクシャク感が増しているようです。
おそらく加速重視のセッティング(ギア比?)のためと思われますが、シフトチェンジでの違和感はないようです。昔のSMGに比べれば格段の進化だと思いますので、これはこれでありかと。
足回りのセッティングもコーナリングマシンのごとくグイグイ頭が回り込むセッティング。と、言うことは乗り心地としては最低、いやかなりゴツゴツ感が強い設定と思われます。
こちらの記事でご紹介したBMW M4 GTSのオーナーさんはあまりの乗り心地の悪さのために、フルバケットシートをレカロシートに交換されるとか?
まあ、公道を走るだけならその方が無難でしょうね。だったら、BMW M$ GTSなんて買わなきゃいいのに?っていう話はナシですよ。
ウォーターインジェクションって水を補給するの?
ある意味、エンジン関係で1番興味がるのがウォーターインジェクション機能。走行中に水で冷却するんだったらガソリンよりも先に給水しないといけないの?と思いましたが、サーキットを走行で500キロ、通常走行なら2000キロは保つらしい。
けど、2000キロって言われてもその頃には忘れている気がするので心配(笑)たぶん、アラートで知らせてくれると思いますが。さらに、運転中にはウォーターインジェクション機能の動作についてはまったく気づかないということなので、それはそれで少し寂しいですね、
まあ、どうあがいても日本限定30台という貴重な車。すでに完売しているのでこれから購入しようと思っても中古車でしか購入できません。(並行輸入という方法もありますが、世界限定700台の車を確保するのも大変ですよね)
と、言うことでどうしてもBMW M4 GTSが欲しい!という方はおとなしく3年後の車検の時期までじっくり待つしか方法はないようです。ちなみに、3年後もかなりの高額で売買されると思われますので、今から貯金しておくことをお勧めします。
【引用記事】