最新スパイショットである高速道路での動画から、2028年モデルのBMW M5 G90 LCIの外観変化を読み解きます。
噂されたNeue Klasse(ノイエクラッセ)顔の全面採用は現状の個体では確認できず、従来デザインを磨き込んだフェイスデザインになる可能性も。
本記事では動画の細部からフロント/リア/サイドを具体的に分析し、そしてノイエクラッセ顔になる場合の最新の予想レンダリングもお伝えします。
- 最新スパイショット解析:M5 G90 LCIの実走動画と写真を詳細分析し、外観変化を具体的に解説。
- ノイエクラッセ顔検証:噂された次世代フェイスは現時点で確認されず。
- 5シリーズとの関係:M5は従来通り5シリーズLCIの顔を基盤に、専用デザインを加える?。
最新スパイショットと動画で読み解くM5 G90 LCIの外観変化
出典:Instagramより
高速道路で撮影された最新スパイショット動画は、2028年モデルBMW M5 G90 LCIの姿を鮮明に映し出しています。
車両全体には厚いカモフラージュが施されていますが、注視すると随所にデザイン変更の手がかりが見えてきます。
以下ではフロント、リア、サイドの順に詳しく分析し、外観変化の可能性を整理します。
リア:クワッドエキゾーストと滑らかな下端処理
後方からのショットでは、左右2本ずつのクワッドエキゾーストが明確です。
Mモデルの伝統的なレイアウトを踏襲しており、バンパー下端はディフューザー風の面構成が広く取られているように見えます。
テールランプは仮レンズもしくはカモフラでグラフィックが隠され、最終デザインは判別不能です。
ただし点灯位置と幅の感覚は現行型に近く、大幅な位置変更はなさそうです。
ナンバープレートは末尾に“E”が付く独国の試験車ナンバーで、電動化パワートレイン(PHEVを含む)であることを示す形式です。
全体として、リアは機能面を強調しながら面のつながりを滑らかに整える方向に見え、空力と冷却の両立を狙った造形が示唆されます。
フロント:ライトの位置関係は現行系、過度な一体化は見えない
サイドミラー越しの正面カットでは、ヘッドライトの発光位置が現行G90に近い高さ・間隔で確認できます。
カモフラージュにより輪郭は不明瞭ですが、Neue Klasseコンセプトで見られるような極端に薄い一体化ライトやグリルへの深い“めり込み”は映像からは読み取れません。
フロント開口部は下側の面積が大きく見え、冷却用の開口拡大やエアカーテンの導線を意識した分割が想像されます。
キドニーグリルの枠厚や縦横比は覆いで判断が難しいものの、位置・ボリューム感は従来系を基調としている印象です。
サイド:ワイドな足まわりとMブレーキ、抑えた車高感
並走カットでは、ブラック仕上げの大径ホイール(20〜21インチ相当)が装着され、内部に大径ローターと大型キャリパーが覗きます。
サイドスカートは分厚いカモフラで形状が読みにくい一方、フェンダー周辺のボリュームは現行M5同等以上に感じられ、トレッドのワイド感が強調されます。
実走行中の姿勢は安定しており、路面の継ぎ目通過でも余計なピッチングは見られません。
足まわりのセッティングは現行譲りの高いスタビリティを維持しつつ、LCIでダンパーや制御の最適化が進む余地があるように見えます。
総括:映像が示すのは“磨き込み”の方向性
今回の動画から確実に言えるのは、M5らしい骨格(クワッドエキゾースト、ワイドトレッド、高い直進安定性)を維持しながら、開口部や面構成の最適化で冷却・空力を磨き込んでいるという点です。
Neue Klasseのようなラディカルなフロント一体化や大幅なランプ位置変更は映像では確認できず、従来デザインを洗練させたフェイスになる可能性が高い――少なくとも現段階のプロトタイプはそのように読み取れます。
なお、5シリーズのLCIと基本デザインを共有するのが通例であるため、最終量産時もM5専用のアグレッシブさを盛り込みつつ、ベースの顔つきは5シリーズ系統に沿う見込みです。
ノイエクラッセ顔になるはずだった理由と現状とのギャップ

BMWが次世代EVで打ち出したデザイン言語「Neue Klasse(ノイエクラッセ)」は、従来の5シリーズやM5とは異なるミニマルで近未来的なフロントマスクを特徴としています。
キドニーグリルとヘッドライトを視覚的に一体化したシャープな造形、水平基調のシンプルなバンパー、そして細長いLEDシグネチャーは、これまでのBMW像を大きく変えるものとして注目されてきました。
そのため、2028年モデルのM5 G90 LCIでも「ノイエクラッセ顔」への大幅な転換が有力視されていました。
最新レンダリングが示すフロントデザインの可能性
今回の予想を後押ししてきたのが、自動車CGを得意とするデジタルアーティストQcarが制作した最新レンダリングです。
そこでは、従来より縦方向を抑えたキドニーグリルと、左右を大きく横切る極細のLEDヘッドライトが組み合わされ、まるでVision Neue Klasseコンセプトを量産車に落とし込んだかのような姿が描かれています。
さらにバンパー下部は大型エアインテークを備えつつも、凹凸を減らしたスムーズな面構成となっており、次世代BMWが目指す空力効率とシンプルさを同時に表現しています。
スパイショットが示す現実:現行系の延長にとどまる可能性
しかし、最新スパイショット動画を詳細に観察すると、これらのCGレンダリングとは明確な違いが見えてきます。
まずヘッドライトの発光位置と間隔は現行G90とほぼ同等で、Qcarが描いたような細い一文字型ではありません。
グリルの輪郭も現状の車両ではしっかりと独立しており、ノイエクラッセ的なライトとの一体化は確認できません。
さらに、バンパー下部の造形もCGのようにフラットではなく、冷却や空力を意識した複数の開口部が推測されます。
まとめ:M5 G90 LCIはノイエクラッセ顔ではない?
当初は「Neue Klasse顔をそのまま量産車へ」という期待がありましたが、現時点で見えているプロトタイプからは、一部のデザイン要素を取り入れるにとどまる段階的な進化が読み取れます。
完全なフロント一体化や極薄LEDなどのラディカルな造形は、次のフルモデルチェンジ以降まで持ち越される可能性が大きいと考えられます。
まとめ:M5 LCIのデザインは未だに不明
これまでのスパイショットと実走動画を総合すると、2028年モデルBMW M5 G90 LCIは、当初予想されていたようなNeue Klasse(ノイエクラッセ)顔の全面採用には至らない可能性が高いと見られます。
現段階で確認できるのは、従来デザインを基調としつつフロント開口部や空力性能を磨き込んだ段階的な進化です。
特に注目されたフロントマスクでは、極細LEDヘッドライトやキドニーグリル一体化といったノイエクラッセならではの特徴は見当たりません。
リアに関しても、クワッドエキゾーストや基本的なランプ位置は現行モデルを踏襲しており、LCIとしては確実な改良にとどまる印象です。
今後、5シリーズG60/G61のフェイスリフトがM5の最終量産デザインに反映される可能性は高いものの、少なくとも今回確認されたプロトタイプからは、大幅な刷新を裏付ける要素は見られません。
したがって、本格的なノイエクラッセ顔の導入は次のフルモデルチェンジ以降に持ち越される可能性が大きいでしょう。
結論として、最新のスパイショットと動画が示しているのは「現時点では断定できない」という現実です。
噂された大変革は今のところ見えず、2028年モデルは従来デザインを継承しつつ細部を洗練する方向に落ち着く可能性が高いと考えられます。
Reference:autoevolution.com
出典:2026 BMW M5ハイブリッドが発表しました – ワイルドスポーツカーの最初の外観を詳細に!!
よくある質問(FAQ)
Q1. 2028年モデルのBMW M5 G90 LCIはいつ正式発表されますか?
現時点では公式発表日は未定です。例年のスケジュールから見ると、2027年後半から2028年初頭にかけての発表が有力と考えられます。
Q2. ノイエクラッセ顔とはどのようなデザインですか?
キドニーグリルとヘッドライトを一体化したシャープな造形と、細長いLEDシグネチャーが特徴のBMW次世代デザイン言語です。
Q3. 新型M5 G90 LCIのエンジンや性能は変更されますか?
現時点では具体的な変更は不明ですが、現行のプラグインハイブリッドV8をベースに、制御や効率の最適化が進む可能性があります。
Q4. 5シリーズG60/G61とのデザインの関係は?
M5は伝統的に5シリーズとフロントデザインを共有しており、今回も5シリーズのフェイスリフトを基盤に独自要素を追加すると見られます。
Q5. 本格的なノイエクラッセ顔はいつ採用されますか?
今回のLCIでは見送られ、次のフルモデルチェンジ以降に導入される可能性が高いと考えられます。
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