BMW Mモデルには様々なグレードが存在してきましたが、その中でも一番メジャーなグレードがCSLです。今後のMモデルのトップラインにCSLを設定することが決定したようです。
BMW Mモデルの最強バージョンはCSL
現在のM4(F82)にはGTSというグレードがあり、これはM4の最強バージョンモデルとして限定販売されています。
ただし、ヨーロッパではM4 GTSはハード過ぎる仕様のため想定上に人気がないモデルと言われています。
以前、MモデルのすべてにCSバージョンを設定するという噂がありましたが、実際にはCSLが各Mモデルのトップラインとして設定されることが分かりました。
CSLというのはコンペティション・スポーツ・ライトの略だったと思いますが、M4 GTSが想定上に不人気だったにも関わらずCSLグレードを各Mモデルのトップラインに据える理由は不明です。
M4 GTSの仕様はまさに昔のCSLのコンセプトだと思うのですが、BMWはこのハード路線を継続させる模様です。
CSLはXシリーズには設定しない
現状のBMW M社のラインナップにはX4、X5、X6というSUVモデルも存在しますが、CSLの名称を与えられるのはこれらのXモデル以外のMモデルになる模様です。
XシリーズはBMW M社からしてもピュアスポーツという認識ではないのは発売当初から言われていたことですが、今回のXシリーズへのCSLモデル未導入はそれを裏付けたことになります。
よって、CSLの称号が与えられると思われるのは・・・
・M2
・M3
・M4
・M5
・M6
・M8
というクーペ、セダン系のMモデルになると思われます。Z4が予想から除外されているのは新型Z4のスクープ記事の中にMモデルは検討していないという話があったためです。
この辺はトヨタ・スープラとの兼ね合いがあるのかもしれません。またはCSL=クローズドボディという定義があるのかもしれません。
今後のMモデルのグレード別位置付け
トップラインがCSLとして復活することでGTSは一代限りとなり、Mモデルの階層は以下の様に整理されます。
・ベースグレード
・コンペティション
・CS(コンペティション・スポーツ)
・CSL(コンペティション・スポーツ・ライト)
ベースグレードが一番おとなしいモデル(と言っても標準モデルよりはずっと高性能ですが)になり、最もハードなモデルがCSLになると思われます。
恐らくCS、CSLは限定生産モデルになると思われますので、現状のM4 GTS同様に
・カーボンボンネット等による軽量化
・ウオーターインジェクションなどのハイパワー化
・ロールバー等のレーシングカー化
という仕様となりサーキット走行を主眼に作られるモデルになり、CSはCSLの実用装備を付加したモデルになるでそしょう。GTSとCSの関係がCSLとCSの関係との関係に置き換わるということです。
コンペティションはカタログモデルとして販売され、ベースグレードのアップグレード版として用意されると思います。
これらの商法はポルシェの商法に近いものですが、ポルシェほどの付加価値が得られるかは不明です。
どちらにしても、Mモデルの購入を検討している方は、CSLの販売まで考慮して購入するタイミング、グレードを考える必要がありそうです。
【引用・参照元】
BMW CEO Reveals CSL Models Will Top M Cars Lineup
BMW CEO Reveals CSL Models Will Top M Cars Lineup