2024年4月1日、BMW Mがエイプリルフールとして公開した「M3 Touring GT3 G81」。
冗談のように思えたこのモデルだが、公開されたのは単なるCGやイラストではなく、実際に実車として製作された本気の“ジョークカー”だった。
その作り込みやスペックのリアリティに、世界中のBMWファンが驚愕。
「これ、本当に発売されるのでは?」という声が高まりを見せている。
もし、これが限定販売されたら?価格は?スペックは?そもそも買う価値はあるのか?
本記事では、M3 Touring GT3 G81が市販された場合の未来を徹底予想する。
さて、あなたはこのクルマを購入したいと思うだろうか?
- M3 Touring GT3 G81は実車だった:BMWのエイプリルフール企画から誕生した本格仕様のM3ツーリングGT3。
- スペックは550ps&軽量化仕様を予想:M4 GT3の技術を反映し、公道走行可能なGT3風モデルとして再構築。
- 価格は約2,000万円超の可能性:限定販売ならコレクターズカーとしての価値も期待される。
BMW M3 ツーリング G81の魅力と背景

G81型の概要と人気の理由
BMW M3 ツーリング G81は、Mモデル史上初となるワゴンタイプのM3として2022年に登場した。
従来のセダンやクーペと異なり、日常使いとスポーツ性能を両立させたスタイルが特徴だ。
3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S58型)を搭載し、最高出力は510ps、最大トルクは650Nm。
0-100km/h加速はわずか3.6秒と、ハイパフォーマンスカーとして申し分ない実力を誇る。
G81は単なる「速いワゴン」ではない。
M専用のシャシーセッティングやアクティブMディファレンシャル、Mスポーツエキゾーストといった本格装備を備えており、サーキット走行も可能なポテンシャルを持つ。
さらに、インフォテインメントや運転支援機能も最新世代に対応し、日常ユースにも十分適応する万能型モデルとして高い評価を得ている。
ツーリングボディの意義とMの哲学
BMWがツーリングモデルにMのバッジを与えることは、長年ファンが待ち望んでいた夢の実現でもある。
従来、M5ツーリング(E34やE61)は存在していたが、M3に関しては長らくツーリングボディが存在せず、その登場は大きな話題を呼んだ。
ツーリングは単にラゲッジ容量を増やすだけでなく、「Mの走りをもっと多くのシーンで楽しみたい」というライフスタイル志向にも応える存在だ。
家族を乗せてのドライブ、荷物を積んでの遠出、それでいてワインディングでの鋭い走りも妥協しない
─まさに「走る喜び」と「使える実用性」の融合こそが、M3ツーリング G81最大の魅力である。
GT3というカテゴリーとBMWの関係
GT3規格とは?どんな車両か?
GT3とは、FIA(国際自動車連盟)が定めたグランドツーリングカーの競技用車両規格であり、世界中の耐久レースやスプリントレースで広く採用されている。
GT3車両は、市販車をベースに開発されるが、空力パーツ、サスペンション、ブレーキ、軽量化といった点で大幅な改造が許されており、高性能ながらも比較的コストを抑えて参戦できるのが特徴だ。
特にGT3は「Balance of Performance(性能調整)」が導入されているため、メーカーごとの性能差が抑えられ、様々な車種が同一カテゴリーで接戦を繰り広げることが可能となる。
これにより、フェラーリやポルシェ、メルセデス、ランボルギーニなど多様なメーカーが競い合う中、ファンにとっても見応えのあるレース展開が実現している。
M4 GT3などBMWが参戦しているモータースポーツ事情
BMWはGT3カテゴリにおいて長い歴史を持ち、Z4 GT3やM6 GT3、そして現在は「BMW M4 GT3」で世界中のレースに参戦している。
M4 GT3は2022年に登場し、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S58)を搭載しながらも、徹底した軽量化と空力チューニングにより、GT3マシンとしての理想形を実現した。
BMWのGT3参戦は、単なる勝利を目指すだけではない。
レースを通じて得た技術やデータを市販車へフィードバックし、「走りのM」としてのブランド価値を高めていく戦略でもある。
つまり、M3 Touringのような市販モデルにGT3のDNAが注がれることは、自然な流れとも言えるのだ。
M3 Touring GT3 G81仕様の正体:公開モデルの分析
BMW M公式やブログで発表された画像・装備の要点
2024年4月1日、BMW M公式がSNSやWebメディアで公開したのが「BMW M3 Touring GT3 G81」という架空のコンセプトモデルだった。
この発表はエイプリルフール企画として始まったが、実際に披露された画像には、実車と思しきM3ツーリングが登場。
特徴的なのは、フロントの巨大なスプリッター、大胆なワイドフェンダー、リアの大型GTウイングといった本格的なGT3スタイルのエアロ装備だ。
装着されているホイールはセンターロック式で、レーシングスペックのタイヤを装備。
また、リアディフューザーやボンネットのエアアウトレットなど、細部に至るまでサーキット仕様のディテールが盛り込まれており、CGではなく本当に作られた車両であることが分かる。
市販化は冗談?それともプロトタイプ?
BMW Mは「これはあくまでエイプリルフールのネタ」としつつも、実際に車両を制作し、複数のメディアで撮影・取材対応を行っていることから、その完成度と“本気度”が注目された。
BMW Mのデザインチームやプロトタイプ開発チームが関与しているとされ、これは単なる悪ふざけではなく、ファンとの対話的マーケティングの一環とも捉えられる。
市販化の予定は現時点で発表されていないものの、これだけの話題性と実車の完成度を見る限り、限定モデルや特注車としてリリースされる可能性はゼロではない。
これがBMWの新たな「実験」なのか、それとも市場を読むための“テスト”なのか─ファンの間では今なお憶測が飛び交っている。
もし発売されたら?スペック徹底予想
M3 Touring G81のスペックをベースに考える
現行のBMW M3ツーリング G81は、3.0リッター直列6気筒ツインターボ(S58)を搭載し、510ps・650Nmの高出力を発揮。
xDriveにより0-100km/h加速は3.6秒と、ワゴンでありながらスポーツカー顔負けの性能を誇る。
もしこの車両をGT3仕様にするとすれば、すでに高いベース性能をさらに引き上げる必要がある。
M4 GT3の性能から見るGT3化の方向性
(引用元:THE GT FLAGSHIP.より)
BMWのGT3レーシングマシンであるM4 GT3も同じS58エンジンをベースにしているが、最大590psまで引き上げられ、車重はわずか1,250kg台。
レース用の軽量構造、エアロパーツ、冷却・吸排気システムに至るまで、完全に最適化されている。
この技術をM3ツーリングへ応用すれば、公道走行可能なGT3テイストモデルが実現できるだろう。
予想されるM3 Touring GT3の仕様
市販版GT3風M3ツーリングが登場するとすれば、エンジンは550ps程度まで強化され、駆動方式はxDriveのまま、または限定でFR仕様になる可能性もある。
軽量化にはCFRP素材の外装パーツやチタン製エキゾーストが採用され、車重は約1,600kg前後を想定。
サスペンションは調整式コイルオーバー、ホイールは20インチのセンターロック式、セミスリックタイヤの装着も予測される。
内装もバケットシートやロールケージなど、サーキット走行対応の装備が盛り込まれるだろう。
スペック比較表:M3 Touring G81 / M4 GT3 / M3 Touring GT3(予想)
スペック項目 | BMW M3 Touring G81 (市販モデル) |
BMW M4 GT3 (レーシングカー) |
M3 Touring GT3 G81 (予想仕様) |
---|---|---|---|
エンジン | S58B30T0 3.0L直6ツインターボ |
S58ベース・専用チューン | S58ベース・高出力チューン |
最高出力 | 510ps | 最大590ps(BoP調整あり) | 約550ps(予想) |
最大トルク | 650Nm | 約700Nm(推定) | 約680Nm(予想) |
駆動方式 | xDrive(4WD) | FR(後輪駆動) | FRまたはxDrive(予想) |
車重 | 約1,860kg | 約1,250kg | 約1,600kg(予想) |
0-100km/h加速 | 3.6秒 | ―(競技仕様) | 約3.4秒(予想) |
トランスミッション | 8速AT | 6速シーケンシャル | 強化8速ATまたはDCT(予想) |
サスペンション | Mアダプティブサスペンション | レーシングサスペンション | 調整式コイルオーバー(予想) |
タイヤ | 19/20インチ(xDrive) | スリックタイヤ(レース用) | 20インチ・セミスリック(予想) |
内装 | 5人乗り+快適装備 | 1シーター・完全競技仕様 | 2シーター・軽量化内装(予想) |
M3 Touring GT3は“買い”か?価格と価値から見たリアルな判断
M3 Touring GT3 G81がもし市販された場合、その価格帯はどのあたりになるのか。
参考になるのは、同じS58エンジンを搭載するM3 Touring(約1,300万円〜)、M4 CSL(約2,000万円〜)、そしてレース専用のM4 GT3(約5,000万円超)だ。
市販車としての快適性とGT3スタイルのパーツを融合させた仕様であるなら、M4 CSLとM4 GT3の中間──約2,000万〜3,000万円前後のレンジが想定される。
ただし、それだけの価格に見合うだけの希少性と完成度を備えている可能性は高い。
実際、BMWの限定Mモデルは過去にも即完売・高騰化を繰り返しており、今回のような“話題先行型”のコンセプトモデルは、コレクターの間でも熱視線を浴びるだろう。
問題は、GT3テイストを持ちながらも「実際にどこでどう使うのか?」という点だ。
サーキットユースには高性能すぎ、日常使いにはやや尖りすぎているかもしれない。
しかし、それでも夢(ロマン)を形にした1台であることは間違いない。
走行性能とデザイン性、そして所有する喜びが揃ったM3 Touring GT3は、単なる移動手段を超えた“語れるクルマ”となるだろう。
果たしてBMWはこのモデルを本当に発売するのか?
可能性はゼロではない。
市販化されるとすれば、極めて限定的で高額な、Mファンのための特別なロマンのある1台となるに違いない。
さて、あなたはこのクルマが登場したら…購入するだろうか?いや、購入できるだろうか?
Reference:carbuzz.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M3 Touring GT3 G81は本当に市販されるのですか?
現時点では市販の予定は発表されていません。エイプリルフール企画として登場しましたが、実車が製作されたことで話題になり、ファンやメディアからの反響が高まっています。今後、限定的に販売される可能性もゼロではありません。
Q2. M3 Touring GT3とM4 GT3の違いは何ですか?
M4 GT3はFIA公認のレーシングカーで、完全なサーキット仕様です。一方、M3 Touring GT3が市販されるとすれば、公道走行可能なGT3風のチューンドモデルになると予想されます。同じS58エンジンをベースにしていますが、設計思想や用途が大きく異なります。
Q3. M3 Touring GT3が発売された場合、価格はいくらになると予想されますか?
過去の限定MモデルやGT3車両の価格を踏まえると、約2,000万〜3,000万円の範囲が予想されます。M4 CSLより高額で、M4 GT3よりは抑えられた価格帯になる可能性があります。
Q4. M3 Touring GT3はサーキット走行にも対応していますか?
もし市販化されるなら、ロールケージやバケットシート、専用サスペンションなどが装備されると考えられ、サーキット走行も可能なスペックになるでしょう。ただし、完全なレース仕様ではなく、公道走行に必要な装備も残される見込みです。
Q5. M3 Touring GT3のような車は投資・資産価値としても魅力的ですか?
はい。BMWの特別仕様Mモデルは、中古市場で価値が高騰するケースが多く見られます。とくに限定生産や話題性の高いモデルは、長期的な資産価値を持つ傾向があります。M3 Touring GT3が現実になれば、高いコレクターズ価値を持つ可能性があります。
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