1. 大規模リコールの影響
BMWはブレーキシステムの不具合により、150万台をリコールし、32万台の納車が停止
2. 納車遅延の理由
部品供給の遅れとリコール対応が進行中で、納車が通常ペースに戻るまで数ヶ月必要か？
3. リコール対象車の調べ方
BMWは公式サイト内におけるリコール対象車の調べ方について解説
ブレーキリコールの概要：何が問題なのか？
今回のBMWによるリコールは、2021年から2023年に製造された車両に搭載されているブレーキシステムの不具合に起因します。
リコール対象車両は約150万台に及び、その中には、ブレーキブースターや「インテグレーテッド・ブレーキ・システム（IBS）」の問題が確認されました。
これにより、ブレーキの効きが弱まる可能性があり、ドライバーの安全性に重大な影響を与えるリスクが指摘されています。
BMWがこの問題を公表したのは、複数の車両でブレーキシステムの異常が確認されたことが発端です。
特に、まだ顧客に引き渡されていない32万台の未納車車両も対象となっており、納車停止措置が取られています。
リコールの背景には、安全性を最優先に対応し、問題の修正が行われるまで新車の引き渡しを見送る判断がありました。
これにより、顧客には納車の遅れが発生しています。
納車が遅れる理由：なぜこのリコールが影響するのか？
BMWのブレーキリコール問題は、納車の大幅な遅れに直接影響しています。
特に、インテグレーテッド・ブレーキ・システム（IBS）の不具合が原因で、ブレーキの効きが弱まる可能性があり、これが車両の安全性に深刻な影響を与えるためです。
BMWは、顧客の安全を最優先にするため、問題が修正されるまでの間、32万台もの未納車車両に対して納車停止措置を取っています。
この措置により、すでに注文を受けた車両の納車が大幅に遅れているのです。
納車が遅れているもう一つの理由は、生産ラインと部品供給の遅延です。
リコール対応に必要な部品の供給や交換作業が追いついていないことが、納車の遅延をさらに悪化させています。
BMWは、リコール対象車両の修理と出荷を優先するために、通常の生産スケジュールを調整していますが、問題の解決には時間がかかると見られています。
今後の見通しとしては、リコール対応が進むにつれ、徐々に納車が再開される見込みです。
BMWは、顧客への影響を最小限に抑えるため、ディーラーを通じた対応を強化し、可能な限り早急に納車を再開する予定です。
しかし、リコール規模の大きさや部品供給の課題から、納車が完全に通常ペースに戻るにはしばらく時間がかかる可能性があります。
顧客にとっては、長期的な影響が残ることが予想されるため、状況を注視することが重要です。
影響を受けるBMWのモデル：対象車両と仕様
今回のリコールは、2021年から2023年に製造された複数のBMWモデルに影響を与えています。
主な対象車両には、人気のBMW 3シリーズ G20、5シリーズ G30、そして高級SUVのX5 G05やX6 G06が含まれています。
これらのモデルは、さまざまなエンジンバリエーションやトリムレベルが存在し、多様なニーズに応える車両ですが、すべてに共通しているのはインテグレーテッド・ブレーキ・システム（IBS）の搭載です。
このシステムの不具合が今回のリコールの主因となっています。
特に納車が停止されている車両は、まだ顧客に引き渡されていない32万台の未納車車両です。
これらの車両は、新技術を多く取り入れた最新モデルであるため、技術的な調整が必要となっており、その影響で納車が大幅に遅れています。
日本市場においても、これらのリコール対象車両は輸入されており、日本の顧客にも影響が及んでいます。
特に、プレミアムセグメントの購入層に対する影響が大きく、BMWオーナーや購入予定者にとって不安材料となっています。
今後のBMWのリコール対応：顧客への影響とサポート体制
BMWは、今回のリコールに対して迅速な対応策を講じます。
まず、影響を受けた車両のオーナーには、今後BMWから直接通知が行われており、問題の内容と対応手順が詳細に説明されます。
具体的には、各車両のブレーキシステムに不具合があるため、最寄りの正規ディーラーでの修理が必要となります。
ディーラーでは、ブレーキシステムの部品交換や調整が無料で行われ、すべての作業はメーカー基準に従って実施されます。
修理の進行状況については、各ディーラーが部品の供給状況に応じて対応を進めており、修理完了までには車種や地域によって異なりますが、数週間から数ヶ月かかる場合があります。
特に納車が停止されている車両については、部品の供給が整い次第、優先的に対応が進められる予定です。
顧客が取るべき行動としては、まず通知を受けたら正規ディーラーに連絡し、修理の予約を行うことが重要です。
日本においては対策部品の供給が当面は追いつかないと思われ、実際に修理が完了するには数ヶ月単位の時間が必要と思われます。
今後日本でもリコールの発表が行われるのか？
欧州を中心に現在リコールが行われていますが、この記事を執筆時点では国交省からリコールの発表は行われていません。
リコールの定義は国や地域によってルールが異なるため、海外のリコールがそのまま日本でも実施されるとは限りません。
また、BMWの過去のリコール対策をみているとリコールにならずに無料のサービスキャンペーンなどの名称で、該当車種へのディーラーでの整備を促すことで、対策品に交換されるケースもあります。
このように、今回の150万台にも及ぶブレーキに関する海外でのリコールでも、最終的には国交省がBMW JAPANからリコールの届け出が出されるまでリコールの発表はありません。
よって、今後はBMWからのDMの中にリコールの通知が忘れた頃に届く可能性もありますので、郵便物などには注意が必要です。
また、BMWの正規ディーラーとお付き合いのないBMWユーザーには、リコールが発表されても郵送などでの通知は届きません。
もし、国交省からBMWのブレーキに関するリコールが発表された場合は、上記の記事でお伝えしているサイトで車体番号を入力することであなたのBMWがリコール対象車種であるかの確認が可能です。
不安に思われた方は、一度検索して調べることをお勧めします。
Reference：bimmertoday.de / thebrakereport.com
