BMWに限らず多くの輸入車は全てのモデルが日本で販売されている訳ではありません。例えば、BMW 2シリーズだとドイツ本国ではBMW M240i xDriveというモデルがありますが、残念ながら日本には導入されていません。
BMW M240i xDriveとは?
BMW 2シリーズのフラッグシップモデルはBMW M2ですが、Mモデルは別格として通常のラインナップの中ではM240iがフラッグシップモデルになります。
BMW 1シリーズのクーペ版として設定されているBMW 2シリーズですが、M240iはその小さなボディに6気筒3000ccターボエンジンが搭載れているモンスターマシンです。
340馬力を発生する6気筒3000ccエンジンは基本的には7シリーズや6シリーズに搭載されている6気筒エンジンと同じです。
あれだけ大きく重い車でもあってもストレス無く走らせることができるエンジンを、小さく軽いボディに収めている訳ですから、当然ぶっ飛んだ速さになるのは当然。
日本にはFRモデルしか導入されていませんが、ドイツなどではxDriveという四駆仕様の設定が用意されています。
BMW 2シリーズのLCI(マイナーチェンジ)
今回の試乗記はBMW 2シリーズのLCI(マイナーチェンジ)に伴い開催された試乗会のようですが、今回のLCI(マイナーチェンジ)は小幅な改良に留まっています。
主な変更点は・・・
・ランプ系のLED化
・グリル、バンパーのデザイン変更
・新設のボディカラー
・内容(iDrive含む)質感の向上
という程度のもので特に分かりやすい改良点は最新型iDriveの搭載とインテリアの向上程度。BMW 2シリーズはモデル末期に差し掛かっているためこれが最後のLCI(マイナーチェンジ)になると思います。
特に兄弟車であるBMW 1シリーズがモデルチェンジでFF化されることは確定ですから、ひょっとすると2シリーズ最後のFRモデルになるかもしれません。
ハイパワーエンジンの4WD化は今後のトレンド
先日のF90型BMW M5もxDrive(四駆)化されました。これは高出力化されたエンジンパワーを無駄なく路面に伝達するための方策です。
2トン弱の重量があるF90型BMW M5もついに600馬力までパワーアップしたことで、FRでは限界とされたため今回からxDrive化されました。
BMW M240i xDriveはそこまでの馬力はありませんが、重量に対しての馬力は大きい訳ですからFRよりもxDriveの方がエンジンパワーを無駄なく路面に伝えることが可能になります。
ある意味、BMW M240i xDriveの方が運転し易さという観点からするとBMW M2よりも優秀で、かつタイムもそこそこであると予想されます。
コスパ的にもBMW M2と比べると魅力的に勝る部分もあると思いますので、ぜひとも日本にもBMW M240i xDriveを投入すると人気がでると思います。
【引用・参照元】
【インプレッション】BMW「2シリーズ クーペ/カブリオレ」(ドイツ試乗) /
手ごろなサイズとパワー、現実的な価格帯、そして何よりこのクラスで貴重なFR。日本でも間もなくマイナーチェンジ予定の2シリーズ クーペおよびカブリオレに期待している人は大勢いることだろう。7月中旬、BMWの本拠地であるドイツ ミュヘンで、ひと足早くテストドライブする機会に恵まれた。