BMWは、2025年4月に新型「BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68」を日本市場で正式に発売開始しました。本モデルは、従来の5シリーズ(G60型)に対してホイールベースを大幅に延長したロングホイールベース仕様で、特に後席の快適性を重視した設計が特徴です。これまでロングホイールベースモデルは主に中国市場専用とされてきましたが、今回は日本市場向けにも本格投入されることとなり、大きな注目を集めています。
近年、プレミアムセダン市場では後席の広さや乗り心地を重視するニーズが高まっており、BMWはこの新型525Liでそのニーズに応える姿勢を鮮明にしています。
本記事では、BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68の日本仕様の特徴や、中国仕様との違いについて詳しく解説していきます。
- BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68、日本初導入:2025年4月、ロングホイールベース仕様のBMW 525Liが日本市場に登場。後席快適性を大幅に向上させた新モデル。
- G60型との差別化ポイントはホイールベース拡大と快適装備:通常の5シリーズ(G60型)に対し、ホイールベースを110mm延長し、プレミアムな後席空間を実現。
- 日本仕様と中国仕様の違いは装備と内装テイスト:日本仕様はMスポーツパッケージ標準装備でスポーティ、中国仕様はラグジュアリー志向でエレガントな仕上がり。
BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68とは?
モデル概要
BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68は、BMW 5シリーズの最新型(G60型)をベースに、ホイールベースを110mm延長したロングホイールベース仕様のモデルです。車両全長は5,175mmに達し、ホイールベースは3,105mmとされています。これにより、特に後席空間が大幅に拡大し、ビジネスユースやファミリーユースにおいても高い快適性を提供します。
通常の5シリーズ(G60型)との違い(ロングホイールベース仕様)
通常の5シリーズ(G60型)に対して、G68型525Liはリアドアパネルからホイールベースを拡張し、後席レッグスペースが格段に広がっています。外観デザインはG60型とほぼ共通ですが、サイドシルエットにおいてより伸びやかなプロポーションを実現。加えて、リアシートの快適性向上に合わせてサスペンション設定も見直されており、後席乗員の乗り心地を最優先にチューニングされています。
日本仕様の特徴
ボディサイズ(ホイールベース拡大、車体寸法詳細)
BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68の日本仕様は、ホイールベースが3,105mmに延長されています。車両全長は5,175mm、全幅1,900mm、全高1,515mmと、通常の5シリーズ(G60型)に比べて明らかに大型化されています。このサイズ拡大により、後席のレッグスペースは大幅に広がり、長距離ドライブでも高い快適性を実現しています。
パワートレイン(2.0L直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド、最高出力204ps)
搭載されるパワートレインは、2.0リッター直列4気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものです。最高出力は204ps(150kW)、最大トルクは330Nmを発揮します。トランスミッションには8速スポーツATが組み合わされ、スムーズかつ力強い加速性能を提供。燃費性能と動力性能のバランスを高次元で両立しています。
装備内容(カーブドディスプレイ、アダプティブLEDヘッドライト、インテリア素材)
日本仕様には、BMWの最新デジタル技術が標準装備されています。運転席前方には12.3インチのメーターパネルと14.9インチのセンターディスプレイを一体化した「BMWカーブドディスプレイ」が配置され、iDrive 8.5による直感的な操作が可能です。さらに、アダプティブLEDヘッドライトやMスポーツ専用デザインパーツ、ヴェルナスカレザーシートなど、上質なインテリア素材がふんだんに使用されています。
G60型とG68型の比較表(日本仕様)
項目 | G60型(標準5シリーズ) | G68型(525Li エクスクルーシブMスポーツ) |
---|---|---|
ホイールベース | 2,995mm | 3,105mm |
全長 | 5,060mm | 5,175mm |
全幅 | 1,900mm | 1,900mm |
全高 | 1,515mm | 1,515mm |
エンジン | 2.0L直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド (523i: 204ps) |
2.0L直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド (525Li: 204ps) |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | 後輪駆動(FR) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
サスペンション | 標準サスペンション | 標準サスペンション |
主な特徴 | 欧州基準のスポーティなセダン | 後席快適性を重視したロングボディモデル |
中国仕様との違い

装備差異(装備パッケージ、内装仕様の違い)
日本仕様のBMW 525Li エクスクルーシブMスポーツと中国仕様の525Liでは、装備内容にいくつか明確な違いがあります。
日本仕様はMスポーツパッケージを標準装備し、スポーティなデザインを前面に押し出しています。一方、中国仕様はラグジュアリー志向の装備構成が中心で、クローム加飾や明るい内装トーンを採用するなど、上質感を強調しています。
日本仕様のインテリアは黒を基調としたスポーティな仕上げが特徴ですが、中国仕様ではウッドトリムやベージュレザーなど、よりエレガントな雰囲気を重視した仕様が用意されています。
デザイン・ディテール比較
外観デザインの細部にも違いが見られます。日本仕様では、Mスポーツ専用バンパー、19インチアロイホイール、ブラック仕上げのウィンドウモールが採用されており、精悍で引き締まったスタイリングが特徴です。
これに対し、中国仕様では、ラグジュアリーラインを意識したクロームモールや専用デザインホイールを装備し、よりエレガントで華やかな印象を与えています。こうしたディテールの違いは、ターゲット市場に合わせたBMWの細やかなマーケティング戦略を反映しています。
走行性能と快適性
ロングホイールベースによる乗り心地の違い
BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68は、ホイールベースを通常モデルより110mm延長したことで、乗り心地に大きな違いが生まれています。リアシート周辺の揺れが抑えられ、長距離移動時でも後席乗員への負担が大幅に軽減されています。ホイールベース延長による車体安定性も向上しており、高速走行時の直進安定性は非常に優れています。
走行性能とハンドリング特性の分析
ロングホイールベースモデルながら、BMWらしいスポーティなドライビングフィールは健在です。ステアリング操作に対する応答性も自然で、取り回しやすさを損なっていません。特に最新世代のシャシー制御技術により、ボディサイズの大きさを意識させない俊敏な動きを実現。日常使いからワインディング走行まで、あらゆるシチュエーションで高い安定感と快適性を両立しています。
価格設定と販売戦略
日本市場向けの価格帯(899万円〜)
BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツ G68の日本市場向け価格は、税込899万円に設定されています。この価格設定は、通常の5シリーズ(G60型)よりも高額ですが、ロングホイールベースによる後席快適性向上や充実した装備内容を考えれば、納得感のあるプライシングとなっています。
競合モデル(メルセデス・ベンツEクラスロングなど)との比較
直接の競合車種としては、メルセデス・ベンツEクラスロングホイールベースモデル(中国市場中心)や、アウディA6Lなどが挙げられます。ただし、日本市場ではこのクラスのロングホイールベースセダンは非常に限られており、BMW 525Liの独自性が際立っています。
日本での販売戦略の狙い
BMWは、日本市場においても後席快適性を重視する層に向けて525Liを投入することで、新たな顧客層の開拓を狙っています。特に、役員車やVIP送迎用途を見据えた販売戦略が想定されており、ビジネスユースにおいても高い需要が期待されています。
まとめ:誰のためのロングホイールベースなのか?
5シリーズのロングホイールベースのターゲットは誰なのか?普通に考えれば法人やタクシー、ハイヤーなどの業務用途を想像します。しかし、エクステリアをMスポーツ仕様にしていることを考えると、ターゲットは個人または中小企業経営者や医者や士業の方とも考えられます。
恐らくは7シリーズ G70の価格が一気に高額に跳ね上がったため、これまで7シリーズを購入していた中小企業経営者層が購入できる車種がなくなったため、その代替車種として設定されたのではないか?と考えます。
現在740iでも1,600万円以上の価格設定になっていますので、5シリーズとの価格差は600万円程度になります。
以前は7シリーズでも1,000万円程度で購入できていたので、その価格帯の車を急遽設定した、という感じでしょうか?
ただし、7シリーズに乗っていた人が、価格帯が同じだからといって5シリーズを購入するかは別問題だと思います。
よって、誰のためのロングホイールベースなのか?疑問です。
Reference:webcg.net
FAQ(よくある質問)
Q1. BMW 525Li エクスクルーシブMスポーツとはどんなモデルですか?
通常の5シリーズに比べ、ホイールベースを110mm延長したロングホイールベース仕様で、特に後席の快適性を重視したモデルです。
Q2. 525Liの日本仕様と中国仕様の違いは何ですか?
装備内容や内装仕上げに違いがあります。日本仕様はMスポーツパッケージ標準装備、中国仕様はラグジュアリー志向の仕上げが主流です。
Q3. サスペンションに違いはありますか?
ありません。日本仕様・中国仕様ともに標準コンフォートサスペンションが採用されています。
Q4. 価格はいくらですか?
日本市場向け価格は税込899万円からとなっています。
Q5. どんなユーザーにおすすめですか?
後席快適性を重視する方、役員車や送迎用途に適した高級セダンを求める方に特におすすめです。
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