BMWが韓国で実施した「人気投票」企画で、ファイアーオレンジのM5 G90が1位になったというニュースが話題です。
私はこの結果を見て、ボディカラーは単なる好みではなく、その国の“クルマの楽しみ方”が反映されているなあと感じました。
しかも今回は、投票で終わらず、支持が集まった仕様を限定車としてオンライン販売につなげる点がユニークです。
この記事ではまず、人気投票がどんな仕組みと、「日本で同じ投票をしたら、現実的に何色が選ばれるのか?」を私なりに予想していきます。
❗️記事3行まとめ
✓BMW韓国人気投票でM5 G90が1位
✓ファイアーオレンジが選ばれた理由
✓日本で投票したら上位は何色?
BMWが韓国で実施した人気投票とは
BMWが韓国で実施した人気投票は、単なるアンケートではなく、実際の限定車販売を前提とした参加型企画です。
オンライン上で投票を行い、得票を集めた仕様をそのまま市販モデルとして成立させる点が特徴。
私はこのやり方を見て、ファン参加型でぜひ日本でも開催して欲しいと思いました。
投票の対象となったBMWの車種
投票の対象となったのは、Mモデルだけに限られていません。
M5 G90やM2といった高性能モデルに加え、X5やX3といったSUVも候補に含まれていました。
つまり、走りを重視する層からファミリー層まで、BMWの主要ユーザーを幅広くカバーする構成です。
その中でM5が1位になったという事実は、日本ではあまり考えられない結果だと思います。
日本の場合は「走り」のイメージが強いM2の方が人気があるでは?と考えたのですが、これは個人的な願望が含まれているから?
投票結果がそのまま限定車になる仕組み
さらに重要なのは、投票結果がそのままオンライン限定車として販売される点です。
支持が集まった仕様だけを少量で販売するため、メーカー側は在庫リスクを抑えられますし、購入する側も「選ばれた一台」という納得感を得やすい。
ボディカラーも完全な自由選択ではなく、BMW側が用意した候補の中から選ばれています。

私は以前アバルトをMYS(MAKE YOUR SCORPION)という仕組みで購入しました。
これは通常カタログには設定が存在しない仕様(ボディカラーや内装色など)を組み合わせて発注する仕組みです。
メーカーとしては新しく仕様を用意する必要はありませんが、購入者は珍しい車を手に入れることができるので満足度が高い仕組みです。
今回の韓国におけるBMWの人気投票も、恐らくはこのような仕組みで実施されたと思われます。
幸いBMWにはインディビジュアルというサービスがあるので、ファイアーオレンジなどの特殊な塗装も行うことが可能ですね。
なぜファイアーオレンジのM5 G90が1位になったのか
今回の人気投票で最も注目すべき点は、M5 G90というフラッグシップモデルに、ファイアーオレンジという非常に主張の強いボディカラーが組み合わされた仕様が1位になったことです。
M5はもともと性能や価格帯の面で万人向けの車ではありません。
それにもかかわらず支持を集めた背景には、「分かりやすい特別感」を重視する韓国市場の価値観があると私は感じました。
フラッグシップMモデルだから許される色
ファイアーオレンジは、控えめとは言い難い色です。
しかしM5 G90は、BMW Mの中でも象徴的な存在であり、派手な色を選んでも車格が負けません。
むしろ「ここまで振り切ってこそM5」という納得感が生まれやすい。
韓国のBMWファンにとって、M5は実用車ではなく、ステータスと自己表現の象徴であり、その価値観が色選びにも表れているように見えます。
SNS時代と限定車の相性
もう一つ無視できないのが、SNSとの相性です。
ファイアーオレンジのM5は写真映えし、限定車としての分かりやすさも抜群です。
私はこの点が、投票という形式と非常に噛み合った結果だと思いました。
投票する側は「自分が選んだ一台が目立つかどうか」を無意識に意識します。
その結果、無難な色よりも記号性の強いカラーが選ばれやすくなったのではないでしょうか。
韓国と日本で異なるBMWの「色」に対する価値観
この結果を見て、日本のBMW市場を思い浮かべると、やはり違和感を覚えます。
日本では高価格帯になるほど、ブラックやグレー、ホワイトといった無彩色が圧倒的に選ばれてきました。
私自身、これまでディーラーや中古車市場を見てきて、派手な色のMモデルが主流だと感じたことはほとんどありません。
日本では「長く乗れるか」「飽きが来ないか」「将来売りやすいか」といった視点が色選びに強く影響します。
その結果、どうしても無難な選択に収束しやすい。
一方で韓国では、限定車や特別仕様に対して、実用性よりも“今この瞬間の価値”を重視する傾向が強いように見えます。
どちらが正しいという話ではありませんが、同じBMWでも市場が違えば評価軸はここまで変わります。
ファイアーオレンジのM5 G90が1位になった背景には、単なる好みの違いではなく、クルマを通じて何を楽しむかという文化的な差があると、私は感じました。
もし日本で同じ人気投票をしたら何色が選ばれるのか
では、もし日本で同じ形式の人気投票を行ったら、どのような結果になるのでしょうか。
私は、ファイアーオレンジのような強烈な色が1位になる可能性は低いと考えています。
日本のBMWユーザーは、Mモデルであっても「派手さ」より「所有し続けやすさ」を重視する傾向が強いからです。
日本で支持されやすい現実的なボディカラー
具体的には、ブラック系やダークグレー、もしくは落ち着いたブルー系が上位に来る可能性が高いでしょう。
これらは日常での使いやすさと高級感を両立しやすく、中古市場での評価も安定しています。
私自身、これまで日本のBMWオーナーの声を見聞きする中で、「後悔しにくい色」を選ぶ人が多いと感じてきました。
限定車であっても、日本では「目立ちすぎない特別感」が好まれます。
派手な色は一瞬の満足度は高いものの、長期所有を考えると躊躇されやすい。
その価値観を前提にすると、日本の人気投票は韓国とはまったく違う結論になるはずです。
まとめ|ファイアーオレンジのM5が示した韓国と日本の違い
ファイアーオレンジのM5 G90が韓国の人気投票で1位になった背景には、派手さや分かりやすい特別感を重視する市場の価値観がありました。
一方で日本では、同じBMWであっても色に対する考え方はより慎重で、長期所有や実用性が重視されます。
どちらが優れているという話ではなく、クルマに何を求めるかの違いです。
今回の結果は、BMWという同じブランドでも、市場が違えば選ばれる答えがまったく変わることを示しています。
ひょっとしたら、日本よりも韓国の方が、InstagramなどのSNSが流行っていて、「映え」を重要視する人が多いのでは?とも思いますが。
Reference:press.bmwgroup.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW韓国の人気投票は誰でも参加できたのですか?
企画はオンラインで行われ、基本的には一般ユーザーが参加できる形式でした。ポイントは「投票で終わらず、支持が集まった仕様を限定車として販売につなげる」設計だったことです。
Q2. 人気投票は自由にカスタムできる内容でしたか?
完全な自由設計ではなく、BMW側が用意した候補(車種・カラー・方向性)から選ぶ方式です。候補を絞ることで、限定車として現実的に成立しやすくなります。
Q3. 投票の対象車種には何が含まれていましたか?
M5 G90やM2などのMモデルに加え、X5やX3といったSUVも候補に含まれていました。幅広い層をカバーする構成の中で、M5が1位になった点が特徴です。
Q4. なぜファイアーオレンジのM5 G90が1位になったのですか?
フラッグシップMモデルなら強い色でも車格が負けにくく、「限定の分かりやすさ」やSNS映えによる記号性が支持を集めやすいからだと考えられます。
Q5. 日本で同じ人気投票をしたら、どんな色が上位になりそうですか?
日本では長期所有やリセールを意識し、ブラック系・ダークグレー系・落ち着いたブルー系など、派手すぎない色が上位になりやすいと私は予想します。











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