BMW 3シリーズ GTはG系にモデルチェンジを機に廃止されると聞いていますが、6シリーズ GTはどうなる運命なのでしょうか?
BMW 6シリーズ の位置づけが不明確
私は640i グランクーペ F06に乗っていたこともあるので、BMWの6シリーズにはそれなりに思い入れがあります。
しかし、そのグランクーペもクーペ、カブリオレと共に8シリーズへ上級移行した結果、現在の6シリーズの位置づけが不明瞭になっています。
現状BMW JAPANのサイトでは6シリーズとしてグランクーペとGTが販売されていますが、6シリーズ グランクーペは既に生産停止されている?と思いますので、在庫のみの販売になっていると思います。
よって実質的には6シリーズはGTのみが存在していますが、グランクーペの後継としてはイマイチ盛り上がりに欠けていて、存在感が希薄になっている(少なくても日本では)と思います。
BMW 6シリーズのテコ入れとして623d GTが日本でも販売開始
そんな存在感が薄い6シリーズのテコ入れ策として投入されたのが、623d GTになります。
これは523dと同じ4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載したモデル。
現状は630i GTしかラインナップされていませんので、これで4気筒ターボエンジンでガソリン車かディーゼル車かを選ぶことが可能になりました。
価格的に現状の630i GT Mスポーツよりも70万円ほど安い価格設定ができることが最大の「売り」になるものと思われます。
3シリーズ GT同様に6シリーズGTも長いホイールベースと、ハッチバック式のトランクルームが特徴で、後席の居住性と荷物の積載量の多さ、それらの実用性にプラスしてクーペフォルムなスタイリッシュなデザインが特徴なモデルでした。
しかし、実際には最後のスタイリッシュなデザインがスタイリッシュではない、というのがイマイチ存在感が出せない原因と思われます。
BMW 623d GTは「買い」なのか?
中古車情報サイトiに現状掲載されている台数は20台未満であり、その多くは走行距離が数百キロから千キロ程度の低走行車ばかりになります。
これはおそらくディーラーが新車登録した新古車であると思われ、2019年式でも新車価格から150万円程度、2018年式だと250万円程度安い価格で販売されています。
これらの新古車を購入するのであれば、乗り換える際に下取りも分相応な値落ちで買取してもらえると思いますが、新車で購入するのであれば、乗り潰すことを前提に購入する覚悟が必要です。
圧倒的に中古車としての流通台数が少ないため、相場が形成されない車は確実に販売できる価格でしか引き取ってもらえないため、かなりのリセールダウンが予想できます。
また指名買いされる車種でもないことから、やはり長年乗り続ける覚悟がある方のみにしかおすすめできない車と言わざるを得ません。
性能、装備としては同クラスの5シリーズと遜色はありませんので、リセールバリューを考えると5シリーズツーリング G31を購入した方が満足度が高いと思われます。
【引用・参照元】
https://www.autocar.jp/newsjp/2019/07/26/393876/?fbclid=IwAR2hgZevWoDJqmI_SeU9uiHzF6eESo4-d-wzOvN5lJady6DzRNR_icywkoU