私もいつかは乗ってみたいと思っているBMWアルピナですが、噂では今後の開発されるモデルから2ドア車は廃止(開発しない)の方針らしいです。
現在のBMWアルピナのラインナップ
現在日本で購入できるBMWアルピナのラインナップはどのようになっているのか?
- B3セダン&ツーリング(G20)
- D3Sセダン&ツーリング(G20)
- B5セダン&ツーリング(G30)
- D5Sセダン(G30)
- B7セダン(G11)
- XB7(G07)
- XD3&XD4(G01&G02)
実質的にはこの7車種系が現在日本で購入できるBMWアルピナのラインナップになります。
数年前まではディーゼル系やSUV系はBMWアルピナではラインナップされていなかったので、近年のディーゼルやSUV人気に合わせてBMWアルピナのラインナップも変化しているということでしょう。
しかし、BMWアルピナというメーカーは基本的に手作りに近い生産体制で年間の生産台数が2,000台程度という非常に小規模な自動車メーカーです。
そして、その生産台数が少ない事が逆にブランド価値の向上につながっていることからも、少し車のカテゴリーは違いますがフェラーリに近い考え方で運営されている数少ない自動車メーカーだと言うことが出来ると思います。
ラインナップが増える=生産台数が増えるのは良いことか?
通常の自動車メーカーであれば、ラインナップが増えて販売台数が増えることは喜ばしいことですが、BMWアルピナやフェラーリにとっては逆に悩ましい結果になります。
販売台数が少ないことが車両の希少性を高めてブランドのイメージアップにつながるからです。
現にフェラーリは年間生産台数をこれ以上増やさないように調整していることを明言しています。
BMWアルピナにおいてはフェラーリほど明確に生産台数を増やしたくないということは言明していませんが、何かのインタビュー記事では年間の生産台数が2,000台規模が丁度よい規模だと話していたと記憶しています。
結局BMWアルピナの販売台数が増えた理由は、車に対するトレンドの変化とBMWのラインナップが激増したことが原因ですが、このままでは生産台数が増えてしまうことを恐れて販売車種の整理を考えている模様です。
1車種辺りの販売台数が少ないと思われる2ドアを削減?
現在のBMWアルピナのラインナップを見れば分かるように、既に実質的には2ドア車の販売は行っていないというが分かります。
現在2ドア車で購入できるのはB4&D4のみだけですが、既にBMW 4シリーズクーペ F32はモデルチェンジが行われていることから近日中には販売が停止される見込みです。
次にBMWアルピナのラインナップに加わる予定なのがB8ですが、こちらは既にグランクーペのみがラインナップに加わり、2ドアの開発は行わない意向だと言われています。
また、最近販売が開始された新型G22型4シリーズクーペに関してはグランクーペのみがラインナップに加わり、長年BMWアルピナのラインナップに加わっていたB4及びD4は廃止される見通しです。
年間販売台数を多く出来ないBMWアルピナとしては、1車種で多くの台数を販売(と言っても限りがありますが)出来る車種にラインナップを整理することは合理的な戦略だと思います。
よって、1車種辺りの販売台数が少ない2ドアクーペを廃止することは、BMWアルピナを存続させるには必要な処置だと思います。
気分的には残念な感じもしますが、BMWアルピナがBMWアルピナらしく存在し続けるには仕方がないことだと割り切るしかありませんね。