米国で2025〜2026年式のBMW X3(G45)を対象に、停止中にステアリングホイールが突然動く可能性があるとしてリコールが発表されました。
走行中の発生ではない点が強調されていますが、ハンドルが意図せず動けば不安になるのも当然です。
この記事では、対象台数や生産期間、どんな条件で起き得るのか、原因とされるステアリング制御ソフトの挙動、そして無償で実施される修正方法(OTA更新・ディーラー更新)までを、要点を押さえて整理します。
❗️記事3行まとめ
✓BMW X3 G45リコールの結論
✓停止中にステアリングが動く不具合
✓原因は制御ソフト、日本の状況は
BMW X3 G45で発表されたリコールの概要
米国で発表されたBMW X3 G45リコールの対象車両と台数
今回のリコールは、BMW of North Americaが米国の安全当局(NHTSA)へ提出した安全リコールで、リコール番号は「25V857」(提出日:2025年12月11日)です。
対象は2025〜2026年式のBMW X3(G45)で、X3 30 xDriveとX3 M50 xDriveが含まれます。
対象台数は36,922台、生産期間は2024年8月14日〜2025年10月20日とされ、メーカーは対象車に不具合が存在する割合を100%と見積もっています。
なぜリコールに至ったのか|停止中のステアリング誤作動
焦点は、車両が停止している状況で予期せぬステアリングホイールの動きが起き得る点で、意図しない動きはクラッシュや負傷リスクを高める可能性があると整理されています。
BMWは2025年12月4日に予防的観点から自主リコールを決定し、関連する可能性がある事例を約21件把握した一方で、事故や負傷の報告はないとしています。
是正はステアリングシステムソフトウェアの更新で、OTA(無線)または正規ディーラーで無償対応。
オーナー通知は2026年2月2日開始予定で、同日からVIN検索も可能になる計画です。
ステアリングが突然動く不具合の具体的な症状
BMW X3 Steering Wheel Moves On Its Own – NHTSA Recall 25V857 (Dec 2025)
停止中にのみ発生するステアリングの異常挙動
今回リコールの原因となった不具合は、車両が停止している状態でステアリングホイールが意図せず動く可能性があるというものです。
具体的には、駐車中や信号待ちなどで車が完全に止まっている際、ドライバーが操作していないにもかかわらず、ハンドルが前後方向に激しく回転する、あるいは小刻みに動くといった挙動が確認されています。
走行中に発生するものではなく、BMW側も「停止中に限定される現象」であることを明確にしています。
ドライバーが感じる違和感と安全上の位置づけ
走行中ではないとはいえ、ステアリングが勝手に動くという現象は、ドライバーにとって大きな違和感と不安を与えます。
実際、海外報道では「シミュレーターのように突然ハンドルが動く」と表現されるケースもあり、想定外の挙動であることは明らかです。
BMWは、この動作が直接的に走行安全性を損なう状況ではないとしつつも、意図しないステアリング操作は潜在的に事故や負傷リスクを高める可能性があると判断し、予防的措置としてリコールを実施しました。
私としても、最新車であってもこうした挙動が確認された以上、メーカーが早期に是正へ動いた点は重要だと整理しています。
原因はステアリング制御ソフトウェアの問題
ハード故障ではなく制御ロジック上の不具合
BMWが公表している情報によると、今回の不具合はステアリング機構そのものの物理的な故障ではありません。
原因は電動パワーステアリングを制御するソフトウェアにあり、ステアリングトルクセンサーからの信号処理に問題が生じる可能性があるとされています。
特定の条件下で、センサーの一部チャンネルが正しく検出されない場合、制御ユニットが誤った入力として解釈し、意図しないステアリング動作につながることが確認されました。
なぜ停止中に限定して発生するのか
この不具合が停止中にのみ発生する点について、BMWは制御ロジックと車両状態の関係を示しています。
車が停止している状況では、ステアリング制御が走行中とは異なる制御モードに入るため、特定条件が重なると誤った補正動作が起きる可能性があると説明されています。
走行中は別の安全ロジックが優先されるため、同様の現象は確認されていません。
対策としてはソフトウェアを修正し、異常な信号を検出した際にステアリングが作動しないよう制御を見直す内容とされています。
近年のBMWを含む最新車がソフトウェア依存を強める中、こうした制御系リコールは車両特性として理解しておく必要がある事例だといえます。
安全性への影響とBMWの対応策
事故報告はなく、予防的措置として実施されたリコール
今回のリコールについてBMWは、現時点で事故や負傷の報告は確認されていないとしています。
不具合は車両停止中に限定され、走行中のステアリング操作に影響するものではありません。
それでもBMWがリコールを決定した理由は、意図しないステアリングの動きが発生した場合、ドライバーが驚いて操作を誤る可能性や、周囲の状況次第では安全上のリスクにつながる恐れがあると判断したためです。
米国の安全当局NHTSAへ提出された資料でも、この点は「潜在的な安全リスク」として整理されています。
OTAアップデートとディーラー対応による無償修正
是正措置はステアリング制御ソフトウェアの更新で、対象車両には無償で対応されます。
BMWは、条件が整った車両についてはOTA(無線)によるアップデートを実施し、オーナーが自宅にいながら修正できる仕組みを用意しています。
OTAが利用できない場合でも、正規ディーラーでのソフトウェア更新が可能です。
私は、このように複数の手段を用意して迅速な是正を行う姿勢は、近年のソフトウェア依存型車両において重要なポイントだと捉えています。
日本で同様の不具合が発生する可能性と現状のリコール届け出
日本でリコールが出ていない現状と確認方法
米国で発表されたBMW X3 G45のステアリング不具合は、現時点(2026年1月時点)で日本国内においても国土交通省にリコールの届け出が出されているという情報は確認されていません。
日本でBMW車のリコール情報や改善対策は、ビー・エム・ダブリュー公式サイトや国土交通省のリコール検索サービスで確認できます。
車台番号(VIN)を入力すれば、自身の車両が対象かどうかを調べることも可能です。
日本で同様の不具合が届出される可能性
日本市場においても、米国と同様の不具合が発生する可能性は理論的には否定できません。
なぜなら、同じモデル(BMW X3 G45)が輸入・販売される際、制御ソフトウェアは多くの場合グローバル仕様であるためです。
ただし、日本でのリコール届け出は、メーカーが国土交通省に安全基準不適合や安全上の懸念を届け出ることで公式に発効します。
現時点ではステアリング誤作動に関する国土交通省への届出は確認されていませんが、今後BMWジャパンが国内で同様の事象を把握した場合には、届け出が行われる可能性はあります。
Reference:jalopnik.com
よくある質問(FAQ)
Q1. 米国でのBMW X3 G45リコールの対象はどの年式ですか?
対象は米国で販売された2025〜2026年式のBMW X3(G45)です。X3 30 xDriveとX3 M50 xDriveが含まれるとされています。
Q2. ステアリングが突然動く不具合は走行中にも起きますか?
公表情報では、現象は車両停止中に限定して確認されており、走行中に同様の挙動が発生したとは整理されていません。
Q3. 原因は部品の故障ですか、それともソフトウェアですか?
原因はステアリング制御ソフトウェアにあるとされ、センサー信号の扱いに起因して意図しない動作につながる可能性があると説明されています。
Q4. 対応策は何ですか?費用はかかりますか?
是正は無償のソフトウェアアップデートです。条件が合えばOTA(無線更新)で実施され、OTAが難しい場合は正規ディーラーで更新できます。
Q5. 日本でも同様のリコール届け出は出ていますか?
現時点で、日本国内で同一内容のリコール届け出が公表されていることは確認できません。最新状況はBMW公式のリコール情報や国土交通省のリコール情報で確認するのが確実です。




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