2025年上半期、BMWの高性能ブランド「Mモデル」が過去最高の販売台数を記録しました。
わずか6か月間で10万台を超えるMモデルが世界中で納車され、その勢いはとどまるところを知りません。
本記事では、2025年の上半期におけるBMW Mモデルの販売台数ランキングを中心に、どのモデルが最も多く売れたのか、そしてその理由を詳しく解説します。
- BMW Mが販売記録を更新:2025年上半期に10万台超を販売し、歴代最高の実績を達成しました。
- 売れ筋モデルをランキング化:i4 M50やM3ツーリングなど、人気Mモデルを表で詳しく紹介しています。
- 新型M5とEV戦略が加速:PHEVや次世代EVの投入で、BMW Mはさらに存在感を強めています。
BMW Mモデルの販売が絶好調な理由
グローバル販売で10万台超えを記録
2025年上半期、BMW M GmbHは世界中で106,000台近いMモデルを販売し、前年同期比で6.5%の成長を遂げました。
この販売数には、Mパフォーマンスモデルと呼ばれる「M Lite」モデルも含まれますが、全体の販売を大きく牽引していることに変わりありません。
特に北米市場と中国市場での好調が目立ち、SUV人気の高まりもあってX3 MやX5 Mなどの販売が順調に推移しました。
また、欧州市場では環境意識の高まりとともに、電動化されたi4 M50やiX M60といったEVモデルが存在感を増しています。
なぜBMW Mはここまで好調なのか
理由のひとつはモデルの多様化です。
従来のM3やM5のようなセダンだけでなく、SUVやEV、さらにはツーリングワゴンなど、ライフスタイルに応じた選択肢が用意されている点が魅力となっています。
さらに、2025年には新型M5(G90セダン/G99ツーリング)が登場し、プラグインハイブリッドという新たなパワートレインを採用。
これにより、環境性能と走行性能を両立させた次世代Mモデルとして注目を集めています。
2025年上半期 BMW Mモデル販売台数ランキング
i4 M50が再びトップに
BMWは個別のMモデルの販売台数を公式には公開していませんが、業界筋や市場動向をもとにした予測によれば、2025年上半期に最も多く売れたMモデルは「i4 M50」と見られています。
i4 M50は2024年にもM部門の販売台数トップを獲得しており、2025年もその勢いを維持しています。
i4 M50は、Mモデルでありながら100%電動という点が特徴です。
0-100km/h加速は3.9秒と非常に速く、環境性能とスポーツ性能を両立していることから、特に欧州と北米での販売が好調です。
日常使いと趣味のドライビングを両立したいユーザーに支持されています。
販売台数上位のモデル
続く人気モデルとしては、伝統的なM3セダン(G80型)や、そのツーリング版であるM3ツーリング、そしてSUVのX5 MやX3 Mが挙げられます。
中でもM3ツーリングは2023年に登場して以来、家族持ちのユーザーやアウトドア志向のドライバーに人気であり、販売台数を着実に伸ばしています。
以下は予測される販売台数上位モデルです(上半期):
順位 | モデル名 | 特徴 | 写真 |
---|---|---|---|
1位 | BMW i4 M50 | 電動Mモデルの販売台数トップ | ![]() |
2位 | BMW M3 セダン | 伝統的Mセダン、圧倒的人気 | ![]() |
3位 | BMW M3 ツーリング | 実用性と走行性能を兼ねたワゴン | ![]() |
4位 | BMW X3 M | コンパクトSUVで都市部に人気 | ![]() |
5位 | BMW X5 M | 高級SUVとして安定した支持 | ![]() |
6位 | BMW M240i xDrive | 手頃な価格帯のMパフォーマンス | ![]() |
7位 | BMW M440i グランクーペ | セダンとクーペの融合デザイン | ![]() |
8位 | BMW M2(G87) | ピュアな走りの小型Mクーペ | ![]() |
9位 | BMW iX M60 | 電動フラッグシップSUV | ![]() |
10位 | BMW M8 グランクーペ | ラグジュアリースポーツの頂点 | ![]() |
販売台数上位モデルの特徴と人気の理由
i4 M50:電動化時代の象徴

i4 M50は、BMWがEV市場に本格参入した象徴的なモデルです。
デュアルモーターによる高い加速性能に加えて、約500kmの航続距離(WLTP基準)を実現。
都市部での使用から長距離ドライブまで幅広く対応できるのが魅力です。
インテリアには最新のiDrive 8が採用され、曲面ディスプレイやARナビゲーションなど、先進的なユーザー体験が提供されています。
EVながらMの走りを感じられる点が、多くのユーザーに評価されています。
M3 セダン/ツーリング:伝統と進化の融合

M3シリーズは1986年の初代以来、BMW Mの象徴的存在として認知されています。
G80型の現行モデルは、3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載し、最大出力は最大510馬力(M3 Competition xDrive)に達します。
ツーリングモデル(G81)はラゲッジスペースの広さと走行性能を両立しており、実用性を求めるユーザーに支持されています。
後輪駆動モデルや4WD(xDrive)モデルの選択肢がある点も、幅広いニーズに応えています。
BMW M vs AMG:販売台数比較で見る勢いの差
(引用元:BMW M vs Mercedes AMG: The COMPLETE Rivalry in 6 Minutesより)
2025年上半期の販売実績でBMW Mが圧倒
2025年上半期、BMW Mは世界で約105,962台の販売を記録しました。
これに対し、メルセデスAMGの販売台数は68,202台で、BMW Mが約38,000台も上回る結果となっています。
前年同時期と比較してAMGも7%の伸びを見せていますが、BMW Mの6.5%成長と合わせて比較すると、Mの勢いがより一層顕著です。
この販売差は、新型車投入のタイミングやパワートレイン戦略の違いによるものと考えられます。
特に、BMWはEVやPHEVといった電動モデルのラインナップを積極的に展開しており、これが欧州や中国など環境規制の強い地域での販売を後押ししました。
依然として支持されるマニュアル車の存在
また、BMW Mは一部モデルでマニュアルトランスミッションの選択肢を残していることもファン層に好まれています。
AMGはすでにすべての現行モデルからマニュアル車を廃止しており、こうした細かなポジショニングの違いも販売結果に影響していると見られます。
Mモデルの今後:後半戦のカギを握る新型とは?
新型M5(G90/G99)が巻き返しの要に

2025年下半期のBMW Mにとって最大の注目は、新たに登場したM5セダン(G90型)およびM5ツーリング(G99型)です。
どちらも4.4リッターV8ツインターボに電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)で、700馬力以上のシステム出力を誇ります。
この新型M5は高性能と環境対応を両立したモデルとして位置づけられており、従来のMファンだけでなく、新たな層の獲得にもつながると見られています。
特にツーリングモデルはヨーロッパ市場での需要が高く、ファミリー層からも注目されています。
EVモデルのさらなる拡充もカギ

さらに、BMWは今後数年で完全電動のMモデル、たとえばiM3(仮称)のような純EVスポーツセダンの投入も計画しています。
2025年以降のMシリーズは、ガソリン、PHEV、EVの3本柱で展開されると予想されており、これにより世界各国の規制に柔軟に対応しつつ、Mブランドの魅力を維持していく戦略です。
まとめ:2025年上半期のBMW Mモデル販売状況を振り返って
2025年上半期は、BMW Mにとって歴史的な半年となりました。
販売台数は過去最高を記録し、電動化モデルであるi4 M50がトップに立つなど、ラインナップの多様化と先進技術の導入が成功を収めたと言えます。
伝統のM3や最新のPHEVモデルであるM5など、ユーザーの多様なニーズに応えた展開が功を奏しました。
一方で、ライバルであるメルセデスAMGとの差も広がり、BMW Mが現在の高性能車市場で優位に立っていることを示す結果となりました。
今後は新型M5や完全電動の次世代モデルの登場により、その勢いがさらに増していくことが期待されます。2025年下半期の動向にも注目が集まります。
Reference:autoblog.com
よくある質問(FAQ)
Q1. 2025年上半期で最も売れたBMW Mモデルは何ですか?
最も売れたのは「i4 M50」です。完全電動でありながらMモデルらしい走りが評価されています。
Q2. ランキングにはMパフォーマンスモデルも含まれますか?
はい。BMWは販売台数の発表時にフルMモデルとMパフォーマンスモデルを合算しています。
Q3. 新型M5の特徴は何ですか?
4.4L V8ツインターボ+電動モーターのPHEVで、700馬力超の出力が魅力です。
Q4. メルセデスAMGとの販売差はどれくらいですか?
BMW Mは約105,962台、AMGは68,202台で、差はおよそ38,000台です。
Q5. 今後のBMW Mの注目モデルは何ですか?
新型M5に加え、完全電動の「iM3(仮称)」など次世代EVモデルの展開が注目されています。
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