BMWは2026年10月、新型電動SUVクーペ「BMW iX4(NA7)」を正式発表しました。Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)を採用するiX4は、新型iX3(NA5)と基本技術を共有しながら、流麗なルーフラインと専用のリアデザインを備えるモデルです。2027年3月の海外発売に向け、40 xDrive、50 xDrive、M60 xDriveの3グレードも明らかになりました。両車のデザインや車体寸法、実用性を比較し、iX4の正式諸元と新技術、日本導入予定を整理します。
-
- ✅️BMW iX4(NA7)はiX3より40mm低い電動クーペSUV
- ✅️iX4は3グレード設定、最大612ps・航続距離828km
- ✅️2027年海外発売、ICE版X4は未発表
新型BMW iX4(NA7)正式発表|iX3(NA5)との位置付けの違い
iX3は従来型SUVの使い勝手を重視した電動SAV、iX4はスポーティーな外観を重視する電動SUVクーペという関係です。両車ともEV専用のNeue Klasseアーキテクチャを採用し、第6世代eDriveや新しい車載電子システムを共有します。
つまり、iX4はiX3より上位の電動SUVというより、同じ基本技術を異なるボディスタイルで選べるモデルです。かつてのX3とX4に近い車種構成をEVで再現しています。iX4はハンガリーのデブレツェン工場でiX3とともに生産されます。
関連記事:BMW iX4 NA7は正式発表間近?第2のNeue Klasseが2026年秋生産へ
BMW iX4とiX3のデザイン・ボディサイズ・荷室容量を比較
ルーフ形状とリアデザインが最大の違い
フロントはNeue Klasse共通の縦長キドニーグリルとライトを一体的に見せる造形ですが、iX4は後方へ滑らかに下がるクーペルーフを採用。リアには細長い水平基調のテールランプとスポイラーを組み合わせ、iX3とは異なる後ろ姿を作っています。iX4はM Sportパッケージを標準装備し、20インチのMホイールを採用します。
サイズと積載量の差はどの程度か
| 項目 | iX4(NA7) | iX3(NA5) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,782mm | 4,780mm |
| 全幅 | 1,895mm | 1,895mm |
| 全高 | 1,595mm | 1,635mm |
| ホイールベース | 2,897mm | 2,895mm |
| 荷室容量(通常時) | 490L | 520L |
| 荷室容量(後席格納時) | 1,600L | 1,750L |
全長と全幅はほぼ同じですが、iX4は全高が40mm低く、通常時の荷室も30L小さくなります。積載性を優先するならiX3、低いシルエットを求めるならiX4という違いが明確です。空気抵抗係数はiX4が0.23、iX3が0.24です。
BMW iX4の40・50・M60 xDrive正式諸元一覧
3グレードの最高出力・加速・航続距離
| 項目 | 40 xDrive | 50 xDrive | M60 xDrive |
|---|---|---|---|
| 最高出力 | 374ps | 469ps | 612ps |
| 最大トルク | 520Nm | 645Nm | 875Nm |
| 0–100km/h | 5.6秒 | 4.9秒 | 3.9秒 |
| 最大航続距離(WLTP) | 638km | 828km | 777km |
| 駆動方式 | 四輪駆動 | 四輪駆動 | 四輪駆動 |
航続距離は暫定値で、実際の走行条件や装備によって変わります。出力と航続距離のバランスが際立つのは50 xDriveです。
M60 xDriveは走行装備も専用仕様
M60には21インチホイール、アダプティブMサスペンション、リアの電子制御Mディファレンシャルを標準装備。M専用リアスポイラーやステアリングも採用し、単にモーター出力を高めたモデルではありません。
iX4とiX3が共有するNeue Klasseの技術と装備
800Vシステムと急速充電
両車は第6世代BMW eDriveと800V電気システムを採用します。iX4 50 xDriveの使用可能な電池容量は108.7kWhで、最大400kWの直流急速充電に対応。理想的な条件では10分で最大387km走行分の電力を補充できます。40 xDriveの最大充電出力は300kWです。
Panoramic iDriveとHeart of Joy
室内にはフロントガラス下部に情報を表示するBMW Panoramic Visionと、17.9インチのセンターディスプレイを組み合わせたPanoramic iDriveを採用。Heart of Joyは駆動と車両運動の制御を統合し、応答性を高める仕組みです。iX4独自の進化というより、Neue Klasse全体に共通する新技術です。
BMW iX4の発売時期・海外価格・日本導入予定
海外市場では2027年3月に40 xDriveと50 xDriveを投入し、その後M60 xDriveを追加する予定です。米国では50 xDriveの車両価格が66,220ドル(約1,050万円)からと案内されています。価格や装備は市場によって異なります。
日本ではBMWがiX4 40 xDriveとM60 xDriveについて、2027年以降の導入予定を案内しています。ただし、日本仕様の最終諸元、価格、具体的な発売日はまだ示されていません。
X4オーナーとして願う、ICEモデルの復活
関連記事:BMW X4(G02)はなぜ生産終了? X3が継続する理由と後継iX4の可能性
EVになっても受け継がれたX4のコンセプト
iX4は従来のX4が持っていたクーペSUVのスタイルを、EV専用設計で引き継ぐモデルです。空力性能、充電性能、電子制御といった技術面は大きく刷新されました。一方、ガソリンやディーゼルエンジンを搭載する新型X4は、今回のラインアップには含まれていません。
パワートレインを選べるX4への期待
私は現在、X4 xDrive20d(G02)を所有しています。ディーゼルエンジンの豊かなトルク、長距離移動のしやすさ、短時間で給油できる利便性は、ICE(内燃機関)を選ぶ明確な理由になります。EVの静粛性や加速性能、最新技術には別の魅力がありますが、クーペSUVを求める人が全員がまだ購入に難色を示す、購入するためのハードルが高いEVを希望するとは限りません。
今回のEVであるiX4のみ継続される理由は、単純に商品ラインナップの整理のため、つまりICE版と同じ数のEV版をラインナップすると一気に車種が2倍になることを防ぐための処置です。
現在SUVはBMWの稼ぎ頭のカテゴリーであり、その主力はX1~X4です。よって、今回のICE版X4の発売が予定されていないことは、一時的な処置であることを願っています。「駆けぬける歓び」をどのパワートレインで味わうか、ユーザー自身が選べることにも価値があると考えます。
Reference:press.bmwgroup.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW iX4(NA7)とiX3(NA5)の違いは何ですか?
両車はNeue KlasseのEV専用技術を共有していますが、ボディ形状と実用性が異なります。iX3は標準的なSUVスタイルで荷室容量520Lを確保し、iX4はクーペルーフを採用したスポーティーなデザインが特徴です。iX4の荷室容量は490Lで、iX3より30L小さくなります。
Q2. BMW iX4にはどのようなグレードがありますか?
新型iX4には40 xDrive、50 xDrive、M60 xDriveの3グレードが設定されています。最高出力はそれぞれ374ps、469ps、612psです。すべて四輪駆動で、M60 xDriveには専用サスペンションや電子制御Mディファレンシャルなどの高性能装備が採用されています。販売地域によって導入グレードは異なります。
Q3. BMW iX4の航続距離と急速充電性能はどのくらいですか?
WLTP基準の最大航続距離は40 xDriveが638km、50 xDriveが828km、M60 xDriveが777kmです。50 xDriveは最大400kWの直流急速充電に対応し、理想的な条件では10分間で最大387km走行分の電力を補充できます。航続距離は走行環境や装備によって変わります。
Q4. BMW iX4の発売時期と日本導入予定はいつですか?
新型BMW iX4は海外市場で2027年3月から発売される予定です。米国では50 xDriveが66,220ドルからと案内されています。日本市場でも2027年以降の導入が予定されていますが、具体的な発売日や日本仕様の価格は発表されていません。
Q5. 新型BMW iX4にガソリンやディーゼルモデルはありますか?
新型iX4(NA7)はEV専用モデルであり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載するグレードは設定されていません。従来のX4(G02)に相当する新型ICEモデルも発表されておらず、内燃機関を搭載したX4の復活について具体的な計画は示されていません。







コメント