BMWの魅力といえば、美しいデザインや高い走行性能に加えて、洗練されたインテリアと快適性も大きなポイントです。しかし、日常使いや旅行、アウトドアなどで「あと少し積載スペースが欲しい」と感じたことはないでしょうか。そんなBMWユーザーに向けて登場したのが、純正アクセサリーとして新たに用意された「リアボックス(Heckbox)」です。
このリアボックスは、BMW車のリアエンドにスマートに取り付け可能な追加収納ユニットで、その容量はなんと300リットル。従来のトランクスペースに加え、大型の荷物やアウトドア用品、ベビーカーなども無理なく積載できる優れものです。今回はこのBMW純正リアボックスの特徴と背景を詳しくご紹介します。
- BMW純正リアボックスは300Lの大容量を確保:旅行やアウトドアに便利な追加ラゲッジで、リアに取り付けるだけで収納力が大きく向上します。
- 対応車種と装着条件を事前に確認すべき:X5やiXなどの対応モデルに限定され、純正リアキャリアが必要です。
- デザイン性・安全性・保証まで純正ならではの安心感:車体に最適化されたデザインと、純正ならではの保証体制が魅力です。
なぜリアボックスが登場したのか?BMWの新提案に迫る
BMWがリアボックスという純正アクセサリーを新たに導入した背景には、近年のライフスタイルの変化があります。特にコロナ禍以降、アウトドア志向やドライブ旅行のニーズが急速に高まり、より多くの荷物を安全かつスマートに積載できるソリューションが求められていました。SUVやセダンといったBMWの各モデルは快適性や走行性能には優れていますが、荷室容量に限界があるという声も少なくありませんでした。
そこでBMWは、機能性とデザイン性を両立させた収納アイテムとして、「リアボックス(Heckbox)」を提案しました。このボックスはリアキャリアに簡単に装着でき、容量は300リットルと大容量。それでいて、空力性能や車両バランスを損なわない設計が施されています。BMWらしい高級感のあるデザインは、後付け感がなく、車両と一体化したスタイリッシュな仕上がりです。
また、リアボックスの登場は、キャンプやスキー、ゴルフといったアクティブな趣味を持つオーナーへの配慮でもあります。旅行中のスーツケースやアウトドア用品、さらには買い物時の荷物など、日常からレジャーまで幅広いシーンでの活用が期待されています。単なる荷室拡張ではなく、「ライフスタイルを充実させるためのツール」としての位置づけが、BMWのアクセサリー戦略における新たな方向性を示していると言えるでしょう。
BMW純正リアボックスの仕様をチェック!【容量・寸法・デザイン】
BMW純正のリアボックスは、日常の使い勝手と高いデザイン性を両立した収納アクセサリーです。最大の特徴は、追加収納スペースとして300リットルという大容量を確保している点です。これは中型スーツケースであれば2〜3個、キャンプ用品やスポーツ器具なども余裕をもって積載できる容量です。
寸法は幅約138cm、高さ約38cm、奥行き約64cmと、一般的なリアエンドにぴったり収まる設計となっています。素材には耐候性と耐衝撃性に優れた高剛性プラスチックを採用しており、雨や紫外線にも強く、長期間使用しても劣化しにくい仕様です。また、ボックスの表面にはBMWらしいサテン調のブラック仕上げが施されており、後付け感を感じさせないスタイリッシュな外観も魅力です。
リアボックスはBMWの専用リアキャリアに装着する形で取り付けられます。工具不要で簡単に着脱できる仕組みになっており、使用しないときは取り外して保管することも可能です。さらに、ボックスにはセキュリティロックが搭載されており、不用意な開閉や盗難への対策もしっかりとされています。
積載重量の上限は42kgで、過積載にならないように配慮が必要ですが、それでも多くのアウトドア用品や買い物荷物を安全に運ぶことができます。トランクと連動する開閉式ではなく、独立して開け閉めする構造のため、利便性も高いです。
どのBMW車種に対応?装着条件と注意点
BMW純正リアボックスは、すべてのBMW車に対応しているわけではありません。現時点(2025年5月時点)で公式に対応が確認されているのは、「BMW X5(G05)」「BMW X6(G06)」「BMW iX(I20)」といった、比較的大型でリアキャリア装着が可能なモデルです。
取り付けには、BMW純正のリアキャリアシステムが別途必要となります。このキャリアに専用アダプターを介してリアボックスを固定する仕組みのため、リアキャリアを装着できないモデル(例:1シリーズ、2シリーズなどのコンパクトカー)では使用できません。また、リアボックス装着時はナンバープレートやテールランプの視認性を確保するための追加装備(リフレクターなど)が求められることがあります。
さらに、日本国内における車検や道路交通法上の規制にも注意が必要です。リアオーバーハング(車体後端からボックスの先端までの長さ)が過剰になると、保安基準に抵触する可能性があります。BMW純正品であれば法令に配慮した設計にはなっていますが、車両の登録や検査の際には一度ディーラーでの確認をおすすめします。
積載性と走行性能への影響は?実用性を徹底検証
BMW純正リアボックスは300リットルの大容量を誇りますが、実際の使用において走行性能や燃費への影響が気になるという声もあります。まず、積載による重量増加は最大42kgと定められており、これはSUVクラスのBMWにとっては許容範囲内です。ただし、重量物を積みすぎると車両バランスや制動距離に影響を及ぼす可能性があるため、推奨重量を守ることが大切です。
空力性能については、ボックスの形状が工夫されており、リア部分に取り付けても風の抵抗が最小限に抑えられる設計になっています。そのため、高速走行時でも燃費の低下はごくわずかにとどまり、走行安定性にも大きな悪影響はありません。ただし、急なハンドル操作や強風時にはリアの突起が影響する可能性もあるため、慎重な運転が求められます。
盗難防止の観点からは、セキュリティロックの搭載に加え、ボックス自体がリアキャリアにしっかりと固定される構造になっているため、第三者が簡単に取り外すことは困難です。また、走行中の落下防止策としても高い固定力が確保されています。
実用面では、買い物やレジャー用途だけでなく、防災グッズや工具類などの常備収納としても活用でき、日常生活の利便性を大きく向上させてくれる装備です。
競合製品と何が違う?BMW純正ならではの魅力とは
カーゴボックスといえば、Thule(スーリー)やINNO、Terzoなどのアフターマーケット製品が有名ですが、BMW純正リアボックスにはそれらにはない独自の魅力があります。まず、車体とのデザイン統一性が高く、外観に違和感が出にくい点が挙げられます。BMWのデザインチームが車両との調和を前提に設計しているため、見た目の完成度が非常に高いです。
また、取付方法もBMW専用のリアキャリアに完全適合する設計となっており、工具不要での簡単な着脱が可能です。これにより、使いたいときだけ取り付ける柔軟な運用が可能となります。アフターマーケット製品ではこうしたフィット感や簡便性に差が出る場合があります。
価格帯としてはやや高めの設定(875.00ユーロ、日本円で約13万円)ですが、ドイツではBMW正規ディーラーでの購入・取り付けができるため、保証やアフターサービスの面でも安心感があります。純正ならではのサポート体制は、特に長期使用を考えるユーザーにとって大きなメリットです。
旅行にも日常にも、BMWリアボックスが活きるシーンとは
BMW純正リアボックスは、大容量の収納力とスタイリッシュなデザインを兼ね備えた、実用性の高い純正アクセサリーです。キャンプやスキーなどのアウトドアシーンはもちろん、日々の買い物や家族でのドライブ、災害備蓄品の収納など、さまざまな用途で活躍します。
リアボックスの導入によって、荷物の積み下ろしが効率化されるだけでなく、車内のスペースも有効活用できるようになります。特にX5やiXといった大型モデルを所有している方にとっては、利便性をさらに高めるオプションとなるでしょう。
価格や対応車種の確認は必要ですが、「収納に余裕を持たせたい」「外観を損なわずに荷室を増やしたい」というニーズを持つBMWオーナーにとって、このリアボックスは非常に魅力的な選択肢です。
Reference:bmw.de
よくある質問(FAQ)
Q1. BMWリアボックスはすべてのBMW車に取り付け可能ですか?
A. 対応モデルは限られており、主にX5(G05)やX6(G06)、iX(I20)などリアキャリアが装着可能な車種に対応しています。詳しくは正規ディーラーでご確認ください。
Q2. 容量はどのくらいありますか?
A. 最大300リットルの大容量です。中型スーツケース2~3個やキャンプ用品を積載できるスペースがあります。
Q3. 燃費や走行性能に影響はありますか?
A. 空力設計により影響は最小限です。ただし重量増加により燃費が若干低下する場合があります。
Q4. 取り付け・取り外しは自分でできますか?
A. 工具不要で着脱可能な設計になっていますが、初回はディーラーでの取り付けをおすすめします。
Q5. BMW純正品と他社製品の違いは?
A. デザインの一体感やフィット感、保証の充実度が大きな違いです。BMWの車体に最適化されている点も純正ならではの特徴です。
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