先日いろいろなことがあって赤いZ4からスカイスクレイパーグレーのZ4に乗り換えることになりました。
しかし、新車で購入したスカイスクレイパーグレーのZ4には、ファストトラックパッケージを装備させることができませんでした。
なので、どうにかしてファストトラックパッケージの装備を後づけできないのか?調べてみました。
ファストトラックパッケージの内容
セレクトパッケージは標準装備
私が購入した新車のZ4は、日本向けの最終ロットの車両になります。
そして、その車両からオプションの設定が変更され従来設定されていたセレクトパッケージが標準装備になりました。
よって、私が購入したZ4にはファストトラックパッケージしかオプションが設定されていません。
また、ファストトラックパッケージも年式によってオプション内容が変更されていますが、私が購入したZ4のカタログのファストトラックパッケージの内容は画像の通りになります。
- Mスポーツ・ブレーキ(ブルー・キャリパー)
- アダプティブMサスペンション
- Mシートベルト
- Mハイグロス・シャドー・ライン・エクステンド・コンテンツ
この4点がファストトラックパッケージの内容になります。
2019年式の赤いZ4に装備されている内容
恐らく2019年式の赤いZ4には、
- Mシートベルト
- Mハイグロス・シャドー・ライン・エクステンド・コンテンツ
この2つの装備がない(私が気づいていないだけ)ですし、私もココは重要視していません。
なのでファストトラックパッケージの後づけする装備は、
- Mスポーツ・ブレーキ(ブルー・キャリパー)
- アダプティブMサスペンション
この2つの装備を後づけできればよいと考えます。
Mスポーツ・ブレーキ(ブルー・キャリパー)
純正部品だから交換は可能だが・・・
私の2019年式の赤いZ4には、写真の通りに青いブレーキキャリパーが取り付けられています。
これが見た目でわかるファストトラックパッケージ装着車の証になります。
この大型のブレーキキャリパーを巣のブレーキキャリパーと交換できるのか?
オンラインのパーツリストで調べると、5番のパーツがキャリパーになると思います。
図の下にあるリストの赤い部分が5番の具体的なパーツの番号が書かれています。
- ブレーキキャリパーハウジング青 左:34116891273
- ブレーキキャリパーハウジング青 右:34116891273
他にも部品が必要になると思いますが、一番高価だと思うキャリパー本体の品番がわかりました。
この品番でGoogleで検索すると大まかな価格を知ることができます。
日本のサイトはヒットしませんでしたが、海外のサイトが複数ヒットしました。
いくつかのサイトで価格を調べてみると、約1,800ドルで販売されていることがわかります。
1,800ドル✕150円=27万円!
キャリパー1つで27万円ということは左右で54万円ってホント!
そこで、もう少し深く調べてみると灯台下暗しで日本の人気のショップのHPに参考になる記載がありました。
Q.ファスト・トラック・パッケージに設定されているMSportブレーキキャリパーは後付け可能でしょうか? 可能の場合、取り付け費用込みの金額を教えて下さい。
A.お問い合わせ頂き、誠にありがとうございます。
G20 320iへMSportsブレーキキャリパー後付けは可能で、お車の仕様により使用部品が異なりますが概算で工賃込1,050,000円(税別)程にて承ります。
また、キャリパーのカラーやディスクローター形状は異なりますが、MPerformanceブレーキシステムの後付けの場合でしたら工賃込416,000円(税別)にて承ります。
お車の仕様やご希望に合わせてご案内いたしますので、詳しくはお近くの店舗にてお問合せくださいますようお願いいたします。
青キャリパーを後づけすると車種は違いますが約100万円との概算見積がここには書かれています。
であれば、青キャリパーの左右で50万円超というのは間違いはない模様。。。
現実的な金額ではないですね。。。
MPerformanceブレーキシステム(赤キャリパー)
しかしこのQ&Aには追加情報として以下のような記載があります。
MPerformanceブレーキシステムの後付けの場合でしたら工賃込416,000円(税別)にて承ります。
MPerformanceブレーキシステムって何?と思ってまたGoogleで検索すると・・・

MPerformanceブレーキシステムは赤キャリパーのことなんですね。
ましてや、Z4にMPerformanceブレーキシステムを取り付けている様子がHPで紹介されています。
そのMPerformanceブレーキシステムの価格は約40万円と青キャリパーの半額程度。
個人的には、青キャリパーが好みですが、この価格差を知ってしまうと赤キャリパーを後づけするのが現実的な気がします。
それでも高価であることは間違いないし、この円安で現在の価格はさらに値上がりしていると思うとゾッとします。
まあ、これでブレーキに関してはファストトラックパッケージ化できそうだということがわかりました。
アダプティブMサスペンション
電子制御ダンパーを購入はできそうですが・・・
このようにアダプティブMサスペンションの中核をなす電子制御ダンパーは部品として購入することは可能です。
- スプリングストラット 左フロント EDC:37106895065
- スプリングストラット 左フロント EDC:37106895066
リアの品番までは調べていませんが、このフロントダンパーの価格をキャリパーと同じ用にGoogleで調べると、1本約400ドルということがわかりました。
リアダンパーも同じような金額だと仮定すると・・・
約400ドル✕4本=1,600ドル✕150円=約24万円ということがわかります。
電子制御ダンパーだけの価格としては思った以上に高くはないと感じますが、これ以外にどんな部品が必要なのか?
アダプティブMサスペンションの後づけ情報が存在しない
日本だけではなく海外のBMWに関するフォーラムなども含めてアダプティブMサスペンションを後づけしたという記載を見つけることができません。
似たような情報としては・・・
- アダプティブMサスペンションを解除するためコーディングした
- X5 G05(エアサス使用)でOTA(Over The Air(無線通信による更新))によるアダプティブMサスペンション化(BMWコネクティッド)
以前海外からのニュースでアダプティブMサスペンションのサブスク化のような記事を見ましたが、エアサスであれば、アダプティブMサスペンション化はソフトウエアの更新でできるってことですね。
しかし、スプリングサスの場合はソフトウエアの更新だけではなく、ハードの交換が必ず必要だと思います。
自分自身で調べるのは当然のこと、AIも使って調べましたが世界中のインターネットの中には、アダプティブMサスペンションの後づけに関する有力な情報や実際に施工した情報を見つけることはできませんでした。
ハード的にはオンラインパーツリストとにらめっこすればある程度調べることができると思います。
問題はコンピュータとのつなぎ込みで、コーティングの部分だと思いますがここは調べる手段がありません。
どうもアダプティブMサスペンション化するのは、かなり難易度が高いということがわかりました。
巣のZ4 G29をファストトラックパッケージ化することは可能なのか?
結論
- Mスポーツ・ブレーキ(ブルー・キャリパー)
- 青キャリパーよりMPerformanceブレーキシステム(赤キャリパー)なら可
- アダプティブMサスペンション
- 施工事例がないため取り付けは現状不可
完全なファストトラックパッケージ化することは、やはり難しいという結論になりました。
しかし現実問題としてブレーキキャリパーを大型できることは、見た目のインパクトが大きいため朗報です。

スカイスクレイパーグレーのZ4に取り付けたいホイールも決まっているため、クリアランスの問題さえクリアできれば、赤いキャリパーが映えることは間違いなしなので満足度が非常に高いです。

サスペンションに関しては、既に赤いZ4には3Dデザインのダウンサスが取り付けられているので、これを移植して様子を見ることになります。
現状特に問題はないですが、気になるようであればダンパーの交換、車高調に交換することで対処することになります。
残念ながら巣のスカイスクレイパーグレーのZ4 G29をファストトラックパッケージ化することは出来ませんが、見た目だけならほぼファストトラックパッケージ化できるので良しと考えることになします。
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