BMW Z1はそのユニークなデザインと革新的な特徴で知られており、中古車市場でも注目を集めています。特に低走行であることが、これから紹介する一台のBMW Z1の中古車を購入する上での魅力的なポイントです。なぜこの車が特別であるのか、どのようにして手に入るのかを詳しくお伝えします。
BMW Z1の特徴
1987年に初めて発表されたBMW Z1は、ブランドの歴史においても特異な存在です。
ユニークなボディデザイン、プラスチック製外装パネル、下側に引き込むドアなど、当時の他のBMW車には見られない特徴が数多く備わっています。
2.5リッター直列6気筒エンジンを搭載し、5速マニュアルトランスミッションを採用している点も、スポーティなドライビング体験を提供します。
エンジンやシャシーなどの多くの部品はE30型BMW 3シリーズと共有して作られていることから、現在も部品の供給などに困ることが少ないことも、現代においてこのBMW Z1を購入し維持することができる魅力の1つになります。
BMW Z1では稀少なハードトップの魅力
今回紹介するBMW Z1は、なんと言っても稀少なアフターマーケットのハードトップが付属しています。
Wiesmann Auto Sportが製造した約500台しか存在しないハードトップは、ヒーター付きリアウィンドウや高級な内装トリムが特徴です。
これにより、所有者は快適で個性的な車内空間を楽しむことができます。
通常アフターマーケットのパーツが付いていることが車の評価において減点されることが多いです。
しかし、今回のWiesmann Auto Sport背のハードトップは、BMWの純正パーツと思えるほどのクオリティであると同時に、その希少性や装備などにおいても減点どころか大きな加点の材料になる珍しいパターンです。
そもそもハードトップ付きのBMW Z1を見る機会はほぼないことを考えるとこの組み合わせは奇跡に近い1台なのかもしれません。
低走行のBMW Z1の価値
このBMW Z1の中古車は、わずか65マイル(約104キロメートル)しか走行していません。
この低い走行距離は、車両の状態を保つだけでなく、将来的なコレクターズアイテムとしての価値を高める要素となります。
特に、アメリカでは25年ルールにより車両を輸入することが可能であり、コレクターや愛好者にとって非常に魅力的です。
アメリカにおける25年ルールとは、並行輸入車が全面禁止のアメリカにおいて製造から25年以上経過した車は、クラシックカーとして登録できるという制度です。
このルールは並行輸入車の全面禁止の緩和措置として、1988年に導入されました。
このルールが適用されると、厳しい安全基準や要求される一部の仕様が免除されるという利点があります。
この25年ルールのために日本のネオクラな車(スカイラインやシルビアなどアメリカ未発売の国産スポーツカー)の多くがアメリカに輸入されて日本車ブームを作るキッカケにもなっています。
極上のBMW Z1オークション情報
このBMW Z1は、フランスで行われるArtcurialのオークションに登場予定です。
2024年2月2日に行われるこのイベントでは、108,442ドル(約1,600万円)から162,663ドル(約2,400万円)の範囲で落札される見込みです。
これは非常に希少で特別な車両であるため、オークションに参加して入手することができる最後のチャンスと言えるでしょう。
まとめ
低走行距離、稀少なハードトップ、オークションでの販売見込みなど、このBMW Z1は中古車市場で類まれなる存在となっています。
興味を持った方は、2024年2月2日のArtcurialオークションに注目してみてはいかがでしょうか。
BMWの歴史とデザインの一環として、この車両が新しいオーナーを迎える日が近づいています。
Reference:motor1.com