ハミタイ防止用のオーバーフェンダー
一時期話題になったハミタイに関する法律。
説明はこちらの記事に書かせてもらっているので割愛しますが、ざっくり言えばホイール交換などでフェンダーからタイヤがはみ出してもフェンダーになんちゃってオーバーフェンダーを取り付ければ違法にはならないという法律のことです。
ホイールを交換したりワイトレでオフセットを変更したりすると計算を間違うとフェンダーからタイヤがはみ出してしまうことはよくあります。
私のセカンドカーであるアバルト595Cもホイールを交換した際にワイトレを取り付けましたが、微妙に計算を間違ってしまったために後輪がハミタイ状態になってしまいました。
その際にはキャンバーシムという部品を取り付けて後輪にキャンバー角を付けることで後輪をフェンダー内になんとか収めることが出来ました。
このキャンバーシムを取り付けるまではディーラーに入庫するたびに簡易なオーバーフェンダー的なゴムの板をフェンダーに取り付けないと入庫させてもらえず非常に苦労していました。
結構ハミタイの法律は厳しいので見た目で大丈夫と思っていても正しく計測するとハミタイ判定されてしまうので注意が必要ですね。
BMWのフェンダーに取り付けられているオーバーフェンダー的なもの
こちらは最近日本でも発売が開始されたM3セダン G80の写真ですが赤い矢印の先のフェンダー部分に何やら突起物が付いているのが分かります。
ここ数年BMWなどの輸入車を購入すると主に後輪部分にこの突起物が付いていることがありますが、なぜこの部分に突起物が付いているのか?
私はてっきり日本のハミタイの法律をクリアさせるために、この突起物がフェンダーに取り付けられているのだと思っていました。
しかし、こちらの写真はドイツで撮影された写真ですので、このフェンダーの突起物は日本仕様のM3セダン G80にだけ取り付けられているのではなく、世界中のM3セダン G80に取り付けられているということになります。
このフェンダーに取り付けられている突起物の正式名称がフレアリングホイールアーチという名称だそうです。
フレアリングホイールアーチはどんな目的で取り付けられているのか?
こちらの写真はM2クーペですが、M2クーペの場合はフレアリングホイールアーチが前後に取り付けられていることが分かります。
確かにMモデルは元々オーバーフェンダーのボリュームが大きい車ですし、タイヤのツラもフェンダーギリギリを攻めている感じがします。
しかし、日本のハミタイ防止の法律をクリアするためだけにフレアリングホイールアーチが付いているのではないとすると一体どんな目的で取り付けられているのでしょうか?
フレアリングホイールアーチが取り付けられている理由として考えられるのはフェンダーギリギリを攻めているタイヤが巻き上げる砂利などでボディが傷つくことを防止する機能があります。
しかし、後輪だけに取り付けれているのなら分かりますが、前輪にも取り付けれれていることを考えると泥除け的な機能ということでは無さそうです。
と、言うことはこのフレアリングホイールアーチにはもっと実用性の高い効果を期待して取り付けれている可能性が高いですね。
例えば、このフレアリングホイールアーチを取り付けることで空気の流れを制御するとか。
今までこのフレアリングホイールアーチはハミタイ防止のために仕方なく取り付けられているものだと思っていましたが、実際にはもっと実用的な機能が備わっているみたいです。
一体どんな機能があるのか?興味がありますね。
【引用・参照元】