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BMWもステランティス同様に日本で値下げする?アメリカでは値上げへ

BMWもステランティス同様に日本で値下げする?アメリカでは値上げへ BMW
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2025年5月1日、欧州の大手自動車グループ「ステランティス」がジープやプジョーなどのブランドを日本市場で一斉に値下げするという異例の施策を発表しました。

最大で50万円の値引きという大胆な価格改定は、EV販売の不振や円安の影響を踏まえた戦略的な判断とみられています。この動きを受けて注目されるのが、同じく輸入車ブランドであるBMWの今後の対応です。果たしてBMWも日本市場で値下げに踏み切るのでしょうか?

この記事では、ステランティスの値下げの背景と、BMWの戦略を比較しながら解説します。

  1. ステランティスが日本で値下げ:ジープやプジョーなど、最大50万円の大幅値下げを実施。
  2. BMWはアメリカで値上げ:M2などのモデルが約40万円相当の価格上昇。
  3. 2025年は輸入車の買い時に注目:価格戦略が分かれる中、今後の動向に要注目。

ステランティスが日本で値下げに踏み切った理由

BMWもステランティス同様に日本で値下げする?アメリカでは値上げへ

ステランティスは2025年5月、日本市場でジープ、プジョー、アルファロメオなど6ブランド・10車種以上の販売価格を引き下げると発表しました。値下げ幅は最大で50万円に達し、平均しても25万円前後の価格改定となっています。

(2025年5月1日「日経新聞」より)

たとえば、ジープ初の電気自動車「アベンジャー」は580万円から550万円に30万円引き下げられ、アルファロメオのPHV「トナーレ」は762万円から712万円へと50万円の値下げが実施されました。中でもプジョーのSUV「2008GT」は7%もの値下げ率を記録し、431万2000円から401万2000円へと改定されています。

こうした価格戦略の背景には、世界的なEV需要の減速や米国での関税政策による販売不振があります。特に日本市場は、為替の影響を受けて輸入車全体が値上がり傾向にある中、まだ成長の余地があると判断されたことが大きな要因です。

ステランティスにとって、今回の値下げは単なる価格調整ではなく、戦略的な販促シフトの一環といえます。競合他社が値上げを進める中で、あえて逆行する動きに出たのは、日本市場におけるシェア拡大を狙った明確な意思表示と見てよいでしょう。

ブランド モデル 旧価格(税込) 新価格(税込) 価格調整額
Jeep Commander Limited ¥6,090,000 ¥5,990,000 -¥100,000
Jeep Avenger Altitude ¥5,800,000 ¥5,500,000 -¥300,000
Fiat 600e La Prima ¥5,850,000 ¥5,550,000 -¥300,000
Fiat Doblo ¥4,140,000 ¥3,940,000 -¥200,000
Fiat Doblo Maxi ¥4,360,000 ¥4,160,000 -¥200,000
Citroën Berlingo MAX BlueHDi ¥4,390,000 ¥4,190,000 -¥200,000
Citroën Berlingo LONG MAX BlueHDi ¥4,570,000 ¥4,370,000 -¥200,000
Peugeot 2008 GT ¥4,312,000 ¥4,012,000 -¥300,000
Peugeot 2008 GT BlueHDi ¥4,573,000 ¥4,273,000 -¥300,000
Peugeot 408 GT ¥5,090,000 ¥4,890,000 -¥200,000
Peugeot 408 GT Hybrid ¥6,416,000 ¥6,216,000 -¥200,000
Alfa Romeo Tonale Hybrid ¥6,200,000 ¥5,950,000 -¥250,000
Alfa Romeo Tonale Plug-In Hybrid Q4 ¥7,620,000 ¥7,120,000 -¥500,000
DS Automobiles DS 3 Opera BlueHDi ¥5,166,000 ¥4,900,000 -¥266,000

(引用元:Stellantisジャパン株式会社「2025年5月1日より価格改定」プレスリリースより)

BMWはアメリカで値上げ、日本では?

アメリカ:M2 G87や2シリーズ G42が値上げ

BMW M2 G87が2025年5月から値上げされる理由【アメリカ】
2025年5月からBMW M2 G87と2シリーズクーペの価格が約4%上昇予定。その背景にはメキシコ製造車に対する米国の関税引き上げがあります。本記事では、価格改定の詳細、対象モデル、影響範囲、購入タイミングの判断材料までわかりやすく解説します。

一方、BMWは2025年モデルでアメリカ市場における価格を引き上げる動きを見せています。

たとえば、人気の高い「BMW M2(G87)」は2025年モデルで価格が1,700ドル(約26万円)上昇し、新たなベース価格は66,075ドル(約1,010万円)となります。さらに「2シリーズ クーペ(G42)」も同様に1,300ドル(約20万円)の値上げが行われています。

これらの価格改定の背景には、インフレによるコスト上昇に加え、標準装備の充実や安全装備の追加など、商品力の強化が挙げられます。また、EVやハイブリッド化への投資負担が車両価格に転嫁されている側面もあるでしょう。

さらに注目すべきは、2024年のアメリカ大統領選におけるドナルド・トランプ前大統領の関税政策です。トランプ氏は「すべての輸入品に10%の一律関税を課す」と公言しており、ドイツ、メキシコなどアメリカ外で生産されるBMW車にとっては大きなリスクとなります。

M2や2シリーズ クーペはメキシコの工場で製造されており、こうした関税リスクを見越して事前に価格調整を行った可能性も指摘されています。

モデル 旧価格(USD) 旧価格(円) 新価格(USD) 新価格(円) 価格差(USD) 価格差(円)
BMW 230i $40,775 約6,158,025円 $42,375 約6,396,625円 +$1,600 約+241,600円
BMW 230i xDrive $42,775 約6,461,025円 $44,375 約6,699,625円 +$1,600 約+241,600円
BMW M240i $51,775 約7,819,025円 $53,875 約8,138,125円 +$2,100 約+317,100円
BMW M240i xDrive $53,775 約8,122,025円 $56,525 約8,534,275円 +$2,750 約+415,250円
BMW M2 $66,675 約10,066,725円 $69,375 約10,473,625円 +$2,700 約+408,900円

日本:ステランティスと同様にはできない?

では、日本市場におけるBMWの価格動向はどうでしょうか。現時点でBMWジャパンは大幅な値上げや値下げを発表していませんが、過去数年にわたって続いた円安の影響で価格はすでに上昇傾向にあります。2021年頃と比べて、車種によっては10〜20%ほどの価格差が生じています。

そのため、「日本では値下げの余地があるのでは?」と期待する声もある一方で、BMWとしてはブランド価値を維持する観点からも安易な値下げには慎重な姿勢を取ると考えられます。今後の為替や販売状況によっては、特定モデルに限り限定的なキャンペーンを展開する可能性もあるでしょう。

輸入車価格戦略の分岐点

値上げが常態化する中での「逆行」戦略

今回のステランティスによる日本市場での大規模な値下げは、輸入車業界全体にとって戦略の転換点となる可能性があります。これまで輸入車は、円安やインフレ、輸送コストの上昇を理由に価格が右肩上がりでした。実際、プジョー「2008GT」は2021年から2025年にかけて約30%もの値上がりを記録しています。

日本市場だけを狙った例外的な価格改定

この流れに対し、ステランティスは日本だけに焦点を当てて最大50万円の値下げを断行しました。競合各社が値上げを進める中、あえて逆行するこの戦略は、価格面での優位性を打ち出す明確な意思表示です。日本市場でのシェア拡大を狙う販促シフトといえるでしょう。

BMWはなぜ定価を下げないのか?

一方、BMWのようなプレミアムブランドは定価の値下げには極めて慎重です。過去には一時的に販売支援策を打ち出したことはあります。

たとえば2014年にはEVの「BMW i3」に補助金制度対応の価格調整を行ったほか、2019年には旧型の3シリーズや1シリーズで在庫調整を目的とした実質値引きキャンペーンも実施されました。

しかし、これらは一時的な販促施策であり、公式にメーカー希望小売価格を引き下げたわけではありません。

プレミアム戦略を守る姿勢

BMWが定価の改定に慎重な理由は、ブランド価値の維持にあります。価格を下げることは「プレミアム=高価格」というポジショニングの根幹を揺るがすため、装備の見直しや特別仕様車の設定で価値を訴求する方向に重きを置いています。

2025年、輸入車の価格戦略が分かれる年に

今後、他の輸入車メーカーがステランティスに追随して値下げを進めるのか、それともこれまで通り高付加価値戦略を貫くのか。2025年は、輸入車市場にとって価格戦略の明暗が分かれる年になるかもしれません。

ユーザーにとって2025年は“買い時”か?

値下げされたモデルは注目の的に

ステランティスが最大50万円の値下げを行ったことで、日本市場における一部輸入車の価格が再び手の届く水準に戻ってきました。特にプジョー「2008GT」やジープ「アベンジャー」など、装備や性能に対して価格バランスが優れたモデルは、これから輸入車を検討するユーザーにとって有力な選択肢となるでしょう。

BMWを含む他社の動向にも注目

一方で、BMWなどプレミアムブランドは今のところ明確な値下げに動いていません。ただし、ステランティスのような価格競争が激化することで、特定モデルにおいてはキャンペーンや特別仕様車による“実質値下げ”が展開される可能性もあります。現に、過去にもBMWはモデル末期やEV促進の文脈で販売支援を行った事例があります。

買い時を見極めるポイント

2025年は、円安や世界的なインフレ傾向が続く中で、例外的に価格を下げたブランドが現れた貴重な年でもあります。購入を検討している人は、単純な価格だけでなく「いつ買うか」というタイミングの見極めも重要になります。値下げの流れが今後広がるのか、それとも一時的な現象に終わるのかを冷静に見極める必要があるでしょう。

BMWは値下げするのか?今後の注目ポイント

 

現時点では、BMWが日本市場で公式な値下げに踏み切る兆しは見られませんが、ステランティスの動きが業界全体に影響を与える可能性は十分にあります。為替や競合動向次第では、実質的な販売支援策と言う名の大幅な「値引き」が行われるかもしれません。

一時期に比べるとBMWの値引きは減少傾向だと言われています。しかし、他社(特にメルセデス・ベンツやアウディなどのプレミアムブランド)が値下げまたは値引きを行った場合は、クローズドな状態での大幅値引きを提示する可能性はあります。

BMWが一律に値下げを行ったことは無いため、値下げには期待できませんが値引きは期待できるので、購入を検討されている方は見積もりをしっかり取るのが良いと思います。

Reference:motor1.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMWは2025年、日本で値下げする予定はあるのですか?

2025年5月時点では、BMWジャパンから公式な値下げの発表はありません。ただし、販売状況や為替、他社の動向に応じてキャンペーンや装備見直しなどを行う可能性はあります。

Q2. ステランティスの値下げはどのブランド・車種に適用されていますか?

ジープ「アベンジャー」、プジョー「2008GT」、アルファロメオ「トナーレ」など、6ブランド・10車種以上が対象です。最大で50万円の値下げが実施されています。

Q3. BMW M2のアメリカでの値上げはどのくらいですか?

BMW M2(G87)の2025年モデルでは、アメリカ市場で約2,700ドル(約40万円)の値上げが行われ、新価格は69,375ドル(約1,047万円)となりました。

Q4. トランプ前大統領の関税政策はBMWの価格にどのような影響を与えるのですか?

トランプ氏は再選後、すべての輸入品に10%の関税を課すと公言しており、ドイツ製のBMW車も対象になります。これを見越して、BMWは先行して価格調整を行っている可能性があります。

Q5. 2025年は輸入車を購入する“買い時”なのでしょうか?

ステランティスの値下げにより、価格的にお得な輸入車が一部登場しています。今後も他社の追随やキャンペーンの実施が期待されるため、動向を見ながら検討する価値は大いにあります。

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