BMW M3(F80)/M4(F82)の特徴の一つにカーボンパーツが多用がありますが、その中のひとつであるカーボンドライブシャフトが廃止されることに。なぜ、モデル末期の今になってこのような大きな変更が発生したのでしょうか?
カーボンドライブシャフトからスチールドライブシャフトへ変更
BMWは今年の11月から生産されるBMW M3(F80)/M4(F82)のドライブシャフトをカーボン製からスチール製へ変更することを発表しました。
カーボン製ドライブシャフトはBMW M3(F80)/M4(F82)の「売り」のひとつだったハズですが、ここにきてスチール製に変更される理由はなんでしょうか?
BMWから発表されている内容では、太いカーボン製ドライブシャフトから細いスチール製のドライブシャフトに変更することで発生するスペースに排ガス規制に適合させるための浄化装置を取り付ける必要があるため、と説明しています。
排ガス規制の厳格化は年々厳しくなっていることは事実だと思いますが、そのために「売り」であるカーボン製ドライブシャフトをスチール製ドライブシャフトに変更することは、車のパフォーマンスと価値に影響すると思われるのですが。
カーボン製とスチール製の違い
そもそもなぜカーボン製のドライブシャフトを採用したのかと言えば、理由は車の低重心化による操作性の向上です。
車の底面部分の重量物を軽量化することで、車の重心位置が下がり、ハンドリングへの良い効果が期待できます。なので、わざわざ高価なカーボン製を採用したハズです。
しかし、排ガス規制は法律で定められたものですから、改善しなければ車を販売することができなくなる可能性が高い。BMWとしてもやむなく今回の変更を実施するしかありません。
BMWとしては合法化することで問題は解決しますが、ユーザーからすると今回の変更はかなり憂鬱な話題です。
特に私のようにこれからBMW M3(F80)/M4(F82)の購入を検討しているユーザーにとっては、「自分の車はスチール製のドライブシャフト」という劣等感がつきまといます。
車の価値としては大きくないかもしれませんが心理的な価値の毀損は大きく、ひょっとするとリセールにまで影響するかもしれません。
それだけ、カーボン製というのは価値のあるアイテムだということです。
BMW M4 CSはカーボン制とスチール製が混在?
今後デリバリーが始まるBMW M4CSですが、初期ロットに関しては秋以降に日本にも入荷すると聞いていますので、おそらくはカーボン製のドライブシャフト仕様が納車されると予想されます。
しかし、私のようなBMW M4 CSを初期ロットの後から発注、納車される車体にお関してはスチール製のドライブシャフト仕様が納車されることが予想されます。
せっかく限定の特別なM4を手に入れても、「売り」である、ましては走りに関係する部分がベースグレードのM4よりも劣る?というのは非常に悲しい現象です。
また、モデル末期であるM4はある意味最高、最強のM4になるハズですが、ドライブシャフトに関しては最高、最強にあらず、ということになります。
さすがに、納車後のカーボン製のドライブシャフトを取り付けるのは価格面から考えても現実的ではありません。
また、排ガス規制の装置を排気系に組み込まれた場合は既存のM4用のマフラーなども適合しない可能性が高いので要注意です。
まあ、私の場合はBMW M4 CSに関しては基本ノーマル状態で乗ることを想定していますが。
もし、これからBMW M3(F80)/M4(F82)の購入を検討されている方がいらっしゃれば、新車or新古車を比較して購入を検討されることをオススメします。
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【引用・参照元】
BMW、「M3」と「M4」のカーボンファイバー製ドライブシャフトを間もなく廃止 – Autoblog 日本版
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