BMW M5 G90/G99の後期型と見られるテスト車両が複数回にわたって目撃され、従来のフェイスリフトとは一線を画すデザイン変更の可能性が見えてきました。
特に注目すべきは、BMWが次世代EVで採用を進める「ノイエクラッセ」デザインとの関連性です。
本記事では、公開されているスクープ写真をもとに、現行G90との違いを整理しながら、どこまでデザインが変わるのかを分析していきます。
- ✅BMW M5 G90/G99後期型はLCIで基本構造は現行踏襲
- ✅ノイエクラッセは部分採用でフロントデザインのみ刷新
- ✅内装はiDrive X採用で操作体系が大幅変更
今回のスクープで確認できる変更点まとめ
出典:bmwblog.comより
フロントデザインは明確に刷新されている
今回確認されたテスト車両で最も変化が大きいのはフロント周りです。
ヘッドライトは従来のような独立した形状ではなく、横方向に広がる薄型デザインへと変化しているように見えます。
また、キドニーグリルの存在感も抑えられており、フロント全体がよりフラットでシンプルな構成に近づいています。
さらに、バンパー下部の開口部も従来より整理されており、機能性とデザインのバランスを見直している印象です。
サイドシルエットは現行G90を踏襲
一方で、サイドビューを見る限り、基本的なプロポーションに大きな変化は見られません。
ホイールベースやルーフライン、ドアの構成などは現行モデルとほぼ共通しており、プラットフォーム自体は継続される可能性が高いと考えられます。
この点からも、今回のモデルがフルモデルチェンジではなく、あくまでLCI(フェイスリフト)であることはほぼ確実です。
ツーリング(G99)も同時にデザイン変更
セダンに加えてツーリングモデルも同様のフロントデザインで開発が進められていることが確認されています。
これは、今後のM5においてセダンとツーリングのデザイン統一が進むことを意味しており、ブランドとしての一貫性を重視した方向性が見えてきます。
ノイエクラッセデザインは採用されるのか?
出典:carscoops.comより
ノイエクラッセのデザイン特徴とは
ノイエクラッセは、BMWが次世代EVに向けて打ち出している新しいデザイン思想であり、従来のデザインとは明確に異なる特徴を持っています。
具体的には、横長のヘッドライト、グリルと一体化したフロントフェイス、そして装飾を抑えたシンプルな面構成が挙げられます。
これまでのBMWに見られた立体的で強い造形とは対照的な方向性です。
スクープ写真から見える共通点
今回のM5後期型プロトタイプには、このノイエクラッセと共通する要素がいくつか確認できます。
まず、ヘッドライトは従来よりも横に広がり、グリルとの一体感が強まっています。
また、フロント全体がフラットでシンプルな構成になっており、装飾的なラインが減少している点も共通しています。
これらの特徴から、デザイン思想としてノイエクラッセの影響を受けていることは間違いないと言えるでしょう。
完全採用ではないと考えられる理由
ただし、現時点のプロトタイプを見る限り、ノイエクラッセデザインがそのまま採用される可能性は高くありません。
ボディ構造自体はG90のものを継続しており、フロントの基本的な構成も従来型の延長にあります。
また、Mモデル特有の大型エアインテークなど、パフォーマンスを重視したデザイン要素は引き続き残されています。
これらを踏まえると、今回の後期型は「ノイエクラッセ風のデザイン要素を取り入れたLCI」と捉えるのが最も現実的です。
内装は次世代iDrive Xへ移行する可能性

パノラマディスプレイ採用の可能性が高い
今回のスクープ写真では内装の詳細までは確認できませんが、開発時期や他モデルの流れを踏まえると、後期型M5では新世代インターフェースであるiDrive Xの採用が有力です。
特に、フロントガラス下部に沿って表示されるパノラマディスプレイの搭載は、今後のBMWの標準装備となる方向性が示されています。
これにより、従来のメーターパネルとセンターディスプレイという構成から大きく変化し、視線移動を抑えた情報表示が実現される可能性があります。
物理スイッチの削減と操作体系の変化
iDrive Xでは、物理ボタンの大幅な削減も特徴のひとつです。
従来のiDriveコントローラーやショートカットボタンは廃止、もしくは機能が縮小され、タッチ操作や音声操作への依存度が高まると見られます。
これにより、インテリア全体はよりミニマルで洗練された印象へと変わる一方、操作性については従来ユーザーとの評価が分かれる可能性もあります。
Mモデルとしての専用表示は維持される
一方で、Mモデルとしてのアイデンティティは維持されると考えられます。
ドライビングモードに応じた表示切り替えや、パフォーマンス情報の可視化といった機能は引き続き強化されるはずです。
つまり、インターフェース自体は次世代へ移行しつつも、M5として求められる情報表示や操作性は維持される方向になると考えるのが自然です。
現行G90 M5との違いを整理
デザインは「別世代」と言えるレベルで変化
現行G90 M5は大型キドニーグリルと立体的なフロントデザインが特徴ですが、後期型ではこれが大きく見直される可能性があります。
スクープ写真からは、グリルの主張が抑えられ、ヘッドライトとの一体感を重視したフロントフェイスへと変化していることが確認できます。
この変化は単なるフェイスリフトの範囲を超えており、デザイン思想そのものが移行しつつあることを示しています。
内装は大幅刷新、操作体系も変わる可能性
現行モデルの内装は湾曲ディスプレイと物理スイッチを組み合わせた構成ですが、後期型ではこれが大きく変わる見込みです。
パノラマディスプレイの採用や操作系のデジタル化により、ユーザー体験はこれまでとは異なるものになります。
特に、iDriveコントローラーに依存していた操作体系が変化する点は、日常使用においても大きな違いとなるでしょう。
パワートレインは基本的に継続される見込み

一方で、パワートレインに関しては大きな変更はないと考えられます。
現行G90 M5はV8ツインターボに電動モーターを組み合わせたPHEVシステムを採用しており、高出力と環境性能を両立しています。
後期型でもこの基本構成は維持される可能性が高く、性能面での方向性は継続されると見るのが自然です。
今回の変更が意味する市場ポジションの変化
デザイン重視から「次世代志向」へのシフト
今回の後期型で最も大きな変化は、単なる外観の刷新ではなく、BMW全体のデザイン思想の移行を反映している点にあります。
従来のM5は、性能を前面に押し出した力強いデザインが特徴でしたが、後期型ではよりシンプルで未来志向のスタイルへと変わりつつあります。
これは、今後のEV時代を見据えたブランド戦略の一環と捉えることができます。
AMGとの差別化がより明確に
高性能セダン市場では、メルセデスAMGとの比較が避けられません。
AMGは引き続きアグレッシブなデザインとエンジンサウンドを重視する傾向にありますが、M5はデザインとデジタル体験の両面で次世代化を進めています。
この違いは、単なるスペック競争ではなく、ユーザー体験そのものの方向性の違いとして現れてくるでしょう。
ノイエクラッセへの橋渡しモデルとしての役割
今回の後期型は、完全な次世代モデルではなく、あくまで既存プラットフォームをベースにした進化モデルです。
しかし、デザインやインターフェースの変化を見る限り、ノイエクラッセ世代への橋渡し的な役割を担っていると考えることができます。
これにより、ユーザーは次世代デザインや操作体系に段階的に適応していくことになります。
まとめ:BMW M5 G90/G99後期型の結論
出典:motor1.comより
今回確認されたBMW M5 G90/G99後期型は、従来のフェイスリフトの枠を超えた進化を遂げる可能性が高いモデルです。
スクープ写真からは、フロントデザインの大幅な刷新と、ノイエクラッセの影響を受けた新しいデザイン思想への移行が読み取れます。
ただし、ボディ構造や基本的なパッケージは現行モデルを踏襲しており、フルモデルチェンジではない点も明確です。
そのため、今回のモデルは「ノイエクラッセを部分的に取り入れたLCI」と位置付けるのが最も現実的です。
また、内装に関してはiDrive Xの採用による大幅な進化が見込まれ、外装以上にユーザー体験の変化が大きくなる可能性があります。
これらを踏まえると、後期型M5は単なる性能向上ではなく、次世代BMWへの移行を象徴する重要なモデルになると考えられます。
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M5 G90/G99後期型はフルモデルチェンジですか?
いいえ、今回のモデルはフルモデルチェンジではなくLCI(フェイスリフト)です。サイドシルエットやプラットフォームは現行モデルを踏襲しており、主にフロントデザインと内装が刷新される形になります。
Q2. ノイエクラッセデザインは完全に採用されますか?
完全採用ではありません。ヘッドライト形状やフロントのシンプル化など、デザイン思想は取り入れられていますが、ボディ構造やエアインテークなどは従来のMモデルの特徴を維持しています。
Q3. パワートレインは変更されますか?
基本的には現行G90 M5と同様に、V8ツインターボと電動モーターを組み合わせたPHEVシステムが継続される見込みです。大幅な変更は確認されていません。
Q4. 内装はどのように変わりますか?
次世代インターフェースであるiDrive Xの採用が有力です。パノラマディスプレイの搭載や物理スイッチの削減により、従来とは大きく異なる操作体系になる可能性があります。
Q5. G90とG99でデザインの違いはありますか?
基本的なフロントデザインは共通化される見込みです。セダン(G90)とツーリング(G99)でボディ形状は異なりますが、ブランドとしてのデザイン統一が進むと考えられます。





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