MINIクーパー JCW F66は先代と同じ馬力MINIクーパー JCW F66がついに発表され、その性能が大いに注目を集めています。この記事では、先代モデルF56 JCWとの比較を通じて、新型モデルの進化とその影響を詳しく解説します。

【この記事のポイント】

馬力は同じ、トルクは増加
新型 MINIクーパー F66 JCWは先代と同じ231馬力ながら、トルクが1,500rpmで280ft-lbsに増加

改善された走行性能
ニュルブルクリンク24時間耐久レースでのタイムが先代を大幅に上回る

デザインとトランスミッションの変更
車両のサイズがわずかに拡大し、7速DCTのみの提供となり、マニュアルトランスミッションは廃止

MINIクーパー JCW F66の馬力

発売前にMINI クーパー JCW F66がスクープされる

新型 MINIクーパー F66 JCWの馬力は、先代モデルのMINIクーパー F56 JCWと同じ231馬力を誇ります。

しかし、注目すべきはそのトルクの大幅な向上です。

新型 MINIクーパー F66 JCWは、1,500rpmで280ft-lbsのトルクを発揮し、これにより低回転域から力強い加速が可能となっています。

先代の MINIクーパー F56 JCWは235ft-lbs(約320Nm)のトルクだったため、新型 MINIクーパー F66 JCWは45ft-lbs、つまり約16%のトルク増加を実現しました。

この進化により、馬力が同じでも新型の走行性能は確実に向上しています。

新型デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の導入

馬力は同じでも、新型MINIクーパー F66 JCWは先代よりも明らかに速さが向上しています。

新型MINI ジョンクーパーワークス F66 発売前にレースに参戦

ニュルブルクリンク24時間耐久レースで新型MINIクーパー F66 JCWは10:06.773というタイムを記録し、先代新型MINIクーパー   F56 JCWの10:44.118を大幅に上回りました。

このタイム短縮は、トルクの増加、新しいデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の導入、そして広がったトレッドが要因です。

これらの改良により、新型MINIクーパー  F66 JCWは同じ馬力でも高いパフォーマンスを発揮するモデルとなっています。

新型MINIクーパー F66 JCWは先代よりわずかにサイズアップ

新型MINIクーパー F66 JCWは、先代モデルに比べて全長が3879mm、全幅が1499mmと、わずかにサイズアップしています。

この変更により、よりしっかりとした安定感のある印象を与えます。

一方で、車両重量は146ポンド増加し、3,097ポンド(約1.4トン)となりました。

この重量増加は性能向上に伴うものであり、トルクやトランスミッションの改良とともに全体的な走行性能を高める要素となっています。

新型MINIクーパー F66 JCWはMT(マニュアルミッション)の設定はありません

新型 MINIクーパー F66 JCWでは、トランスミッションが7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)のみとなり、マニュアルトランスミッションは廃止されました。

この変更により、シフトタイムが短縮され、操作性がさらに向上しています。

自動的でスムーズなシフトチェンジはパフォーマンスを高めますが、マニュアルの運転を楽しんでいたファンには少し残念な部分かもしれません。

しかし、レスポンシブなドライビング体験は、新しいDCTによってしっかりと提供されます。

通常のMINIクーパー F66にはパドルシフトが省略されていますが、新型 MINIクーパー F66 JCWにはパドルシフトが装備されるため、MT(マニュアルトランスミッション)と同様にギアチェンジを楽しむことは可能です。

新型MINIクーパー JCW F66の発売時期

新型MINIクーパー JCW F66は、先代と同じ馬力を維持しつつも、トルクの増加や性能向上により、全体的なドライビングエクスペリエンスが大幅に改善されました。

これにより、新型MINIクーパー F66 JCWはより速く、よりレスポンシブな走行が可能です。

生産は2024年11月から英国オックスフォード工場で開始され、英国およびEUでの発売が予定されています。

日本では年明けからの発売が予想され、MINIファンにとって期待を裏切らない進化した一台です。

Reference:motoringfile.com