BMWファンの間で今、最も注目されているモデルの一つが「BMW M2 CSL G87」です。
BMWがこれまでCSLモデルで示してきた軽量化と高性能の哲学が、コンパクトクーペのM2にも採用されるのではないかという期待が高まっています。
現在のところ公式発表はないものの、BMW幹部の発言からその可能性が示唆されており、自動車業界全体で大きな話題となっています。
本記事では、その背景や可能性、スペック予想までをわかりやすく解説していきます。
- CSLモデル開発の可能性:BMW幹部がM2 CSLの導入可能性に言及。
- 最高543馬力を予想:軽量ボディに最大543psの高出力を搭載か。
- 発売は2027年以降:G87後期に限定モデルとして投入の可能性大。
BMW M2 CSL G87とは何か?
CSLとは何か?歴史と意味を解説
CSLは「Coupe Sport Leichtbau(クーペ・スポーツ・軽量構造)」の略称で、BMWが長年追求してきたモータースポーツ直系の高性能モデルを象徴する称号です。
代表例としては、2003年に発売された「E46 M3 CSL」や、2022年に限定生産された「M4 CSL」が挙げられます。
これらは通常のMモデルよりも車体の軽量化やサスペンションの強化、パワーアップが施され、サーキット走行を前提にした仕上がりが特徴です。
現行M2(G87)との関係性
G87は現行の第2世代BMW M2のコードネームであり、2022年に登場した最新モデルです。
3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、コンパクトながらもハイパフォーマンスを実現しています。
すでに2024年には出力向上と軽量化を施した「M2 CS」仕様も登場し、さらなる高性能化が模索されています。
なぜ「CSL」が噂されるのか
CSL仕様の可能性が浮上した背景には、BMW M部門の開発責任者であるディルク・ヘッカー氏の発言があります。
2025年のル・マン24時間レースにおいて、将来的なCSLの投入について
「議論の余地がある」
と言及しました。
さらに、M4 CSLと同様にリアシートの撤去やさらなる軽量化が見込まれ、特別仕様としてのCSL化は十分に現実的と捉えられています。
BMW幹部が語るM2 CSLの可能性
公式発言に見る「開発の可能性」
BMW M部門の開発責任者ディルク・ヘッカー氏は、2025年のル・マン24時間耐久レースにおいて、M2の将来的な派生モデルについて言及しました。
特に注目されたのが「Competition Sport Lightweight(CSL)」モデルの存在についての発言です。
同氏は、
「性能をさらに向上させるための次の大きな一手として、CSLは一つの選択肢になるかもしれない」
と語り、完全な決定には至っていないものの、社内での議論が進んでいることを明かしました。
CSLの優先順位とxDriveとの関係
一方で、M2シリーズには全輪駆動(xDrive)モデルの導入も検討されているとされ、現時点ではそちらが先行する可能性があります。
実際、M4シリーズでもxDriveモデルとCSLが同時期に開発されていた経緯があり、この流れに沿う形でM2にも複数の高性能派生モデルが用意される可能性が高いです。
CSLはxDriveモデルよりも後に登場する見込みで、2027年以降が有力とされています。
M4 CSLの成功がM2 CSLを後押し
M4 CSLが非常に高い評価を受けたこともあり、BMWとしては「よりコンパクトで軽量なCSLを望む市場の声」に応える形でM2 CSLを導入する動機が強まっていると考えられます。
開発コストと需要のバランスさえ取れれば、M2 CSLは限定生産モデルとして現実味を帯びてきます。
スペック予想|M2 CSL G87の性能はどうなる?
エンジン性能:最大543馬力の可能性
M2 CSLが市販される場合、そのエンジンは現行M2に搭載されている3.0リッター直列6気筒ツインターボをベースにした高出力版になると予想されます。
M4 CSLと同等の543馬力(約400kW)までパワーアップされる可能性が高く、従来の460馬力を大きく超える数値です。
これにより0-100km/h加速は3.5秒を切る性能も視野に入ります。
軽量化の施策:リアシート撤去とカーボンパーツ
軽量化こそCSLの真髄です。
予想される施策としては、リアシートの完全撤去、カーボンファイバー製のボンネットやルーフの採用、遮音材の削減などが挙げられます。
欧州仕様のM2 CSですでに約30kgの軽量化が実現されており、CSLではさらに50~70kgの削減が行われると予想されます。
これにより車両重量は1,600kgを大きく下回る可能性もあります。
駆動方式とミッション構成
M2 CSLはM2 CSと同様、後輪駆動(RWD)を維持すると見られています。
これは軽量化と操縦性を重視するCSLの方針に沿ったものであり、全輪駆動であるxDriveはあえて採用されないと予測されます。
また、マニュアルトランスミッション(MT)は最大出力の制限となるため、8速ATが標準装備される可能性が非常に高いです。
ブレーキと足回りの強化
ハイパフォーマンスモデルにふさわしく、カーボンセラミックブレーキが標準またはオプションとして設定されるでしょう。
さらに、M4 CSL同様の専用チューニングが施されたアダプティブサスペンションやトラック志向のセッティングが加わると予想されます。
内装と装備の最適化
内装ではM4 CSLと同じく、バケットシートや簡素化されたインテリア、デジタルメーターの軽量版などが採用される可能性があります。
快適性よりも運動性能を重視した構成が期待され、まさに「走るための道具」として仕上げられることでしょう。
BMW M2 CSL G87|予想スペック一覧
項目 | M2 CSL G87(予想) | M2 CS(参考) | M4 CSL(参考) |
---|---|---|---|
エンジン形式 | 3.0L 直列6気筒 ツインターボ | 同上 | 同上 |
最高出力 | 約543ps(400kW) | 523ps | 543ps |
最大トルク | 約650Nm | 649Nm(479 lb-ft) | 649Nm |
0-100km/h加速 | 約3.5秒以下 | 3.7秒 | 3.6秒 |
駆動方式 | 後輪駆動(RWD) | RWD | RWD |
トランスミッション | 8速AT(MT設定なし) | 8速AT(MTなし) | 8速AT |
予想車重 | 1,550kg以下 | 約1,585kg | 約1,625kg |
軽量化内容 | リアシート撤去、カーボン素材多数 | カーボンルーフ、軽量ホイール | リアシート廃止、徹底的軽量化 |
ブレーキ | カーボンセラミック(標準orOP) | オプション設定 | 標準装備 |
価格(予想) | 約1,300万円〜1,500万円 | 約1,000万円〜 | 約1,400万円〜 |
予想価格・装備・オプション
価格帯は1,300万円超?CSLならではの価値とは
BMW M2 CSL G87が登場した場合、その価格はM2 CS(約1,000万円)を大きく上回ると予想されます。
M4 CSLの価格が1,400万円超であったことからも、M2 CSLはおよそ1,300万円から1,500万円前後になる可能性が高いです。
これはあくまでベース価格であり、オプション次第ではさらに上がるでしょう。
CSL専用装備の可能性
車両価格の上昇には、専用装備の存在が大きく関係します。
例えば、カーボンセラミックブレーキは標準もしくは必須オプションとなる可能性があり、その場合は単体で100万円近い追加コストが発生します。
また、専用カラー(ヴェルヴェットブルー等)や軽量ホイール、CFRP製のインテリアパネルなど、CSLならではの装備が多数設定される見込みです。
快適性よりも走行性能重視の仕様に
装備面では快適性よりも「軽さと速さ」を優先する構成になると見られます。
オーディオや空調などの機能も簡素化され、標準仕様よりもシンプルな構成になるでしょう。
そのぶん、走行性能に直結するパーツへコストが集中すると予想されます。
発売時期の予想と日本市場への影響
2027年〜2028年の登場が現実的
BMW M部門は、現行M2(G87)を2029年後半まで生産すると公表しています。
したがって、先にxDriveモデルが登場し、その後にCSLが投入されるとすれば、2027年から2028年の発売が現実的なタイムラインです。
この時期はBMWにとってもモデルチェンジ前の“話題作り”として最適な時期といえます。
日本市場での販売はあるのか
これまでのCSLモデル(M3 CSL、M4 CSL)は、日本市場にも限定導入されました。
M2 CSLも同様に、数量限定での日本販売が期待されます。
ただし、日本の道路事情や価格帯を考慮すると、販売台数は数台から十数台程度にとどまる可能性があります。
ディーラーオーダーや抽選方式になる可能性もあり、入手難易度は非常に高くなるでしょう。
国内ファンの期待と注目度
コンパクトかつ高性能なM2にCSLが設定されることは、日本のBMWファンにとって大きな魅力となります。
軽量・後輪駆動・高出力という組み合わせは、サーキットユースはもちろん、公道でのスポーツドライビングにも最適です。
国内自動車メディアやSNSでも、今後さらなる注目を集めることは間違いありません。
まとめ:BMW M2 CSL G87の登場に期待が集まる理由
BMW M2 CSL G87は、軽量で高性能なモデルを求める熱心なファン層にとって待望の一台です。
まだ正式発表はされていないものの、BMW幹部の発言や近年のCSL展開から、その登場は十分に現実的といえます。
最高出力543馬力というスペックや、徹底した軽量化により、Mシリーズの中でも特別な存在となる可能性を秘めています。
価格は高額になると見込まれますが、それに見合う価値を提供する一台となることでしょう。
今後の公式情報の発表に、引き続き注目していく必要があります。
Reference:carbuzz.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M2 CSL G87はいつ発売されますか?
正式な発売日は未発表ですが、2027年から2028年頃の登場が有力視されています。現行M2は2029年まで生産予定のため、その前に限定投入される可能性が高いです。
Q2. M2 CSLとM2 CSの違いは何ですか?
M2 CSLはより軽量化と高出力に特化したモデルで、リアシートの撤去やカーボン素材の多用などにより、M2 CSよりもパフォーマンスがさらに強化されると予想されています。
Q3. BMW M2 CSL G87の価格はいくらになりそうですか?
予想価格は日本円で約1,300万円〜1,500万円程度とされており、オプション装備の有無によって変動します。M4 CSLの価格を参考にすることで、おおよその価格帯が見えてきます。
Q4. トランスミッションはマニュアルですか?
いいえ、M2 CSLには8速AT(オートマチックトランスミッション)が採用されると予測されています。MTは最大出力の制限要因となるため、設定されない可能性が高いです。
Q5. 日本での販売はありますか?
日本市場でも限定販売される可能性があります。過去のCSLモデルと同様に台数限定・抽選方式となる可能性が高く、入手には高い競争率が予想されます。
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