BMW 320i M Sport G20は日常的な使い方なら全てが丁度よい
今回M4の1年点検（24ヶ月点検）と修理のために代車BMW 320i M Sportを1週間ほどお借りできましたので、簡単なレビュー（試乗記）をお伝えします。
G20型3シリーズセダンを今回始めてじっくり乗ることができましたが、一般的な生活の中で通勤、買い物、レジャーを目的に使用するのなら、全てにおいて丁度よい車というのが今回の印象です。
1週間の間に週末が2回ほどありましたが、近所のスーパーなどへ買い物に行く際にも、駐車スペース困ること無く移動できることを確認しました。
3シリーズセダンはモデルチェンジ毎にボディサイズが大きくなっていますが、他の車もボディサイズが大きくなっていることから特別大きな車というイメージはありません。
逆にBMWに乗り慣れている方ならBMWからの乗り換えでもまごつく事なく自然と運転することができるでしょう。
エンジンに関してもここ1番の瞬発力は想定の範囲内ですが、高速道路の合流やGO＆STOPが多い街中でも必要以上の馬力、トルクが得られるので力不足を感じる場面は少ないでしょう。
BMWの中核、まして日本では最多量販グレードであると思われる320iは日本の道路事情、運転手のニーズにあったオールマイティーな車であると言えると思います。
ここを改善すれば完璧？：サスペンション
1番はサスペンションの硬さです。
私が試乗した代車はM Sportであること、走行距離が1,000km未満の新車に近いコンディションであることを考慮して読んでいただきたいですが、少し下からの突き上げが強い傾向にあります。
決して細かい突き上げをコツコツと拾うのではなく、道路の継ぎ目のような段差からの入力が大きく感じ、かつ振動の収まりに時間がかかる傾向があるようです。
代々3シリーズのM Sportの初期モデルは概ね同様な傾向を示すように感じますので、乗り心地を気にされる方はかならず試乗をされて確認させる方が良いと思います。
ここを改善すれば完璧？：シフトノブ（ATセレクター）
1点目はP（パーキング）ボタンの位置ですが、なぜかシフトノブの下側に付いています。
この場所のPボタンはどの指で押せば良いのか？非常に迷います。
駐車する度にPボタンの位置を考えて押すことになるので不便に感じました。
2点目はリバースギアですが、このシフトノブ（ATセレクター）はジョイスティックタイプなので前後に動かします。
PからDへ移動させる場合は軽くジョイスティックを動かしますが、Rギアの際にはもう一弾強くスティックを押し込まないとRギアには入りません。
慣れていないこともありますが、車庫入れの際に前進、後進を繰り返す場合はRギアに入ったつもりが入っていないことがあり、少しイラッとすることがありました。
共に些細な事例ですが毎日のことですので気になる点だと思います。
ここを改善すれば完璧？：ワイヤレス充電器
非常に便利でスマホを置いたまま車を離れようとすると車が警告音を鳴らしてくれます。
ただし、この場所だとほぼ運転中はスマホの画面は見えませんので、LINEなどの通知があった場合は見逃す可能性が高いです。
Apple Carplayも標準装備されていますが、LINEは対応アプリに含まれていないのでできればLINEが対応してもらえると助かるかな？と思います。
BMW 320i M Sport試乗記まとめ
細かい装備を中心に気になる点を列挙しましたが、車としての気泡的な性能である「走る・曲がる・止まる」という点に関しては、日常的な使い方であれば大きな不満を抱くことはないと思います。
多少気になるのはサスペンションのセッティングですが、この当たりはBMWには特有な一時的な現象だと思いますので、試乗などで確認すれば解決できます。
家族3名、4名で快適な移動手段として、またドライバーにとっては運転が楽しめる車としては非常に優秀な車だと思いますので満足度は高いでしょう。
どうしても走りに関する部分に不満を覚えるのなら、330iなどをチョイスすればよいでしょうし、乗り心地を改善したいのであれば非M Sportグレードを選択すればより満足度が高まります。
BMWのベーシックな走りの良さを体験したい、という方は家族も安心してもることができる320i MSportはオススメできる一台だと思います。
