日本仕様のBMW M5 G90はパワーダウンするのか?|Euro 7(ユーロ7) 排ガス規制対応の真実

日本仕様のBMW M5 G90はパワーダウンするのか?|Euro 7排ガス規制対応の真実 BMW
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欧州で導入が予定されている「Euro 7(ユーロ7)排ガス規制」により、次期BMW M5(G90)がパワーダウンする。

そんな話題を見かけました。日本で乗る私たちにとって一番気になるのは、「日本仕様も同じ変更を受けるのか」という点でしょう。

そこで本記事では、BMWが公表しているEuro 7対応の方針と、M5に施される技術的な変更点を整理します。

まずは規制の位置づけと、メーカーが何を求められているのかから確認していきます。

❗️記事3行まとめ

日本仕様BMW M5 G90はパワーダウン?

Euro 7排ガス規制で何が求められる

欧州仕様の変更は日本仕様にも波及する

Euro 7排ガス規制とは何か|BMW M5にも影響する新基準

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BMW M3の心臓部「S58」エンジンが、厳格なユーロ7排ガス規制を性能を落とさずクリア。直列6気筒を維持した理由や、BMWの技術的な工夫、他社との違いをわかりやすく解説します。

Euro 7は、EUで導入される次世代の排出ガス・排気(排気後処理を含む)に関する規制です。

BMWは「2027年からEUで新しい排出ガス/排気の規則が施行される」と表明しており、とくにハイパフォーマンス車では“包括的な技術アップグレード”が必要になる、としています。

高出力エンジンは走行条件によって燃焼状態や排気温度の振れ幅が大きく、規制値を安定して満たすには、制御や後処理まで含めた総合対策が欠かせません。

BMWはM5 G90/M5ツーリング G99とXM Label G09について、規制が始まる前の段階から対応を進める方針を示しており、M5に関しては2026年春から技術的な最適化を順次導入するとしています。

つまり今回の話は、単なるマイナーチェンジというより「将来規制に適合しながら販売を継続するための設計変更」として捉えるのが自然です。

Euro 7対応でBMW M5 G90には何が求められたのか

BMWが示している対応の焦点は、M Hybridシステムのうち、とくに内燃機関(4.4リッターV8)側です。

具体的には、エンジン制御の最適化、排気ガスの後処理(排気浄化)の強化、そして燃焼方式としてミラー燃焼(Miller combustion process)の導入が挙げられています。

狙いは効率を高め、排出ガスを抑えることです。

導入時期についてBMWは、M5は2026年3月から、XM Labelは2026年4月から最適化したドライブ技術を適用するとしています。

適用範囲はEU加盟国だけでなく、EUの排出ガス適合に関する指令に従うEU域外の国も含まれる、という説明です。

その結果として、M5のV8エンジン出力は従来の430kW(585hp)から400kW(544hp)へ調整されます。

一方で電動側は基本的に変えず、ソフトウェア最適化で全体の整合を取る、という立て付けです。

BMW M5 G90で実際に起きた変更点とは

Euro 7の義務化が近づくなか、BMWは現在のM5 G90に対して具体的な技術変更を順次施しています。

まず最も注目されるのは、M5が搭載する4.4リッターV8エンジンの出力変化です。

これまでV8単体で577馬力とされていた出力は、Euro 7に対応するためツインターボ過給機構や燃焼制御の見直しを行い、約41馬力の低下(577→536馬力程度)が報じられています。

これは規制対応の一環として設計された最適化によるもので、単純な性能ダウンではなく排出ガス低減と燃焼効率の改善が目的です。

また、M5と同じパワートレインを持つSUVモデル「XM Label」でも同様の変更が実施され、EU市場やEU基準を採用する地域では共通した仕様となっています。

さらにBMWは、規制対応による変更をスムーズに実施するため、ドライブテクノロジー全体の最適化を進めており、エンジンの制御や後処理系の強化といった技術的なアップデートも含まれています。

こうした変更は欧州仕様ベースで進められているものの、総合性能や走行フィールについてはエンジンの単体出力低下の事実を踏まえつつも、BMWとしては「高い走行性能を維持」する意図を示しています。

設計上は性能に大きな変化が出ないよう調整が行われていますが、数値上はV8単体のスペックが下がるという事実は否めません。

日本仕様のBMW M5 G90は欧州仕様と同じ変更を受けるのか

日本仕様のBMW M5 G90がEuro 7の影響を受ける可能性について考える上で重要なのは、日本の排ガス規制が「欧州ベース」であるという点です。

日本の排出ガス基準は長年、欧州(ECE)規制を基に設計されており、BMWを含む輸入車メーカーは欧州仕様を基準に日本仕様を調整するケースが一般的です。

そのため、技術的な変更や適合要件は日本仕様にも反映される可能性が高いと考えられます。

例えばEuro 7に合わせたV8エンジンの出力調整や燃焼制御の最適化が行われれば、日本仕様も同じ仕様になることが想定されます。

実際にBMWはEuro 7対応について、「EU加盟国のみならず、EU基準適合地域全体に適用する」と明言しており、これには日本のような欧州規制をベースとする市場も含まれると解釈できます。

単純に「欧州だけの話だから日本は関係ない」と切り捨てることは難しく、日本仕様だけ別仕様にする合理性も低いと考えられます。

ただし、詳細な実装時期や日本での正式な仕様表記は現時点で公式発表がないため、現実的な確定情報としてはまだ未公表です。

欧州ベースの変更を日本仕様が受ける可能性が高いものの、最終的な仕様や導入時期については販売時のカタログ等で確認が必要です。

まとめ:日本仕様のBMW M5 G90はパワーダウンするのか

結論として、日本仕様のBMW M5 G90もEuro 7排ガス規制への対応による変更を受ける可能性は高いと考えられます。

日本の排ガス規制は欧州(ECE)基準をベースとしており、BMWがM5のV8エンジンに施した最適化は、欧州だけでなく同じ基準を採用する市場にも適用される流れだからです。

実際、M5ではV8単体の出力が調整されており、「パワーダウン」と表現される要因はこの点にあります。

ただしこれは性能を犠牲にした変更ではなく、将来規制に適合しながらM5を継続して販売するための現実的な対応といえます。

数字だけを見るのではなく、規制時代におけるMモデルの在り方として捉えることが重要でしょう。

Reference:roadandtrack.com

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本仕様のBMW M5 G90は本当にパワーダウンしますか?

Euro 7排ガス規制対応でV8側に最適化が入るため、日本仕様も同様の変更を受ける可能性は高いです。日本の排ガス規制は欧州(ECE)基準をベースとしており、欧州仕様の変更が日本仕様に反映されやすいからです。

Q2. パワーダウンとは、車が遅くなるという意味ですか?

この記事で扱うパワーダウンは、主にV8エンジン単体のスペック調整を指します。走行性能の体感がどこまで変わるかは別問題で、まずは規制対応として何が変更されたのかを事実として整理することが重要です。

Q3. 変更はいつ頃から適用されますか?

BMWはM5について、2026年春からEuro 7に向けたドライブ技術の最適化を順次導入する方針を示しています。日本仕様への反映時期は、国内導入タイミングや仕様確定の発表を待って確認するのが確実です。

Q4. なぜEuro 7で高性能V8が不利になるのですか?

排ガス規制が厳しくなると、燃焼制御や排気後処理をより広い条件で安定させる必要があります。高出力エンジンは走行状況による負荷変動が大きく、規制値を満たすための最適化が必要になりやすい、という構造的な背景があります。

Q5. 日本仕様だけ従来の仕様が残る可能性はありますか?

可能性は低いと考えられます。市場ごとに別仕様を用意すると、型式認証や管理コストが増えるためです。日本は欧州規制ベースである点も踏まえると、欧州仕様に沿った変更が反映される見方が自然です。

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