本国では既に発売されているBMW 840d クーペ G15が日本でも発売されることが決まりました。
BMW 840d クーペ G15とは?
既に発売されているBMW M850i クーペ G15は8シリーズの中でもMパフォーマンスモデルとしてM8に次ぐスペシャルなモデルになります。
現在のBMWの各シリーズごとのグレード構成と位置づけは以下の通り。
- 別格:Mモデル
- 上級:Mパフォーマンスモデル
- 中級:Mスポーツ
- 基本:ベース
このような位置づけになり、M850iはMパフォーマンスモデルになりますが、今回発売された840d クーペ G14は基本のベースモデルになり、おそらくは8シリーズ クーペの最多量販モデルになると思われます。
最近のBMWはベースモデルよりもMパフォーマンスモデルから順次発売する傾向がありますので、8シリーズに関しても上級のMパフォーマンスモデルから順次発売していく販売手法をとっています。
8シリーズ自体BMWのトップシリーズですから、そのベースモデルと言えども決して安い車ではありませんが、M850iよりは購入しやすくなったモデルが販売されるのは歓迎されます。
日本で高級ラグジュアリーカーのディーゼルモデルは売れるのか?
今回発売されたモデルはモデル名が840dと記載されているように、直列6気筒クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載したモデルです。
・最高出力:319ps/4400rpm
・最大トルク:69.3kg-m/1750-2250rpm
ディーゼルエンジンが得意であるトルクフルな走りでストレスのない走りが期待できるモデル。
しかし、過去日本ではこのようなラグジュアリースポーツカーにディーゼルエンジンが採用されたモデルが発売され、販売面で成功したモデルは思いつきません。
欧州では一時期のディーゼルエンジンが新車販売台数の50%以上を占めるということは現在はなく、徐々に日本同様にハイブリッドや電気自動車にシフトしようとしています。
日本ではBMWの場合、ディーゼルエンジンを環境に優しいクリーンディーゼルとして販売し、3シリーズなどでは一定の評価を得ています。
しかし、今回のような排気量が3Lもある大型なディーゼルエンジンはSUV系以外は皆無であり、これが日本の市場でどの程度人気がでるのかは不明です。
個人的には待望の6気筒モデルですが、ディーゼルエンジンということなので微妙だなあ、というのが本音です。
BMW 84od クーペ G15は「買い」なのか?
今回日本で販売される840d クーペ G14はベースモデルと、Mスポーツモデルが設定されています。
主なMスポーツモデルの装備は・・・
- 20インチMライト・アロイホイール
- 19インチの大径Mスポーツブレーキ
- Mリア・スポイラー
などが標準及びオプションで用意されていますが、エンジンスペックはベースの840dと同一になります。
基本的にBMWの各シリーズでMスポーツが設定されているモデルはMスポーツが人気モデルになります。
ただし、Mスポーツというスポーティーな外見をまとったモデルでも今回はディーゼルエンジン車です。
実用的な3シリーズセダン、ツーリングでは定評があるものの、大型なスポーツモデルでディーゼルエンジンがどの程度日本で人気がでるのかは不明です。
よって、スポーツカーとして購入するのではなくロングツアラーとして長距離移動をゆとりを持って行う車として購入するのであれば「買い」のモデルだと思います。
私も過去640i グランクーペ Mスポーツを所有していましたが、ロングドライブの快適さはBMWの中でも一二を争うレベルだという認識を持っています。
よって、840dもそれに勝るとも劣らないロングツアラーぶりを体験できるのではないでしょうか?
ちなみに、クーペと同時にカブリオレにも84odが設定、販売されることも合わせて発表されています。
【引用・参照元】