BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | BMWがトヨタと提携を継続して何を得られるのか?BMW Z4とトヨタ GRスープラを共同開発したBMWとトヨタは今後も提携を継続する模様。

BMWが2025年以降もトヨタとの提携を継続すると表明

BMWは2020年の営業報告発表の際に、Z4とGRスープラを共同開発したトヨタ自動車との提携を2025年以降も継続する旨を発表しました。

この発言から現行のBMWとトヨタ自動車の提携は2024年までの契約が存在することが予想出来ます。

つまり、巷で噂になっているGRスープラの生産が2024年で中止されるという話はこれでかなり確率が高い話になったと言えます。

2024年にGRスープラの生産が中止されるということは、BMW側もZ4の生産を中止するのか?それともZ4はそのまま継続生産するのかは未定です。

BMWとトヨタ自動車の提携に関しては、トヨタ自動車がGRスープラの開発を主眼に依頼したと見る向きが大半を締めていましたが、実際にはより大きな枠組みでの提携に発展する可能性が高いと言えるでしょう?

BMWはトヨタとの提携で何を得られるのか?

BMWは2020年の営業報告発表の際に、トヨタ自動車との燃料電池車開発が自社にとって大きな利益が得られるとするコメントも発表しています。

実はBMWは現在のように電気自動車やハイブリッド車が話題になる以前から、次世代の自動車として燃料電池車(水素自動車)の開発に力を入れていました。

そのおかげで現在徐々に主力になりつつある電気自動車やハイブリッド車の開発が遅れたとも言われています。

あくまでも噂ですがBMWのハイブリッド車のシステムはトヨタ自動車の技術を元に作らているという話もあり、実のところは次世代車の開発に関してはBMWとトヨタ自動車では既に深い提携関係にあるのかもしれません。

その流れで世界で初めて実用車として燃料電池車であるミライを販売することが出来たトヨタとの燃料電池車の開発を進めたいとするBMWの思惑は合致するのではないでしょうか?

トヨタ自動車はBMWから何を得ることが出来るのか?

現在のBMWとトヨタ自動車の提携においてトヨタが得られたものはスポーツカーであるGRスープラの開発コストを抑えながら本格的なスポーツカーをラインナップ出来た点のみになります。

今後BMWと燃料電池車の開発をトヨタ主導で行ってもトヨタ自動車が得られるものはあまり多くは期待出来ないように感じます。

あと考えられることは、今後の自動車販売の効率化、すなわち車種の整理を行うに当たってGRスープラのような共同開発車を増やしてコストを下げながら車種数の維持を行うことぐらいでしょうか?

まだ噂の段階ですがBMWとトヨタ自動車の間で大型SUVの共同開発の話があるようですから、ひょっとすると次期ランドクルーザーがBMW X5などと兄弟車になる(この場合のベースがどちらになるのかは不明ですが)ことも可能性があると思います。

結局の所、BMWとトヨタ自動車の提携で得るものが多いのはBMWでありトヨタ自動車にとってはBMWブランドと目に見えない高級車作りのノウハウ程度しか得るものがないあまり得する提携ではないような気がします。

【引用・参照元】

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN27S2SE