BMWがドイツでのエンジン生産を停止して海外へ移行する経緯
BMWは、ミュンヘンのエンジン生産をオーストリアのシュタイア工場に移す計画を2020年に発表しました。
これにより、ミュンヘンの施設は今後電気およびハイブリッド車両用の駆動ユニットの製造に特化することとなりました。
この変更により、BMWの伝統的なエンジン製造の拠点がドイツからオーストリアに移転することとなり、これまでの歴史的なミュンヘンでのエンジン製造が終了しました。
最後にドイツで生産されたエンジンはV8エンジン
興味深いことに、ミュンヘンで組み立てられた最後のエンジンはV8でした。
BMWは通常、直列4気筒と直列6気筒のエンジン構成で知られていますが、最後のエンジンがV8であるというのは意外な選択でした。
ブランドのクラシックなモデルに搭載されることの多かった直列4気筒や直列6気筒が最後のエンジンであれば、より詩的な結びつきが生まれたことでしょう。
BMWのエンジン工場で働いていた従業員への影響
このエンジン生産の切り替えが従業員に与える影響も注目されています。
ミュンヘンのエンジン開発で働いていた1,200人の従業員は、報告によれば、異なるポジションに異動させられたため、雇用の損失は発生しなかったとされています。
これにより、BMWは移行を通じて雇用の安定を確保しています。
BMWの内燃エンジンの未来
BMWがミュンヘンでのエンジン生産を終了することは、内燃エンジンの未来にどのような影響を与えるのでしょうか？
しかし、BMWは依然として伝統的なパワートレインに対する支持を表明し、EVとの共存が可能であると主張しています。
今後もB48直列4気筒、B58直列6気筒、およびS68 V8エンジンの製造、更新、開発は継続されますが、これらはドイツでの大量生産が行われなくなります。
ドイツ・ミュンヘンのEV生産
BMWはミュンヘンの工場をEVの生産に使用することで、ブランドの未来への道を切り開いています。
100年以上にわたりBMWのホームであり、最も重要な工場であるミュンヘンがEV生産の中心地となることで、ブランドは新たな時代への進化を果たすことが期待されます。
まとめ
BMWのエンジン生産の移行は、ブランドの歴史において新たな章を刻むものとなりました。
内燃エンジンの製造拠点がオーストリアに移り、ミュンヘンの工場がEV（電気自動車）への焦点を当てることで、BMWは自動車産業の未来に向けて大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
BMWは、ドイツでのエンジン生産を中止しても車は引き続きドイツで組み立て製造されることには変わりなく、ドイツ製のBMWのICE（内燃機関エンジン車）が無くなる訳ではありません。
【引用・参照元】
https://www.thedrive.com/news/bmw-has-built-its-last-gas-engine-in-germany-and-it-was-a-v8
