私は現在のBMW M440iグランクーペ G26の前にBMW M4 F82に乗っていましたが、M4と比較してグランクーペの方が便利だと思う機能の1つがオートブレーキホールドですが、良いことばかりでもないみたいです。
BMW M440iグランクーペ G26に乗り換えて便利になったこと
私は現在BMW M440iグランクーペ G26に乗っていますが、その前はBMW M4 F82に乗っていました。
もちろん走りに関する性能に関して言えば間違いなくM4の方が優れていた訳ですが、日常的な使い勝手という点においてはM440iグランクーペの方が勝っている部分が多いことも確かです。
例えば、M440iグランクーペにはアダプティブクルーズコントロールが付いていますが、M4には通常のクルーズコントロールしか装備されていませんでした。
M4という車は自分で運転して楽しむ車なのだからアダプティブクルーズコントロールなんていう快適装備は必要ない、とBMWは考えていたのかもしれません。
しかし実際に日常の中でM4に乗っていれば渋滞に遭遇することもある訳で、そういう場合はやはりアダプティブクルーズコントロールは装備して欲しいと思っていました。
またオートブレーキホールドもM4には装備されていませんでしたが、M440iグランクーペで使用してみると信号待ちの停車状態でも右足をフリーにすることが出来るので渋滞の多い街中では重宝する機能だと思います。
オートブレーキホールドの仕組みはどうなっているのか?
オートブレーキホールドは簡単に言えばサイドブレーキを手動ではなく自動で使うことが出来る機能です。
また信号待ちなどで停車した際にもフットブレーキを踏むことでオートブレーキホールドは作動するので信号待ちの間はフットブレーキを踏む必要はありませんし、発進する際も単純にアクセルを踏めば自動でブレーキが解除されます。
とは言えサイドブレーキが車から無くなった訳でないので、サイドブレーキ自体は車に装備されていて、その操作を自動化されている。
機械的な仕組みで言えば、オートブレーキホールドが動作する工程は・・・
- フットブレーキを踏む
- 車が停車する
- この2つの条件を満たした場合にオートブレーキホールドが作動する
という流れになると思いますし、逆にオートブレーキホールドが解除される工程は・・・
- オートブレーキホールドが動作中にアクセルを踏む
- アクセルを踏んだことを感知してオートブレーキホールドが解除される
という流れになるということです。
信号待ちなどでフットブレーキを踏み続けるのがしんどい、信号待ちの度にサイドブレーキをかけることがめんどくさいと思っている人にはオートブレーキホールドはとても便利な装備であると思います。
オートブレーキホールドの欠点とは?
日常的な運転環境において非常に快適な装備であるオートブレーキホールドですが、実は欠点もあるということはあまり知られていないと思います。
上記で説明した通りオートブレーキホールドは停車中にアクセルを踏み込むことで機能が解除されますが、アクセルを踏み込んだら瞬時にブレーキが解除される訳ではありません。
ブレーキは油圧システムで作動していますのでブレーキを解除すると言っても一瞬で解除される訳ではなく徐々に油圧が抜けてブレーキが解除されるというのが正確な状況だと思います。
つまり信号待ちなどの停止状態でオートブレーキホールドが作動中にアクセルを踏み込んで発進するという状態は徐々にブレーキが解除されつつある状況で発進するということになり、ブレーキパッドがブレーキディスクから完全に離れる前に車が動き出しているという状態になっています。
つまり、オートブレーキホールド作動中に車を発進させるということは、僅かですがブレーキパッドとブレーキディスクが擦れた状態で発進しているということになり、ブレーキパッドやブレーキディスクを摩耗させているという状況が発生しているということになります。
ブレーキディスクはともかくブレーキパッドは比較的早めに消耗する部品ですので、オートブレーキホールドを多用するとブレーキパッドの交換時期が早まる可能性があるということです。
オートブレーキホールドはとても便利な機能であることは間違いはありませんが、ブレーキパッドを早く消耗させているかもしれないということは理解しておく必要があると思います。
【引用・参照元】
https://news-cartrend.com/break_hold/