GRスープラと共同開発されたBMW Z4 G29もまもなくLCI(マイナーチェンジ)を迎えようとしています。
BMW Z4 G29はポルシェ ボクスター程は売れていない
先日こちらの記事でお伝えした通り、オーストラリアでは販売不振が原因でBMW Z4 G29のマニュアルトランスミッション車の販売が中止されたとお伝えしました。
今となってはマニュアルトランスミッションは一部のマニアが選択するものということはあるにしろ、Z4という車の性格上では設定があれば一定数の販売は見込めると思える仕様。
なのでオーストラリアではZ4自体の販売台数もあまり多くないのでは?と予想が出来ます。
またアメリカでのZ4の販売台数もそれほど多くはなっておらず・・・
ポルシェ718:3447台
BMW Z4:2371台
トヨタ・スープラ:5887台
*ポルシェ718にはケイマンとボクスターが含まれる
*2020年の販売台数比較(引用:https://car.motor-fan.jp/article/10017898)
このようにアメリカでは兄弟車でるGRスープラの方が人気が高く、また直接的なライバルであるポルシェ718ボクスター(ケイマン含む)と比較しても販売台数は決して多くない数値となっています。
マツダ ロードスターは別格としてもそれ以外の2シーターオープンカーの需要は現在においてはあまり多くはなく、その中でもZ4の存在感はあまり高くないのは日本でも同様の結果であると思われます。
スクープされたZ4 G29のLCIモデルの変更点は?
今回スクープされたBMW Z4 G29のLCIモデルと思われる車両の写真は、一般の方が偶然撮影に成功したモデルということです。
なので写真に関してもあまり鮮明ではない部分もありますが、それを差し引いたとしても外見上の違いを見つけることは出来ないと思われます。
キドニーグリル部分は全体が覆われていますので形状を確認することは出来ませんが、多少のデザイン変更があるかもしれませんが、大きく印象を変える程ではないでしょう。
またヘッドライト、テールランプなども偽装されることなく走行していますので、この部分に関してもデザインなどの変更はないと思われます。
よって今回のスクープ写真から推測するとZ4 G29のLCIモデルでは外見上の大きな変化はなく、今回偽装で隠されているキドニーグリルや前後バンパーなどの形状が多少リファインされる程度の改良に留まることが予想されます。
これは前段で伝えた通りZ4 G29の販売台数が多くないため、LCIでの改良にコストを掛けることが出来ないためと思われます。
BMW Z4 G29のLCIとともにGRスープラもLCI(マイナーチェンジ)がある?
こちらの記事でも書きましたが兄弟車として開発されたZ4 G29とスープラはボディ以外はほぼ同じ車と言ってもよい程、同じ車になっています。
よってZ4がLCIされるという事は、2022年の同時期にスープラもLCIされることになると思います。
ただし今回のスクープ写真のようにZ4のLCIが小幅な外見での改良に留まるのであれば、スープラにおいてもパフォーマンス面での改良はほぼなく、外見のデザインの小さな改良に留まると思われます。
BMWとしては2030年、2035年の全面電動化に向けて動いており、ガソリンエンジンなどの既存の仕組みに関する大きなテコ入れは今後は行われない可能性が高い。
3シリーズなどの販売台数がある程度見込める車種ならいざしらず、Z4やスープラのような販売台数が大きく見込めない車種に関しては、コストを投下することは最小限になると思います。
Z4に関してはスポーツカーというジャンルにない車なのでパフォーマンスのさらなる向上はLCIでもあまり必要ではありませんが、スープラの場合はスポーツカーとして見られるのでエンジンなどの大幅な改良が見込めないのは、LCIでのさらなる販売促進という観点では非常に辛いことになると思われます。
【引用・参照元】