中古車あるある、そんな言葉がありますが、車ってオーナーが変わると故障します。
これは私の経験ですが、多くの中古車オーナーさんも購入後すぐに故障を経験される人も多いのではないでしょうか?
今回の場合は私のZ4 G29が納車されてから3ヶ月が経過したタイミングで、パワーウインドウから「ギーギー」と異音が発生してしまいました。
パワーウインドウを閉めると「ギーギー」と異音
異音に気づいたのは何かの作業をしている時だった思います。
作業をする際に助手席の窓を閉めた方が作業がしやすいと思ったので、パワーウインドウを下げました。
そして作業が終わったのでパワーウインドウを上げると、「ギーギー」と異音が聞こえます。
最初はガラスとウエザーストリップが擦れる音だと考えたのでシリコンスプレーを塗布してみました。
しかし状況は全く変わらず相変わらず「ギーギー」と異音がします。
何度もパワーウインドウを上げ下げしていると、この音はメカニカルな音(機械的な音、金属やプラスチックが擦れる音)のような気がしてきた。
なので、あまりパワーウインドウを動かすのも症状が悪化するのではと考えて、その日は作業をするのは諦めました。
ちなみに、パワーウインドウの異音とはこんな音です。
BMW Z4 G29 助手席のパワーウインドウからの異音の動画
パワーウインドウの仕組みってどうなっている?
ウインドウレギュレーターとECU
仕組みとしては、ドア内部に「ウインドウレギュレーター」と呼ばれる昇降機構が組み込まれ、モーターの回転をワイヤーやギアでガラスの上下運動に変換しています。
運転席・助手席のスイッチから信号が送られると、ECU(電子制御ユニット)がモーターを駆動。
開閉角度や速度はECUによって制御され、途中で異常な抵抗を検知すると自動的に停止または逆転する「挟み込み防止機能」も備わっています。
今回は電子系ではなく機会系のトラブルだと思いますから、「ウインドウレギュレーター」が怪しいということになります。
ソフトトップの開閉にも影響
そして調べている際にわかったのですが、Z4のような電動ソフトトップ車では、ウインドウ制御がルーフ動作と連動しており、開閉時には自動でガラスが数センチ下降します。
そのため、ウインドウ系統のトラブルが発生すると、幌の動作にも影響が及ぶことがあるとのこと。
よって早めに修理をした方が良さそうです。
故障の原因は特定できず
故障の主な原因はモーターの劣化、レギュレーターのワイヤー切れ、スイッチの接点不良、またはECU側の通信エラーなど多岐にわたります。
今回は動作はしていますのでワイヤーが切れたり、モーターが壊れたりはしていないと思いますが。
Z4 G29のパワーウインドウレギュレーターの価格
Z4 G29のウインドウレギュレーターの品番
今回いろいろ調べたついでにZ4 G29のパワーウインドウレギュレーターの価格を調べてみました。
品番は特定できたのでGoogle で品番を検索すれば何かがヒットするでしょう。
Z4 G29 パワーウインドウレギュレーター(左):51339482279
Z4 G29 パワーウインドウレギュレーター(右):51339482280
品番はこのようになっています。恐らくは年式に関わらず同じ品番だと思いますが、自己責任にてお願いします。
通販のウインドウレギュレーターの価格
実際にヒットしたパワーウインドウレギュレーターの価格は・・・
61,697円!
ウインドウレギュレーターってこんなに高いの?というのが正直な感想。
通販なので送料も込みの価格だと思いますが、それにしても価格が高いような気がします。
昨今の為替やインフレなどで価格が上昇している?
いやいやそれでも値上げの幅が2倍、3倍にはなっていないはず。
どっちにしても、私がDIYで修理、交換できるわけはないので、いつものショップに修理の依頼をして交換してもらうことに。
パワーウインドウレギュレーターの交換
ウインドウレギュレーターの交換時間は2時間で交換の予定が・・・
こんな感じでショップで助手席のパワーウインドウレギュレーターを交換してもらいました。
当初の予定では作業時間は2時間程度と聞いていたので、ショップで適当に時間を潰しながら待っていました。
しかし、写真は作業がかなり進んだ段階で内張りが外れていますが、この内張りを剥がすのに悪戦苦闘されていた模様。
恐らく新車から一度も内張りを剥がしたことがないため、各部が固着していたと思われます。
この写真のように内張りを剥がしてレギュレーターを取り外すことができた段階で2時間以上経過しています。
ウインドウレギュレーターの異音の原因
足元には新旧のレギュレーターが並んでいます。
これから新しいレギュレーターの取り付けですね。
ここからは一気に作業が進んで、3時間弱でレギュレーターの交換作業は終了です。
予定時間よりかなりオーバーしましたが、私が交換していたら内張りすら剥がせなかったかもしれません。
なので仕方がないですね。
取り外したウインドウレギュレーターがこちら。
見た感じではどこも壊れてはいない感じです。
整備士さんも古びた印象だけど見た目は壊れた部分は特定できないとのこと。
経年劣化でどこかのギアのかみ合わせが悪くなっているのかもしれません。
さて、今回のZ4 G29のパワーウインドウレギュレーターの修理代はいくらになるのでしょうか。
自動車部品の通販の価格はボッタクリ?
こちらが今回のZ4 G29のパワーウインドウレギュレーターの交換費用の領収書です。
- ウインドウレギュレーター交換工賃:13,000円
- ウインドウレギュレーター(左):51339482279:39,800円
あれ?ウインドウレギュレーターの価格が39,800円になっています。
通販の価格は61,697円でしたので、約1.5倍の価格で販売されている?ことになります。
この価格差がなぜ生じるのかは不明ですが、自動車部品、特に輸入車の部品は、下手に通販で購入すると大損するかもしれませんね。
しかし、通販で販売されている価格以下で部品代+工賃で交換ができたことを考えるとなんだか得した気分になります。
なぜ中古車はオーナーが変わると故障するのか?
基本的に中古車は故障する
今回のパワーウインドウの異音は納車から約3ヶ月経過して発生しました。
私は過去に何台も中古車を購入していますが、多くの場合購入して1年位内に大なり小なり故障を経験しています。
特に輸入車の場合はどのくらい古い車を購入したかにもよりますが、国産車と比較すると故障する確率は高いと思います。
また輸入車は国産車と比較して部品代?工賃?が高い印象です。
中古車ライフは故障との付き合い

なので今回のように6年落ちの輸入車の中古車を購入する場合は、納車後の修理代金も予算に組み込む、または有料の保証に加入するのが良いと思います。
車は何千何万という部品の塊です。
そしてその塊が微妙なバランスを保ちながら作られる工業製品です。
車の運転の仕方、保管場所、整備の頻度などはオーナーごとに違います。
その僅かな違いからそれまで発覚しなかった部分に負担がかかる、または不具合に気づくため中古車を購入してすぐに故障が発生するのではないでしょうか?
なので、機械は故障するものと割り切って、故障とうまく付き合うのも中古車ライフなのだと思います。










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