新しいM8 コンペティション F92はM6 クーペの後継車種になりますが、どこがどの様に進化したのでしょうか?
M8 クーペ F92はM6 クーペの正常進化版なのか?
そもそも新しい8シリーズは現行型の6シリーズの後継車種として開発されました。
理由は私の以前の愛車である6シリーズグランクーペが市場から好意的に迎えられたこと、またポルシェやアストンマーチンなどの高級スポーツカーに対抗できるモデルが無かったこと。
この2点が8シリーズの復活と6シリーズを8シリーズへ移行させることになった理由である、と私は考えています。
以前6シリーズはモデルチェンジの情報もなくほそぼそと在庫車を中心に販売が行われているので、今後の6シリーズの立ち位置は不明ですが6シリーズグランクーペの元オーナーとしては少しうれしい話だと思っています。
そのハイパフォーマンスモデルであるM8 クーペ F92は現行型のM6 クーペからどのように進化しているのか?
今回はM8とM6を比較しながら8シリーズと6シリーズ全体も含めて比較してみたいと思います。
8シリーズの「売り」はデザインである
このように側面からM8ちおM6を比較してみるとM6の方が全体的に保守的なデザインであることが分かります。
抑揚の効いたサイドプレスラインがM8のマッチョな感じがします。
この写真で見る限りだとM6の方がボンネット、トランク部分が長く見えます。
逆にM8の方はボンネットがM6より短くサイドから見た感じでは私のM4に近いバランスのような印象。
またトランクがM6の用に独立したデザインというよりはハッチバックに近いからりなだらかなラインを描いていることなどが大きな違いと言えそうです。
M6 クーペも後部座席の頭上の余裕は少ない車でしたが、おそらくM8の後部座席はそれ以上に低くなっていると思われますので、完全な2by2として割り切らないとイケないかもしれません。
この辺の考え方はデザインと実用性の落とし所で決まる訳ですが、今回のM8に関してはデザイン優先になっていると思われます。
メルセデス・ベンツはモデル末期が最高評価
確か自動車評論家の徳大寺さんがもっとも高品質なメルセデス・ベンツはモデル末期のモデルである、的な名言を著作で述べられていたと記憶していますが、今回のM8とM6の比較においてはどうだろうか?
徳大寺さんのこの言葉は輸入車は生産すればするほど組み立て精度がアップし、かつ装備面においても進化しているモデル末期の車を購入するのが一番賢い車の買い方だ、という趣旨だったと思います。
しかし、現在の輸入車の品質向上は長年輸入車を乗り続けている人ならおわかりだと思いますが、徳大寺さんの世代から比べると格段にアップしています。
それよりも、モデルチェンジした車の方が最新の技術で作られた装備がてんこ盛りで搭載されているので旧型のモデル末期と新型の初期ロットの車であれば満足度は新型に軍配があがると思います。
今回のM8に関して言えば、最新の安全装備などでは新型の方が一日の長があることは明らかでありM6の中古車を価格差だけでチョイスするのはあまり良い判断ではありません。
しかし、M8の価格はM6に比べてかなりの割合でアップしていることを考えると、その半値で購入できるM6の中古車は魅力的ともいえるます。
ここは車に対して何を求めるのかで決めることになりますので、xDriveにこだわりがないのであればM6の中古車も魅力的ではあります。
【引用・参照元】