2025年に登場するBMW X3 G45は、これまでスクープされてきたBMW iX3とは異なる進化を遂げたデザインで注目されています。BMW X3 G45とiX3のデザインの大きな違いについてお伝えします。
BMW X3 G45のデザインの進化
最初に注目すべきは、BMW X3 G45の外観の進化です。
スパイ写真によれば、新しいモデルは従来のBMW X3 G01から派生したデザインを備えつつも、シャープなプレスラインが軽減され、ベルトラインには一部変更が見られるようです。
ダブルキドニーグリルも、最近の一部のモデルで見られたような急激な拡大はなく、スリムなヘッドライトが特徴です。
BMW X3 G45のインテリアでは、最新のBMW カーブドディスプレイが採用されており、デジタルインストゥルメントクラスターとインフォテインメントタッチスクリーンが一体化されています。
シフターデザインはより小さなものに変更され、ステアリングホイールにはスクロールホイールと物理的なボタンの組み合わせが見られます。
これにより、運転体験と利便性が向上しています。
BMW X3 G45製造と発売の予定
BMWは、X3 G45の生産を2024年に南アフリカのロスリン工場で開始する予定であり、この車両は世界市場に輸出されます。
プラグインハイブリッド仕様も含まれ、生産は2025年8月に本格化する見込みです。
BMWが現在ICE(内燃機関車)の製造をドイツ以外で行うことを進めています。
こちらの記事にも書きましたが、既にエンジンの生産はドイツでは行わずにオーストリアなどに移管されています。
また、ボデイの組み立てに関しても大型SUVは北米、2シリーズクーペはメキシコなどICEの製造をドイツ以外で行い、EV(電気自動車)の製造をドイツに集中させる戦略を行っており、今回のBMW X3 G45に関しては南アフリカで製造されることになる模様です。
そのためなのか?新しいBMW X3 G45は、iX3とは異なるデザイン方針を採用しています。
BMW iX3がEV版SUVとしてNeue Klasseアーキテクチャに基づくものであるのに対し、X3 G45は従来のガソリン、ディーゼル、およびプラグインハイブリッドパワートレインを継続して採用します。
そのため、外観や内部のデザインには異なる特徴が見られます。
BMW X3 G45は2024年に登場する注目すべき新型車であり、外観と内部デザインの進化が期待されます。
2025年に発売予定のBMW iX3とは異なるデザインの採用が注目される中、BMWファンや自動車愛好者は、これからの発表に期待を寄せています。
BMWはICEとEVでデザインが異なる戦略に変更する?
BMWはこれまでICEとEVを同じデザインで製造販売することで、ICEが普及してもEVが普及してもどちらでも対応ができる体制を作ってきました。
他の欧州の自動車メーカーはEVを新しい車と定義して全く違うデザインやブランドで展開する戦略とは異なっていました。
しかし、EV専用のNeue Klasseアーキテクチャを採用するに当たって、今後はEVとICEでの差別化戦略を加速させることになるようです。
BMWは2023年がICEの製造販売のピークと考えており、今後徐々にICEの製造販売が縮小しEVの割合が増えると考えています。
そのような方針であるのであれば、今後ICEとEVの棲み分け、差別化が行われるのは必然だと考えます。
よって、今回のX3 G45に限らず各シリーズでのフルモデルチェンジに合わせてICEとEVでのデザインが異なる車が発売されることになりそうです。
Reference:carexpert.com