BMWはこれまで各シリーズの車名(グレード名)には一定の法則(ルール)によって決められていましたが、今後はその車名(グレード名)の法則(ルール)が変更される可能性があります。
BMWは近い将来車名の変更を予定している?
最近の報告によれば、BMWは2023年のNeue Klasseコンセプトに触発された一連の車を展開する際、数十年にわたる命名システムを一新する予定です。
3シリーズのような主要な車名はそのままですが、SUVの購入者は新しいバッジに慣れる必要があります。
欧州で出願された商標申請と匿名の企業関係者を引用したイギリスの雑誌Carによれば、この変更はBMWの計画に基づいており、将来的に同じモデルの内燃機関モデル、EV(電気自動車)モデル、おそらくは水素エンジンモデルを販売し続ける意向から生じています。
イギリスの雑誌Carは、最初のNeue Klasseベースのモデルが現行のX3を変更する予定であると述べました。
ガソリンエンジン車は「X3」の後に2つの数字が続く命名構造を採用し、EVも同じシステムを採用しますが、「i」の接頭辞が付きます。
BMWのガソリン車の車名から「i」の文字が消える
例えば、ガソリンエンジンのX3を購入する場合、X320、X330、X340モデルから選ぶことができるかもしれません。
EVを希望する場合、選択肢にはiX320、iX330、iX340などが含まれるかもしれません。
これらの名前は、新しいシステムの噂を示すために紹介されており、製品として確認されたものではありません。
現行のX3ラインナップにはX3 sDrive30i、X3 xDrive30i、X3 M40i、およびX3 Mが含まれ、一部の海外市場で販売されている電動モデルはiX3という名前です。
SUV以外のセダンとワゴンの命名構造も進化しますが、BMWは小規模な変更を予定しているとされています。
3シリーズを例にとると、ガソリン車は「i」(元々燃料噴射エンジンを示すものでした)を廃止し、3桁の数字システムに切り替えます。
例えば、2020年代後半にBMWのショールームを訪れた場合、320、330、340などが見つかるかもしれません。
同様の変更は5シリーズと7シリーズにも適用され、530、550、740、760などが見られるかもしれません。
EV版のセダンとワゴンも、SUVのモデルと同じ「i」の接頭辞を受けますので、BMWのウェブサイトでi330やi550などを見ることができるかもしれません。
現時点では、最近発表された電動5シリーズはi5と呼ばれています。
社名変更のキッカケはEV車の登場
長年BMWのガソリン車の車名の末尾には「i」の文字が付いていました。
これがインジェクション仕様の車であることを示し意味が込められていますが、現在ではガソリン車の全てはインジェクション車であることから「i」を末尾に付ける意味は薄れています。
そこに登場したのがEV車であり、BMWの場合はEV車を示す記号になぜか「i」を選択肢、車名の先頭に「i」を付けることを決めました。
これによって、各シリーズごとにガソリン車、EV車、そして将来的には水素エンジン車の3つの仕様の車を各シリーズに配置することになります。
例えば、3シリーズの中にガソリン車、EV車、水素エンジン車が存在すると仮定すると、・・・
- ガソリン車:BMW 320
- ディーゼル車:320d
- EV車:i320
- 水素エンジン車:◯320または320◯(◯の記号は不明)
という命名ルールを作ることで、駆動方式ごとにグレードの「格」を統一することで様々な駆動方式の3シリーズの中で比較検討することが容易にすることが可能になります。
ベーシックな仕様の名前はこれ、中間がこれ、上級がこれという選択肢と各駆動方式の掛け合わせで比較検討を行うことが可能になります。
現在の車名の法則(ルール)も一部分かりにくくなっていましたので、これはこれで「有り」な選択だと個人的には思います。
【引用・参照元】
https://www.autoblog.com/2023/09/22/report-bmw-to-launch-new-naming-system-with-neue-klasse-models/