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アルピナ B8 GT 発売~限定99台は伝説になるのか?

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アルピナ B8 GT 発売~限定99台は伝説になるのか?アルピナが送り出す最後の純ガソリン車「B8 GT」が、限定99台で登場しました。

BMW 8シリーズ グランクーペをベースにしたこの特別モデルは、634PSのV8ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速3.3秒、最高速度330km/hという圧倒的なパフォーマンスを誇ります。

さらに、専用のシャシーセッティングや豪華な内装が施され、究極のグランドツアラーとして仕上げられました。

本記事では、その魅力やスペックを詳細に解説します。

この記事のポイント
  1. 限定99台!アルピナ B8 GT 発売:BMW 8シリーズ グランクーペをベースにしたアルピナ最強のモデルは、634PS・850NmのV8ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速3.3秒、最高速度330km/hを実現
  2. 特別仕様のデザインと豪華装備:カーボン製エアロ、21インチ鍛造ホイール、7色の特別カラーを採用し、Lavalinaレザー内装や創業者サイン入りプレートなど、高級感あふれる仕上げに
  3. アルピナ最後の純ガソリン車の可能性:BMWの電動化戦略により、B8 GTはアルピナ最後の内燃機関モデルとなる可能性が高く、今後コレクターズアイテムとしての価値が期待される

アルピナ B8 GTの基本スペック

BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | アルピナ B8 GT 発売~限定99台は伝説になるのか?
日本でもBMWアルピナ B8グランクーペ G16が発売開始
既に欧州では販売が開始されていたBMWアルピナ B8 グランクーペ G16が日本でも販売が開始されました。

アルピナ B8 GTは、BMW 8シリーズ グランクーペをベースにした高性能モデルであり、ブランド史上最もパワフルな量産車となりました。

その特徴を詳しく見ていきましょう。

4.4リッターV8ツインターボエンジン

アルピナ B8 GTには、BMWの「N63」型4.4リッターV8ツインターボエンジンが搭載されています。

最高出力は634PS(466kW)、最大トルクは850Nmに達し、従来のアルピナ B8よりも12PS、37Nmの向上が図られています。

なお、BMW M部門の「S63」エンジンを搭載するM8 コンペティション グランクーペの最高出力は625PS、M5 CSは635PSとなっており、B8 GTはM8より9PS高く、M5 CSと比べると1PS低い出力です。

しかし、トルクに関してはM8 コンペティションが750Nm、M5 CSが750Nmであるのに対し、B8 GTは850Nmと100Nmも高い数値を誇ります。

このため、B8 GTはより力強く、スムーズな加速特性を持っています。

加速性能と最高速度

このパワーユニットの進化により、B8 GTのパフォーマンスは圧巻の数値を記録しています。

  • 0-100km/h加速:3.3秒
  • 0-200km/h加速:10.5秒
  • 最高速度:330km/h

これらの数値は、M8 コンペティション グランクーペに匹敵し、アルピナの哲学である「快適性を伴ったハイパフォーマンス」を体現しています。

8速ATと駆動方式

トランスミッションは、BMW製ではなくZF製の8速オートマチックトランスミッションを採用。

アルピナによる専用チューニングが施され、スムーズかつ力強い加速を実現します。

また、駆動方式はxDrive(四輪駆動)を採用し、どんな路面状況でも安定したパフォーマンスを発揮します。

このように、アルピナ B8 GTはBMW M8と異なるアプローチで仕上げられた究極のグランドツアラーと言えるでしょう。

M8との違いとアルピナの哲学

アルピナ B8 GTは、BMW M8 グランクーペと比較されることが多いですが、そのキャラクターは大きく異なります。

アルピナの哲学に基づき、快適性と高速巡航性能を重視した設計がなされています。

エンジンの違い:S63 vs N63

BMW M8 グランクーペは、M専用設計のS63型4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は625PS(M8 コンペティション)または635PS(M5 CS)に達します。

一方、アルピナ B8 GTは、BMWのN63型エンジンをベースに独自チューニングを施し、634PS/850Nmを発生。

出力はM8とほぼ同等ですが、トルクはB8 GTのほうが74Nmも上回っており、より扱いやすいパワーデリバリーが実現されています。

サーキット vs 高速巡航

M8 グランクーペは、BMW M部門が手掛けたモデルであり、サーキット走行を重視したシャシーセッティングが施されています。

一方、B8 GTは、アウトバーンを高速で快適に巡航するためのモデルとして開発されており、よりしなやかな足回りと快適な乗り心地を実現しています。

アルピナ独自のアダプティブダンパーと専用チューニングのZF製8速ATにより、極めてスムーズな加速と安定した乗り心地を提供します。

ブランドの哲学の違い

BMW Mモデルは、純粋なスポーツカーとしての性能を追求するのに対し、アルピナは「ラグジュアリーとハイパフォーマンスの両立」をコンセプトにしています。

そのため、B8 GTはM8ほどアグレッシブではなく、長距離移動時の快適性を最優先に考えた設計がなされているのです。

デザインと限定仕様

アルピナ B8 GTは、視覚的なインパクトとエレガンスを兼ね備えた特別なデザインが施されています。

エアロパーツや専用カラー、インテリアの仕上げに至るまで、細部にわたってこだわり抜かれています。

エクステリアデザイン:洗練されたスポーツ性

B8 GTの外観は、BMW 8シリーズ グランクーペの優雅なシルエットをベースに、アルピナならではのアレンジが加えられています。

  • フロントとリアに専用のカーボン製エアロパーツを装備
  • より存在感を増したリアディフューザー
  • アルピナ伝統の21インチ鍛造クラシックホイール(専用設計のPirelli P Zeroタイヤ装着)
  • 専用の「ALPINA」バッジを随所に配置

これらのデザイン要素により、スポーティかつ洗練されたスタイルが際立っています。

限定カラーバリエーションと特別塗装

アルピナ B8 GTは、7色の特別なボディカラーが設定されており、通常のBMW 8シリーズとは異なる独自の個性を持っています。

  • アルピナブルー
  • アルピナグリーン
  • ヴァーダントグリーンパール
  • パープルシルク
  • エニグマティックブラック
  • クリスタルカセリットブラック
  • アークティックレースブルー

さらに、20台限定でツートンカラー仕様が用意され、サファイアブラックとアルピナブルーまたはアルピナグリーンの組み合わせが選択可能です。

このツートンペイントには追加オプション費用として**€11,150(約180万円)**が必要になります。

インテリア:最高級の素材と特別な仕立て

B8 GTのインテリアは、アルピナの伝統に則った豪華な仕様となっています。

  • フルレザー仕上げのシート(オプションで最高級Lavalinaレザーも選択可)
  • ウッドパネルとアルミニウムアクセントを組み合わせたダッシュボード
  • カップホルダーには創業者ブルカルト・ボーフェンジーペンのサイン入りメタルプレートを装着

Lavalinaレザーを選択する場合、追加オプションとして**€19,200(約310万円)**が必要です。

このように、B8 GTはエクステリア・インテリアともに特別な仕上げが施され、限定99台という希少性をさらに高めています。

価格と付属品

アルピナ B8 GTは、その性能や限定仕様にふさわしい高価格帯のモデルとなっています。

また、特別な付属品が用意されており、コレクターズアイテムとしての価値をさらに高めています。

基本価格とオプション料金

B8 GTのドイツ本国での基本価格は€225,000(約3,650万円)に設定されています。

これは、BMW M8 コンペティション グランクーペ(約€176,000)よりも約€50,000(約8,000万円)高い価格です。

さらに、オプションを追加することで価格は大幅に上昇します。

  • ツートンカラーオプション(サファイアブラック+アルピナブルーまたはアルピナグリーン):€11,150(約180万円)
  • Lavalinaレザーインテリア(最高級レザー仕様):€19,200(約310万円)

これらを組み合わせると、総額は€270,000(約4,380万円)を超えることになります。

特別付属品:時計とウィークエンダーバッグ

B8 GTには、オーナー限定の特別な付属品が用意されています。

  • Carl F. Bucherer製 Manero Flyback(アルピナ仕様のスイス製腕時計)
  • Lavalinaレザー製ウィークエンダーバッグ(2個セット)

この特典により、B8 GTの所有体験がさらに特別なものとなります。

限定99台という希少性に加え、これらの特別な付属品が揃うことで、B8 GTは単なる高性能GTカーではなく、特別な価値を持つコレクターズモデルとなっています。

まとめと今後の展望

アルピナ B8 GTは、BMW 8シリーズ グランクーペをベースにした究極のグランドツアラーとして登場しました。

限定99台という希少性に加え、圧倒的なパフォーマンスとラグジュアリーな仕上げが施されたこのモデルは、まさにアルピナの集大成と言えるでしょう。

B8 GTの意義:アルピナ最後の純ガソリン車

B8 GTは、アルピナがBMWグループに統合される前の「最後の純ガソリン車」となる可能性が高いモデルです。

BMWは今後、電動化を加速させる方針を打ち出しており、アルピナブランドの次世代モデルもハイブリッドやEVが中心になると予想されています。

また、BMW 8シリーズ自体も2025年末までに一部モデルが廃止され、現行世代は2026年までに終了する見込みです。

後継モデルが登場する可能性はあるものの、それが内燃機関を搭載するかどうかは不透明です。

コレクターズアイテムとしての価値

アルピナ B8 GTは、限定99台という極めて少ない生産台数からも、将来的にコレクターズアイテムとしての価値が高まることが予想されます。

特に、ツートンカラー仕様やLavalinaレザー内装のモデルは、より希少性が高くなるでしょう。

また、創業者ブルカルト・ボーフェンジーペンのサインが入った最後のアルピナ車という点も、ブランドの歴史を象徴するモデルとして特別な存在になります。

アルピナの今後とB8 GTの伝説化

アルピナは、BMWグループに統合されたことで、今後のラインナップが大きく変化すると考えられます。

2029年頃には、8シリーズの後継モデルが電動化された形で登場する可能性があり、アルピナもそれに合わせたEVモデルを開発するかもしれません。

そうした未来を考えると、B8 GTは「アルピナらしい内燃機関モデルの最終進化形」として、今後さらに評価が高まることが予想されます。

このモデルが、伝説として語り継がれる日も遠くないかもしれません。

Reference:motor1.com

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