BMWの2シリーズには各種ボディバリエーションがありますが、その中でも1番の売れ筋である2シリーズグランクーペ F74もあと2年もすればフルモデルチェンジの時期になります。
基本的にはBMWの中のFFモデルのプラットフォームを採用したモデルですので、フルモデルチェンジを行ってもFFとAWDの組み合わせしかありませんが、なぜかBEV(電気自動車)の設定は見送られている模様です。
パフォーマンスデザインの進化:前輪駆動モデルにもMデザインの要素
2025年モデルのBMW 2シリーズグランクーペ F74が、ミュンヘンでスクープされ、その外観には驚くべき進化が見られます。
Mデザインの要素が前輪駆動モデルにも取り入れられ、特にクワッドパイプ(四本出しエキゾースト)の導入が注目されます。
これまでは「フル」Mカーにのみ見られたデザイン要素が、今回のモデルからMパフォーマンスモデルにも採用されることとなりました。
BMWのデザイン責任者であるドマゴイ・ドゥケクは、前年の新型BMW 7シリーズとi7の発表イベントで、次世代のM Performanceモデルにクワッドパイプが採用されることを明らかにしました。
これにより、M Performanceモデルがより力強い外観を持つことが確認されました。
進化したプラットフォーム:前輪駆動の維持とMデザインの継続
2025年型BMW 2シリーズグランクーペは、進化したUKL2/FAARプラットフォームをベースに製造されます。
このプラットフォームは前輪駆動モデルでありながら、M Performanceモデルに特有のデザイン要素を保持します。
前述のクワッドパイプを含むMデザインの詳細が、新たなモデルでも継続される予定です。
そのため、モデル全体の形状やサイズは維持されつつ、M Performanceモデルならではの力強い外観が演出されます。
エンジンと性能:新たな進化と魅力的なオプション
新型BMW 2シリーズグランクーペ F74は、米国市場でのデビューを予定しており、初めに登場するモデルは228 xDriveとM235 xDriveです。
特にM235iモデルは、更新されたB48エンジンを搭載し、驚異的な312馬力を誇ります。
これはBMW X1 M35iと同等のパワフルな性能を約束します。
また、このコンパクトセダンはデュアルクラッチオートマチックトランスミッションを採用し、よりコントロールを求める運転愛好家向けには、トップモデルのM235iにはパドルシフターが装備され、マニュアルギア変更も可能となります。
2025年モデルのBMW 2シリーズグランクーペ F74は、前輪駆動モデルでありながらM Performanceモデルの特徴的なデザインとパフォーマンスを提供します。
進化したプラットフォームと新たなエンジンの導入により、これからのBMW愛好家に魅力的な選択肢となることでしょう。
日本への2シリーズグランクーペ F74の詳細はまだ不明ですが、恐らくは現行型の2シリーズグランクーペ F44と同様に・・・
・2000cc4気筒ターボエンジン
・2000cc4気筒デーゼルターボエンジン
・2000cc4気筒ターボエンジン(ハイスペック版)
この3種類が導入されると思われます。
ただし、2シリーズグランクーペ F74にはBEV(電気自動車)の設定はありません。
兄弟車である同じFF系のBMW X1 U11にはiX1というBEVモデルが存在しますので、開発することは可能と思われます。
しかし、現在のところ予定がないということは、BMWのBEVのラインナップには2シリーズグランクーペは存在しない、つまり2025年に発売される2シリーズグランクーペ F74が最後の2シリーズグランクーペになる可能性が高いことを意味しますので少しさみしい感じがします。
【引用・参照元】