2026年 BMW M2 CS G87が遂に登場します。
523馬力の圧倒的パワーとニュルブルクリンク7分25秒の記録を叩き出した究極のM2について、価格予想から性能詳細、日本での発売日まで、徹底解説します。
- 523馬力エンジンの詳細:S58エンジンを523馬力にチューン、0-100km/h加速3.7秒の圧倒的性能
- 44kg軽量化の技術:カーボンファイバー多用とトランスミッション改良で大幅軽量化を実現
- 限定4色の専用カラー:新色ベルベットブルーを含むCS専用カラー展開、実質限定生産車
2026年BMW M2 CS G87とは?基本情報まとめ
BMW M2 CSは、すでに高い評価を受けているG87型M2をベースに、さらなる性能向上を図った最上位モデルです。
CSの名前は「Competition Sport」の略称で、BMWのMモデルにおける最高峰の称号として位置づけられています。
通常のM2が既に十分すぎる性能を持つ中、M2 CSはサーキット走行により特化した仕様となっており、日常使用とトラック性能の両立を目指した開発コンセプトが採用されています。
BMWプロダクトマネージャーのニック・ガースナー氏によると、
「単なるパワーアップではなく、総合的なパッケージとしての進化」
を重視した設計となっているのが大きな特徴です。
【性能】523馬力エンジンと排気システムの詳細
S58エンジンのパワーアップ内容
M2 CSの心臓部には、通常のM2と同じS58型3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンが搭載されていますが、専用チューニングにより最高出力が523馬力まで引き上げられています。
これは標準のM2から50馬力のパワーアップを実現しており、0-60mph(約0-100km/h)加速は3.7秒と、標準モデルより0.2秒の短縮を達成しています。
排気システムのアップデート詳細
排気システムにも専用の改良が施されており、BMWプロダクトマネージャーによると
「より低く太い音質で、大音量かつ排気効率の良い設計」
な設計となっています。
外観面ではマットブラック仕上げの排気テールパイプが採用され、カーボンファイバー製ディフューザーと組み合わせることで、上から下まで統一されたスポーティな外観を実現しています。
この排気システムの変更により、M2 CSならではの迫力あるサウンドを楽しむことができます。
【外観デザイン】なぜカーボン化しなかった部分があるのか
黄色レーシングライトが装備されない理由
BMW CSモデルの伝統的な特徴である黄色いレーシングライトが、M2 CSには装備されていません。
この理由について、BMWプロダクトマネージャーのニック・ガースナー氏に質問したところ、驚くべき回答が返ってきました。
「フランク・ファン・ミューレンに聞いたところ『ディルク・ハッカーに聞いてくれ』
と言われ、ディルク・ハッカーに聞いたら
『フランク・ファン・ミューレンに聞いてくれ』
と言われました。
つまり誰も黄色いライトがない理由を教えてくれません」
と、開発チーム内でも明確な答えが共有されていない状況が明かされました。
カーボンファイバースプリッター・ベントフードを採用しない理由
多くのファンが期待していたカーボンファイバー製フロントスプリッターやベントフードが採用されなかった理由について、ガースナー氏は実用性を重視した設計思想を説明しています。
「フロントスプリッターは日常運転で最も損傷を受けやすい部分です。カーボンファイバーにしてしまうと、損傷時の修理や交換が大きな負担になってしまいます」
として、毎日運転できる実用性を優先したと述べています。
一体型ダックテールスポイラーの詳細
一方で、リア部分の一体型ダックテールスポイラーには妥協がありません。
完全なCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製で作られており、
「絶対に超軽量で、持ち上げても重さを感じることができません」
とガースナー氏が興奮気味に語るほどの軽量性を実現しています。
この部分は損傷リスクが低く、軽量化効果が大きいため、カーボンファイバーを惜しみなく使用した設計となっています。
【軽量化技術】100ポンド減量の秘密
カーボンファイバー多用箇所
M2 CSは標準のM2と比較して約100ポンド(約45kg)の軽量化を実現しています。
この大幅な軽量化の秘密は、戦略的なカーボンファイバーの使用にあります。
ルーフ、トランク、インテリア部品、エアロパーツなど、軽量化効果の高い部分に集中的にカーボンファイバーが採用されています。
特にダックテールスポイラーは完全なカーボンファイバー製となっており、見た目のインパクトと軽量化の両方を実現しています。
トランスミッション軽量化の詳細
最も注目すべき軽量化技術が、トランスミッション部分の改良です。
M2 CSのトランスミッションには多くのカーボンファイバー部品が使用されており、標準のM2の自動ギアボックスと比較して97ポンド(約44kg)もの軽量化を達成しています。
この技術革新により、単なるソフトウェアチューニングではなく、ハードウェアレベルでの本格的な性能向上を実現しています。
ガースナー氏は
「機械的な改良を多く行っており、ソフトウェアの調整だけではない、完全なパッケージを目指している」
と強調しています。
【インテリア】レーシング仕様の室内空間と軽量化の工夫
インテリアレイアウトの詳細
M2 CSのインテリアは、標準のM2をベースとしながらも、レーシング仕様に特化した専用装備が数多く採用されています。
最も目を引くのは、Mカーボンバケットシートに施されたMトライカラーのアクセントです。
これらのシートは標準のM2ではオプション扱いですが、M2 CSでは標準装備となり、サーキット走行時の優れたホールド性能を提供します。
ステアリングにはアルカンターラ製フラットボトムステアリングが採用され、赤いセンターマークが施されています。
軽量化への具体的工夫
軽量化への取り組みは細部まで徹底されており、センターアームレストは完全に廃止されています。
さらに、CS専用の軽量カーボンファイバーセンターコンソールが採用され、重量削減に大きく貢献しています。
ドアパネルにはCS専用のイルミネーション装飾が設置され、「CS」の文字が光ることで特別感を演出します。
M3やM4と同様に、ヘッドレストは取り外し可能な設計となっており、サーキット走行時にヘルメットを装着する際の配慮がなされています。
これらの細かな工夫の積み重ねが、全体的な軽量化に寄与しています。
【限定カラー】CS専用4色のボディカラー展開
M2 CSでは、CS専用の特別なボディカラーが4色用意されています。
最も注目すべきは、今回初披露された「ベルベットブルー」です。
この深く光沢のあるBMW Individual仕様の新色は、ガースナー氏も「絶対にベルベットブルーを選ぶ」と断言するほどの美しさを誇ります。
その他の選択肢として、
- ロックサファイア
- ブルックリングレー
- ポルティマオブルー
が設定されており、従来のような白い選択肢は用意されていません。
ガースナー氏によると、ブルックリングレーが「これらすべての中間的な位置づけ」となる色味だということです。
各色とも19インチフロント、20インチリアのブロンズ塗装の鍛造ホイールとの組み合わせで、統一されたスポーティな外観を演出します。
【購入ガイド】生産・販売の実態と価格・発売日情報
生産数と数量限定の詳細

M2 CSの生産体制について、ガースナー氏は興味深い事実を明かしています。
「通常、配分については話しません。なぜならこれは本当に限定生産ではないからです」
として、技術的には数量制限がないことを説明しています。
生産は2025年8月に開始され、需要に応じて柔軟に対応する方針です。
しかし実際には
「工場側の生産ラン制限があり、スロットに基づいて車を生産できる時間が限られているため、最終的には非常に限定的な車になる」
とのことです。
ガースナー氏は
「ディーラーに行っても、ショールームで在庫を見つけることはおそらくない」
と述べ、早期注文の重要性を強調しています。
日本での販売価格と発売時期
日本での正式な価格発表はまだありませんが、海外での価格設定から推測すると、標準のM2から200万円以上の価格差が予想されます。
アメリカでの顧客納車は2025年第3四半期を予定しており、日本への導入は2026年春頃になる可能性が高いと考えられます。
BMW Japanからのオフィシャルなアナウンスが待たれるところですが、限定的な生産台数を考慮すると、早めの情報収集と予約が重要になるでしょう。
まとめ:2026年BMW M2 CSは購入すべき究極のMモデル
2026年BMW M2 CSは、523馬力の圧倒的パワーと44kgの軽量化、ニュルブルクリンク7分25.5秒という驚異的記録を持つ、まさに究極のMモデルです。
開発者も答えられない黄色いライトの謎、実用性を重視したフロント部分の設計、CFRP製ダックテールスポイラーの軽量性など、独自の設計思想が随所に見られます。
価格は決して安くありませんが、97ポンド(約44kg)軽量化されたトランスミッション、より迫力のある排気音、CS専用のベルベットブルーなど限定4色のカラー展開、そして光る装飾パネルを含む専用インテリアなど、標準のM2では味わえない特別な体験を提供します。
生産台数に制限はないものの、実質的に限定車となるため、購入を検討している方は早めの行動が重要です。
ディーラーでの在庫確認は困難になることが予想されるため、2026年春頃の日本導入に向けて、今から情報収集を始めることをお勧めします。
日常使いとサーキット性能を両立した、真の意味でのコンプリートカーと言えるでしょう。
Reference
2026年式BMW M2 CS:523馬力、ニュルブルクリンク記録と詳細な内訳
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M2 CSの日本発売価格はいくらですか?
日本での正式価格はまだ発表されていませんが、海外価格から推測すると標準M2より200万円以上高い設定になると予想されます。BMW Japanからの正式発表をお待ちください。
Q2. M2 CSはマニュアルトランスミッションの設定はありますか?
M2 CSは自動トランスミッション(AT)のみの設定となります。BMWは最大限の性能一貫性を確保するため、ATのみの採用を決定しました。
Q3. なぜM2 CSには伝統的な黄色いレーシングライトがないのですか?
BMW Product Manager自身も「開発チーム内で誰も明確な理由を答えられない」と述べており、この決定の背景は社内でも不明な状況です。
Q4. M2 CSの生産台数に制限はありますか?
技術的には数量制限はありませんが、工場の生産スロットに限りがあるため実質的に限定車となります。早期注文が重要です。
Q5. 日常使いでも問題なく運転できますか?
M2 CSは「毎日運転できる」ことを重視して開発されており、フロント部分の実用性を考慮した設計など、日常使用にも配慮されています。
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