BMW M2 G87は、パフォーマンスとデザインが魅力のスポーツクーペで、多くの車愛好家から支持されています。
そんなM2 G87に、2024年から世界各地で登場している特別仕様車があります。
メキシコ市場では「30周年記念エディション」、インドネシア市場では「M2 Special Edition」という名称でリリースされ、それぞれ独自のデザインと仕様で注目を集めています。
この記事では、この2つの特別仕様車の詳細を解説し、その希少性や価値についても触れていきます。
- メキシコ限定「30周年記念エディション」:メキシコ生産30周年を記念し、30台のみの限定発売。
- インドネシア限定「Special Edition」:専用色「Frozen Pure Grey」を使用し、センターエグゾーストやMパフォーマンスパーツを搭載
- 本命はM2 CS G87:2025年には、523馬力の次世代モデル「M2 CS G87」も登場予定
BMW M2 G87「30周年記念エディション」:メキシコの特別仕様
誕生の背景とデザインの特徴
M2 G87「30周年記念エディション」は、メキシコのサンルイスポトシ工場で生産され、BMWがメキシコで初めて「3シリーズ E36」を製造してから30年を祝うモデルとして登場しました。
特に興味深いのは、このモデルのデザインがメキシコ出身のデザイナー、ホセ・カサスによって手掛けられた点です。
外観は「Frozen Portimao Blue」(フローズン・ポルティモア・ブルー)と「Frozen Pure Grey」(フローズン・ピュア・グレー)の2色から選べ、いずれもマットな質感が特徴的で、他にはない独自の魅力を放っています。
限定色と内装の豪華仕様
「30周年記念エディション」の外装は個性的なカラーバリエーションに加えて、カーボンバケットシートや高級素材を使用した内装も標準装備されています。
インテリアには、BMWのプレミアム感を表すカーボンファイバートリムが採用され、シートもスポーツ走行を意識した設計です。
希少な手動トランスミッションの搭載
この特別仕様車のもう一つの大きな特徴は、メキシコ市場で唯一の手動トランスミッションが搭載されている点です。
BMW Mモデルの中でも近年はオートマティックトランスミッションが主流ですが、特に運転を楽しみたいドライバーにとって、マニュアルシフトは貴重な選択肢です。
販売は限定30台のみで、希少性も相まって入手が困難になることが予想されます。
メキシコでの価格とアメリカ市場との価格差
「30周年記念エディション」はメキシコで2,149,900メキシコペソ(約1,600万円)という価格で販売されており、アメリカ市場での通常のM2に比べるとかなり高額です。
アメリカでは同様の仕様が約78,000米ドル(約1,200万円)で提供されているため、メキシコ市場での価格には希少性のプレミアムが反映されていることがわかります。
インドネシア版「M2 Special Edition」:地域限定の魅力
(引用元:Facebookより)
専用色Frozen Pure Greyとエクステリアの特長
インドネシア向けには、もう一つの特別仕様「M2 Special Edition」が登場しました。
このモデルは「Frozen Pure Grey」の専用色が採用され、ボディにはカーボンファイバーのルーフやサイドミラーキャップが装備されています。
これにより、スポーティーで洗練された印象を与え、視覚的にも他モデルとの差別化が図られています。
センターエグゾーストとMパフォーマンスパーツの採用
インドネシア版の特別仕様には、特徴的なセンターエグゾーストが装備されています。
このエグゾーストは積み重ねられたようなユニークな形状が目を引き、さらにアグレッシブな印象を演出します。
また、車両全体には「Mパフォーマンスパーツ」としてフロントバンパーやサイドスカート、リアディフューザーにカーボンファイバーが多用されており、軽量化とともに視覚的な魅力も強化されています。
インテリアの豪華な装備と限定販売の価値
インテリアには、ヴァーナスカレザーを使用したシートとカーボンファイバートリムが標準装備されています。
高級感のある内装が特別仕様にふさわしく、インドネシア市場向けとして特別に仕立てられたことがわかります。
販売台数は限られており、地域限定での希少性がさらにこのモデルの価値を高めています。
M2 G87のエンジン性能と走行性能:強化されたパワー
最新の出力数値とトルク向上
M2 G87のエンジンは3.0リッター直列6気筒で、メキシコ版特別仕様モデルでは通常のM2より20馬力アップし、473馬力を発揮します。
トルクも600Nmに増加し、特にオートマティックトランスミッションを選択すると通常モデルよりもさらに高いパワーが提供されます。
この性能向上により、スポーツカーとしてのダイナミックな走行が実現しています。
エンジン性能における特別仕様の違い
メキシコ版特別仕様車は、マニュアルトランスミッションと8速オートマティックの2種類のトランスミッションから選択可能です。
インドネシア版は8速オートマティックのみで、手動シフトは選べませんが、その分扱いやすさと安定したパフォーマンスが得られます。
また、エンジンパフォーマンスは通常のM2に比べ強化されており、ドライバーに充実した走行体験を提供します。
次世代モデル「BMW M2 CS」との違いと期待
M2 CS G87モデルの予測スペック
2025年には、さらに高性能な「M2 CS G87」が登場予定です。
このCSモデルでは、S58エンジンが最大523馬力まで引き上げられると予想され、現在のM2 G87を凌駕するパフォーマンスが期待されています。
よりスポーティーなキャラクターを持つCSモデルは、既存のM2 G87ユーザーにも注目されるでしょう。
さらに強化されたエンジン出力とデザイン
M2 CS G87は特別なカラーバリエーションや専用のカーボンファイバーパーツが標準装備される予定で、他モデルとの差別化が図られる見込みです。
M2 G87の特別仕様とは一線を画し、よりエクスクルーシブな装備が魅力となるでしょう。
来年以降の発売に向けた期待
M2 G87の特別仕様車とM2 CS G87の登場により、BMWのスポーツカーラインナップがさらに多様化され、愛好家にとって選択肢が広がります。
CSモデルの発売を待ち望むファンが多く、今後のリリース情報にも注目が集まるでしょう。
日本限定仕様のM2 G87は発売しないのか?
M2 G87の特別仕様車は、メキシコやインドネシア市場を中心に少数限定で販売されており、その希少性から高いコレクション価値が期待されています。
また、BMWブランドのアイコニックな存在として、スポーツカー市場において一目置かれる存在です。
30周年記念や地域ごとの限定モデルとして、今後も発売が期待されます。
もちろん、日本でも日本限定のM2 G87の特別仕様が発売されてもおかしくはありません。
現在はその情報はありませんが、何かのタイミングに合わせる形で販売されるのではないでしょうか?
台数はかなり少ないため、抽選になることは間違い有りません。
Reference:bmwblog.com