BMWブランドの中で一番小型な車種になる1シリーズ。その中のMパフォーマンスモデルであるM135i xDriveに小幅なアップデートが実施されました。
BMW M135i xDrive F40とは?
BMWの中で一番小型な車種である1シリーズは、現行型からFR駆動を廃止しFF駆動のモデルに変更されました。
発売当初はFR駆動からFF駆動へ変更されたことへのネガティブな印象が懸念されていましたが、実際に運転してみるとFFらしい挙動を示すのですが、あくまでもFRに近い自然な挙動を示すことが分かりました。
走りに関してFR駆動からFF駆動へ変更された悪い影響は皆無と言ってよく、逆にFF化されたことで室内空間が広くなるなどのメリットが得られることから小型のハッチバックモデルとしてはFF化は成功したと言っても差し支えはないと考えられます。
その中でもトップグレードのM135i xDriveはFFをベースにしたAWD駆動となることで、2000cc4気筒ターボエンジンのハイパワーな馬力を路面に無駄なく伝達する事ができる走りに重きをおいたハイパフォーマンスなモデルになります。
BMW M135i xDriveの小幅な変更点は?
BMW 1シリーズ F40の本来のLCI(マイナーチェンジ)は2022年に予定されていると言われています。
しかし、それに先駆けて行われたM135i xDriveの小幅なアップデートはどのような内容なのでしょうか?
- 前輪のキャンパー角を大きくし、コーナリング時の横方向の力の吸収を最適化
- フロントにウイッシュボーンを取り付けるために追加で新たなハイドロマウントを搭載
- リアアクスルのトレーリングアームとコントロールアームのマウントを再設計
- スプリングとダンピングシステムのレートの最適化
このようにサスペンション周りに特化したアップデートが行われているとのこと。
これによってコーナリング時のロールを抑えることが出来るなど主にコーナリング性能をアップさせるアップデートが行われたことになります。
小型なハッチバックボディのM135i xDriveとしてはトップスピードをアップさせるというよりは、コーナリング時のキビキビ感をアップさせることでドライビングプレジャーのアップを目指したということになりそうです。
なぜM135i xDriveのみ小幅なアップデートが行われたのか?
今回のM135i xDriveのみに行われた小幅なアップデートはなぜ1シリーズ全体に施されなかったのでしょうか?
詳細は発表されていないので推測するしかありませんが、恐らくはライバル車(メルセデス・ベンツAクラス、アウディA3など)との商品力を均衡させる狙いがあるのではないでしょうか?
FR駆動という特色が無くなった1シリーズのトップグレードとして、よりスポーツに特化した意味合いのM135i xDriveの商品力をアップさせることでライバルとの溝を埋めたかったからだと思います。
また今後ガソリンエンジンには大きな改良を施すことは難しいと思われますので、改良する部分はどうしてもサスペンション周りに集中することになります。
2022年に行われる1シリーズのLCIより先にM135i xDriveだけ改良することで、M135i xDriveの改良ポイントをアピールしたかったのでは?と考えられます。
今後はガソリンエンジンへの改良は小幅なものになっていくと思いますので、各社商品開発がサスペンション中心な小幅なものになっていくのではないでしょうか?
【引用・参照元】